介護の資格といえば、介護現場における介護技術に関する資格を想像する方が多いのではないでしょうか?
しかし、介護の資格は職種に適したものや取得しやすいもの、介護技術に直接関連しないものなどさまざまな特徴があります。
同じ時間や費用をかけて資格を取得するのであれば、自身の業務や目的にあった資格を選んで的確なスキルアップを目指していきましょう。
そこで今回は介護に関する資格の種類を一覧にして紹介をし、取得するメリットや取得方法などを解説します。
・どの資格を取得すれば良い?
・介護資格の種類はどのくらい?
・キャリアアップに必要な資格は?
介護に特化した「ウィルオブ介護」では、仕事紹介だけでなく資格に関するこのような相談も受け付けています。介護職への転職で悩まれている方はぜひお問い合わせください。
目次
介護の資格25種類一覧
まず、介護職の資格にはどのようなものがあるか一覧でまとめていきます。
気になる資格があれば、資格名をクリックして各項目をご確認ください。
【介護職のおもな3つの資格】
介護職員初任者研修 |
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介護士としての最初の資格 |
介護福祉士実務者研修 |
介護職員初任者研修の上位資格 |
介護福祉士 |
介護職で唯一の国家資格 |
【介護福祉士を取得したあとにおすすめの資格】
ケアマネージャー(介護支援専門員) |
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ケアプランの作成や関連機関との連絡を行う資格 |
認定介護福祉士 |
介護福祉士の上位資格 |
社会福祉士 |
福祉系の中で最上位資格 |
【認知症ケアに関する資格】
認知症介護基礎研修 |
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認知症ケアに特化した入門資格 |
認知症介護実践者研修 |
認知症関連の業務によって必須となる資格 |
認知症介護実践リーダー研修 |
中堅以上を目指す方におすすめの資格 |
認知症ケア専門士 |
認知症ケアの専門知識やスキルの保有を証明する資格 |
【取得しやすい資格】
介護の職種や施設によって変わりますが、これまで説明したような資格とは違ってあると活躍の場が広がる資格だといえます。
希望する働き方の役に立ちそうな資格があれば、取得をおすすめするのでこちらの「取得しやすい資格の詳細」でご確認ください。
【そのほかさまざまな介護の資格】
これまで紹介してきた介護の資格以外にも専門性が高い資格は多く、取得するために現場での経験や一定期間の座学が必要な資格もあるのです。
より専門性が高い資格を取得したい方は、こちらの「そのほかさまざまな介護資格の詳細」をご覧ください。
各資格に関する解説
介護士として長く働くことを検討している方は、自分が目指す働き方に合わせた資格を取得することが大切です。
ここでは、介護の現場で役立つ資格25種類をわかりやすく分けて紹介します。
自分がやりたい仕事だけでなく、介護職に関連する資格を知って自分が取得した方が良い資格を見極めていきましょう。
未経験から始められる基本的な資格
ここでは、介護職で働くための基本的な資格を紹介しています。
紹介する3つの資格があれば介護業務の幅が広がるので最初に取得しておくことをおすすめします。
介護職員初任者研修
介護士の資格の中でも最初に取得するべき資格なので、介護業界の入門資格とされています。
そのため、ほかの資格に比べて受講条件の制限はなく、誰でも取得を目指せます。
介護職初任者研修の講座を行っているスクールや通信講座で定められているカリキュラムを終了し、筆記試験に合格すれば資格取得が可能です。
また、介護の基本的な知識や技術を学べることから、介護の仕事をするだけでなく家族で介護が必要となった時にも役立つので将来のことを考えて取得する方もいます。
資格の概要や活躍できる職場など、くわしい内容については「介護職員初任者研修とは?介護職転職にどう役立つ?条件や取得のメリットや求人情報を紹介」をご覧ください。
受講料 | 3万円~10万円(施設やスクールによって異なる) |
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取得にかかる日数 | 130時間程度 |
申し込み方法 | 各地域やスクールにて手続き |
受講条件 | とくになし |
介護福祉士実務者研修
介護職員初任者研修よりも質が高い介護の知識や技術を身に着けられる上位資格で、介護福祉士の資格取得にも必要となります。
この資格も受講条件に制限はないのですぐにでも取得を目指せますが、介護職員初任者研修を取得していると一部受講が免除されるので、そちらを取得してからがおすすめです。
そして、介護福祉士実務者研修を保有していると、サービス提供責任者の業務もできるようになります。
ほかにも「介護福祉士実務者研修とは?介護職転職にどう役立つ?条件や取得のメリット、求人情報も調査しました」では業務内容やメリットなどについて解説しています。
受講料 | 15万円程度(特定の資格保持で割引あり) |
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取得にかかる日数 | 450時間程度 |
申し込み方法 | 各地域やスクールにて手続き |
受講条件 | とくになし |
介護福祉士
介護の資格の中で唯一の国家資格であり、現場のリーダーとしての活躍も目指せます。
ただ、これまでとは違い受験するために必要な条件があることや試験は年に一回しかないことから、少し難易度は高めです。
しかし、合格基準は総得点の60%で良いので、試験日までしっかりと対策をすれば合格はそこまで難しいわけではありません。
介護福祉士の資格についてだけでなく、業務内容やメリットについて知りたい方は「介護福祉士で働くメリット・デメリット、給与、手当、仕事内容を詳しく紹介します 【現役介護福祉士の体験談あり】」をあわせてご覧ください。
受講料 | 1万8380円(第36回の料金参照) |
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取得にかかる日数 | 3年以上(受講条件となる期間)+筆記・実務試験日 |
申し込み方法 | 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験」にて申し込み期間に手続き |
受講条件 | ・介護士としての実務経験が3年以上かつ従事日数540日以上 ・介護福祉士実務者研修の資格保有 |
※参照:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験」
介護福祉士を取得したあとにおすすめの資格
ここで紹介する資格は、介護福祉士までの基本的な資格を取得した後、キャリアアップに役立つ資格を紹介します。
ケアマネージャー(介護支援専門員)
利用者と家族の方に必要な介護保険サービスを考慮したケアプランの作成や行政・サービス事業とのスケジュール調整を行う業務を担当します。
介護の知識や技術だけでなく、介護保険制度を始めとする法令に精通している必要があるので取得の難易度は高めです。
具体的な業務内容ややりがいなどについては、「介護支援専門員(ケアマネジャー)になるには?働くにはどうしたらいい?転職するメリット・デメリット、向いている人、求人情報を調査」をご覧ください。
受講料 | 8万円~15万円程度(地域によって異なる) |
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取得にかかる日数 | 5年以上(受講条件となる期間)+筆記・実務試験日 |
申し込み方法 | 各地域の実施場所にて手続き |
受講条件 | ・介護福祉士などの国家資格を取得後、実務経験が5年以上かつ900日以上 ・特定の福祉施設や介護施設、障害者施設などで相談援助業務に5年以上従事かつ900日以上 |
認定介護福祉士
介護認定福祉士は介護福祉士の上位資格で、介護福祉士よりも幅広い利用者へのサポートに対応できる証明になります。
介護福祉士の資格でも十分ではありますが、さらに質の良い介護を求める施設では重宝されるので、目指している方は資格取得を目指してみるのもおすすめです。
しかし、取得するためには条件も多いので満たしていない場合は意識して勤務していく必要があります。
受講料 | 35万円~60万円程度(会員の有無や実施団体によって異なる) |
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取得にかかる日数 | 実務経験5年以上+研修100時間以上+試験日 |
申し込み方法 | 認定介護福祉士認定・認定機構にて手続き |
受講条件 | ・介護福祉士などの国家資格を取得後、実務経験が5年以上ある事 ・特定の福祉施設や介護施設、障害者施設などで相談援助業務に5年以上従事 ・介護職員対象の現任研修を100時間以上受講している ・研修実施団体が課すレポート課題または受講試験で一定水準の成績を修めている 「そのほか」 ・介護職の小チームでリーダー職の実務経験がある ・居宅・居住(施設系)のサービス双方で生活支援経験がある |
※参照:認定介護福祉士認定・認定機構「認定介護福祉士になるには」
社会福祉士
社会福祉士は、福祉関係の資格の中でも最上位にある資格といわれています。
業務内容は幅広く、利用者や家族の方からの相談を受けて適切な支援を行うことや、関連する機関への連絡やスケジュール管理なども行います。
資格を取得するには年に一回実施される国家試験に合格しておかなくてはなりませんが、それ以外にも受験条件のいずれかを満たす必要があります。
受講料 | ・社会福祉士のみの受講:1万9370円 ・社会福祉士と精神保健福祉士の同時受講:3万6360円 社会福祉士の共通科目免除で受験:1万6230円 (第36回の料金参照) |
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取得にかかる日数 | 実務経験1年~4年以上+試験日 |
申し込み方法 | 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験にて申し込み期間に手続き |
受講条件 | ・4年制大学で指定科目を履修して卒業 ・短期大学で指定科目を履修して卒業後、指定施設で相談援助業務に2年以上従事 ・社会福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業または修了 ・社会福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業または修了 |
※参照:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験」
認知症のケアに関する資格
介護職の資格の中でも、認知症のケアに関する資格の種類は多くあります。
ここでは、認知症ケアに特化した資格を紹介するので、どのような違いがあるかを確認しておきましょう。
認知症介護基礎研修
認知症介護基礎研修は、認知症ケアに特化した資格の中で入門資格にあたります。
2021年4月の制度改正により、無資格の介護職は認知症介護基礎研修の取得が義務化されました。(※2023年までは経過措置期間が設けられている)
資格取得のメリットとして、スタッフやご家族から頼られる存在となり、認知症患者とのコミュニケーション力の向上があげられます。
一日研修で試験もないため、難易度は低いです。初任者研修と比べると価値が劣るため、手当はないと思っておくのが無難です。
受講料 | 3000円(地域によって異なる) |
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取得にかかる日数 | 6時間程度 |
申し込み方法 | 認知症介護研究・研修先代センター「eラーニングシステム運営事務局にて申し込み期間に手続き |
受講条件 | 認知症に携わる介護保険施設や事業所に従事する介護職員など ※研修義務が免除される資格あり |
※参照:認知症介護研究・研修先代センター「eラーニングシステム運営事務局」
認知症介護実践者研修
認知症介護実践者研修は、認知症介護に2年以上関わっていれば受験できます。
基礎研修との違いは、認知症対応型施設やグループホームの計画作成者や管理者に取得が義務付けられている点です。
資格手当というより昇格による収入アップが見込めるため、気になる方は事前に就業先の施設に確認をしておくようにしましょう。
受講は定員が決まっており、定員を超過した場合は抽選・選考が行われるため、計画を練って準備しておく必要があります。
試験はなく全過程を修了すれば資格取得できるため難易度は高くはないので、取得しておくと転職の際にアピールすることができますよ。
受講料 | 無料 |
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取得にかかる日数 | 講義・演習6日間+自施設実習(約2週間) |
申し込み方法 | 勤務する施設や事業所に問い合わせ |
受講条件 | ・対象地域内の介護保険施設や事業所に従事している介護職員等 ・認知症の方への介護に関連する経験が2年以上 |
※参照:東京都福祉局「東京都認知症介護研修の概要」
認知症介護実践リーダー研修
認知症介護実践者研修を修了後、認知症ケアを行なう事業所でリーダーやリーダーを目指す中堅以上の介護職員におすすめなのが認知症介護実践リーダー研修です。
研修修了まで時間がかかるものの試験が無いため難易度は高くないため、資格手当というよりは昇格に伴った収入アップが見込めます。
受講料 | 無料 |
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取得にかかる日数 | 講義・演習8日間+他施設実習5日間+自施設実習(約4週間) |
申し込み方法 | 勤務する施設や事業所に問い合わせ |
受講条件 | ・対象地域内の介護保険施設や事業所に従事している介護職員等 ・認知症介護実践者研修を修了して1年以上経過 ・認知症の方への介護に関連する経験が5年以上 ・介護保険施設や事業所で介護・看護のチームリーダーの立場か指導する立場にある ・市区町村または地域の事業者連絡会等において認知症支援の質の向上に関する役割を担うことができるかそういった意欲がある |
※参照:東京都福祉局「東京都認知症介護研修の概要」
認知症ケア専門士
認知症ケア専門士は、名前のとおり認知症ケアに関する専門知識と適切なケアのスキルを兼ね備えていることを証明する資格です。
受験資格として認知症ケアの3年以上の実務経験が必要です。
認知症に対する理解を深めることで、適切なケアができるようになり認知症の利用者との良好な関係作りに役立ちます。
試験は一次試験と二次試験があり、筆記試験のほかに論文やディスカッションもあるため難易度は高めです。
資格手当を設けている事業所は少数ですが、今後有用性が明らかになれば手当を支給する事業所は増えることが予想されます。
受講料 | ・第一次試験:3000円×受験分野数 ・第二次試験:8000円 ※ほかに受験の手引き・標準テキストなどあり |
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取得にかかる日数 | 実務経験3年以上+第一次・第二次試験日 |
申し込み方法 | 一般社団法人日本認知症ケア学会「認知症ケア専門士認定試験にて手続き |
受講条件 | 受験する年度から10年以内で認知症ケアの実務経験が3年以上 |
※参照:一般社団法人日本認知症ケア学会「認知症ケア専門士認定試験」
取得しやすい資格
これまで資格を取得するために数年の実務経験が必要であったり、事前に取得しておくべき資格などがあったりするものが多くありました。
ここからは、そういった実務経験がなくても取得可能で、介護職の中でも比較的取得しやすい資格を紹介していきます。
喀痰吸引等研修 |
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喀痰吸引や経管栄養のケアができる資格 |
介護食アドバイザー |
介護食の知識や調理技術を証明する資格 |
サービス介護士(ケアフィッター) |
正しい介助スキルが身につく資格 |
レクリエーション介護士 |
介護現場のレクリエーションで活かせる資格 |
ガイドヘルパー(移動介護従事者) |
移動介助を行うために必要な資格 |
喀痰吸引等研修
喀痰吸収等研修は、本来医療行為である痰や唾液を取り除く「喀痰吸引」や「経管栄養」のケアができるようになる資格です。
介護職員は誰でも受けることができますが、研修には第1号・第2号・第3号研修があり、それぞれ対象者や履修科目・履修時間が異なります。
参考までに、厚生労働省が発表している「喀痰吸引等研修~研修課程」を参考に紹介していきます。
【第1号研修】
項目 | 内容 |
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介護対象 | 介護施設のすべての利用者が対象 |
講義時間 | 50時間 |
履修科目 | 経管栄養(胃ろうまたは腸ろう・経鼻) 喀痰吸引(口腔内・鼻腔内) |
試験方法 | 筆記試験 |
研修内容 | 実地研修(シミュレータ演習で実施した5行為) |
【第2号研修】
項目 | 内容 |
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介護対象 | 介護施設のすべての利用者が対象 |
講義時間 | 50時間 |
履修科目 | 経管栄養(胃ろうまたは腸ろう) 喀痰吸引(口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内) |
試験方法 | 筆記試験 |
研修内容 | 実地研修(シミュレータ演習で実施した3行為) |
【第3号研修】
項目 | 内容 |
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介護対象 | 在宅の重度障害者が対象 |
講義時間 | 講義時間+シミュレータ演習の計9時間 |
履修科目 | 経管栄養(胃ろうまたは腸ろう・経鼻) |
試験方法 | 筆記試験 |
研修内容 | 実地研修(対象者に必要な行為のみ) |
介護食アドバイザー
介護食アドバイザーは、介護食に関する知識と一人ひとりにあわせた調理法が身につく介護食に特化した資格です。
食べ物を噛む力や飲み込む力が弱まっているとうまく食べられない方がいるので、介護食に関する知識があれば安心できる食事を用意することができます。
資格取得には受講条件などはなく、日本能力開発推進協会(JADP)が指定した認定教育機関が行う教育訓練のカリキュラムを全て終了させる必要があります。
取得のメリットや資格取得方法の詳細については、認定教育機関の一つでもある資格のキャリカレ「介護食アドバイザー講座」をご覧ください。
サービス介助士(ケアフィッター)
高齢者や障がい者が不自由のない生活を送ることや、安心して社会参加ができるような一人ひとりに合わせたサポートをするための資格です。
また、この資格は介護業界だけでなく、公共交通機関や商業施設などでも対応が必要となる場面であれば幅広い現場で活躍できます。
資格取得のための条件は特にありませんが、対象者は社会人・大学生・専門学生などです。
受講内容は、座学では自宅学習や課題の提出を、実技ではオンライン講座や対面形式での教習があります。
講習後は、検定試験を受けて合格をすれば認定証が発行されます。
そして、このサービス介助士の資格にはほかにも種類があるので、下記一覧を参考に自分に合う資格の取得を目指しましょう。
資格名称 | 特徴 |
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サービス介助士 | 介助を必要とする方が幅広い場面に参加できるようにサポートする |
准サービス介助士 | 在宅で学習から資格取得まで完結し、サービス介助士へのステップアップも目指せる |
サービス介助知識入門 | サービス介助に関する知識を得ることを目的とし、オンライン学習と確認テストで完結する |
サービス介助基礎研修 | 介助技術の基礎やコミュニケーション能力の必要性を2時間ほどの体験で学ぶ |
サービス介助ジュニア | 中高生に向けた資格で、日常生活や学校生活で介助を必要とする方との接し方を学ぶ |
ほかにも介助士に関する資格はありますので、くわしくは「公益財団法人 日本ケアフィット教育機構」をご覧ください。
レクリエーション介護士
レクリエーション介護士は、レクリエーションの知識やスキルを身につけ、介護現場のレクリエーションの場で活かせます。
受験資格は特になく、認定講座を受講して修了試験に合格すれば取得できます。
難易度は低く、介護の知識がない方でも取得が可能です。
また、レクリエーション介護士の資格には2級・1級・マスターの3段階があるので、下記特徴を参考に自分がどのような仕事をしたいかによって取得を目指してみましょう。
資格名称 | 特徴 |
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レクリエーション介護士2級 | 基本的な知識や役割を学べる |
レクリエーション介護士1級 | 自ら現場のレクリエーションを充実させることが可能 |
レクリエーション介護士マスター | リーダーや講師として活躍できる |
ただし、急にマスターを目指すことはできず、必ず2級からステップアップする必要があるので、1級やマスターを目指す方もまずは2級を取得してください。
ガイドヘルパー(移動介護従事者)
ガイドヘルパーは、視覚障害や知的障害のある方に対して移動介助を行うための資格です。
受験資格は都道府県によって異なるので対象地域の条件を確認する必要がありますが、同行援護従業者養成研修を受けることで資格が得られます。
また、一般的に給与は初任者研修の所持者とほぼ変わらないと言われています。
さらにくわしく知りたい方は、「介護職におけるガイドヘルパー(移動介護従事者)の役目とは?仕事内容やなり方、求人・転職情報について詳しく紹介します」をご覧ください。
そのほかいろいろな介護の資格
これまでに紹介した資格以外にも、スキルアップできるものがありますので紹介していきます。
それぞれの特徴を知り、目指す働き方に必要な資格を見極めていきましょう。
行動援護従業者 |
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知的障害・精神障害などを持つ方の行動援護に必要な資格 |
重度訪問介護従事者養成研修 |
肢体不自由の方や重度の障害を持つ方の介護を行うための資格 |
作業療法 |
統合失調症や精神障害がある方にリハビリを行える資格 |
理学療法 |
理学療法を用いたリハビリができる資格 |
福祉環境コーディネーター |
高齢者や障がい者が住みやすい環境を提案するための資格 |
福祉用具専門相談員 |
福祉用具の選定や使用についての提案ができる資格 |
介護予防運動指導員 |
要介護状態にならないための運動やケアができる資格 |
介護事務管理士 |
介護サービスの事業所の受付や会計などの事務作業を行うために必要な資格 |
精神保健福祉士 |
精神に障害を持つ方の介助を行うための資格 |
難病患者等ホームヘルパー |
難病患者等に合わせた介護・介助を行うための資格 |
行動援護従業者
知的障害や精神障害などの障害を持っていることで、日常生活が困難な方をサポートする資格です。
とくに、外出する際の行動や食事や外出時や帰宅時の着替えの介助を担っています。
グループホームや老人ホーム、訪問介護事業所などの介護施設はもちろんですが、ほかにもボランティア活動の現場でも活躍が可能です。
受講条件はとくにないので誰でも資格取得を目指せますが、くわしい内容は都道府県で異なるため、担当地域の条件を確認しておきましょう。
学習内容や受講料については、三幸福祉カレッジ「(知的・精神障がい者)行動援護従業者養成研修」をご覧ください。
重度訪問介護従事者養成研修
重度訪問介護従事者養成研修は肢体不自由の方や重度の知的・精神障害者など障害者に特化したサービスを提供する資格です。
「基礎課程」「追加課程」「統合過程」「行動障害支援課程」の4つの講習を受講すれば資格が取得できるため、難易度は高くありません。
重度訪問介護加算報酬が事業所に支給されますが、資格保持者の給与に反映されるかどうかは事業所の判断に委ねられます。
※参照:東京都福祉保健局「2 障害者居宅介護従業者基礎研修等 開講日程の御案内」
作業療法
作業療法士は、リハビリ専門職の中で統合失調症や気分障害などの精神障害がある方への治療が行える唯一の職業です。
資格を取得するには、作業療法士養成施設で3年以上の学習実績が必要です。
合格率は70%以上となっているため、学習を欠かさず行っていれば合格が可能といわれています。
事業加算の対象となるため、作業療法士の給与アップは進んでいます。
作業療法士については「【介護福祉士監修】作業療法士は介護施設の転職に有利。理由と資格を活かせる求人・転職情報を紹介」でも解説しているので、あわせてご覧ください。
理学療法
理学療法士は、理学療法を用いて患者さんの筋力や可動域に合わせてリハビリを行います。
資格を取得するには、理学療法士養成施設で3年以上の学習実績が必要です。
作業療法士資格を持っている場合は、養成施設で2年以上学べば受験資格が得られます。
近年の合格率は80%前後となっており、しっかり学習すれば手の届く資格であると言えます。
理学療法士も事業加算の対象となっているため、給与水準は高いです。
福祉環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーターは高齢者や障害者に対して住みやすい住環境を提案するための資格です。
1・2・3級があり、2・3級の受験資格はありませんが、1級を受験するには2級に合格する必要があります。1級はかなり難関試験で近年の合格率は12%となっています。
給与アップに直接結び付く可能性は少ないですが、将来的に介護職からキャリアチェンジを考えている方は取得するに越したことはありません。
福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員は、公的介護保険で福祉用具を利用する方に対して福祉用具の選定や使用について提案ができる資格です。
厚生労働省指定の講習を受講し、修了試験に合格すると資格を取得できます。
介護福祉士や社会福祉士など、一部の資格を保有することで福祉用具専門相談員として認められるため、難易度は高くありません。
したがって、新たに資格手当が加算される可能性は低いです。
介護予防運動指導員
介護予防運動指導員とは、高齢者が要介護状態に陥らないようにトレーニングや運動を指導し、身体ケアを行なうスキルを持つことを証明する資格です。
受験には初任者研修に加え、2年以上の実務経験が必要です。
試験は講習の理解度を問う内容であるため、取得は難しくありません。
活躍の場は多岐に渡りますが、資格手当を支給する事業所は少数にとどまっています。
介護事務管理士
介護事務管理士は、高齢者福祉サービス事業所で請求業務や関係各所や離床者のご家族との調整を行います。
デスクワークがメインとなり、OAスキルのほか介護保険の専門知識や請求業務に伴う経理の知識が必要です。
通学講座または通信講座を修了後、試験に合格すると資格が取得できます。
資格を必要とする現場は幅広く、老人ホームやグループホームのような介護業界だけでなく、国保連合会や保険請求審査機関などの保険関連の機関でも活躍していますよ。
精神保健福祉士
精神保健福祉の専門職として活躍できる国家資格です。
精神に障害がある方の生活サポートや社会参加へ向けた訓練や助言などの手助けを行います。
また、社会人になってから取得を目指す場合、一般養成施設等で1年以上学ぶか社会福祉士の資格を取得してから短期養成施設等で6か月以上学ぶ必要があります。
施設での学習が終了した後、国家試験に合格することで資格を取得することができるのです。
ほかにも受験するためのルートや試験概要について知りたい方は、社会福祉振興・試験センター「精神保健福祉士国家試験」をご覧ください。
難病患者等ホームヘルパー
難病を患っていて在宅医療が必要な方が対象で、生活の質の向上や療養生活の支援、社会参加への促進など一人ひとりに合わせたサポートを行うホームヘルパーです。
ホームヘルパー(訪問介護員)よりも難病や特定疾患に関する知識や技術を学べる資格なので、難病を抱える利用者がいる現場であれば活躍できます。
ただ、資格を取得するためにはいくつか条件があるので、詳細は介護資格取得の専門スクール 未来ケアカレッジ「難病患者等ホームヘルパー養成講座」をご覧ください。
資格を取得するメリット
介護の仕事は資格や経験がなくても始められる仕事ですが、資格を取得した方がメリットは多くあります。
ここでは、そのなかでもとくに聞かれるメリットを4つ紹介していくので資格取得を目指すかの目安としてください。
転職がしやすい
介護職は未経験・無資格からも始められるといわれる職種の一つですが、資格を保有していると採用される確率が高まります。
採用側としても即戦力を求めていることが多いため、実際に働き始めたあとも現場で重宝される傾向があります。
転職後は解雇される心配は無資格よりも低いため、仕事も安定するので転職を検討されている方には資格取得がおすすめです。
仕事の幅が広がる
無資格の場合は仕事に制限がありますが、資格があれば仕事の幅が広がるので仕事の選択肢が増えます。
自分に合う仕事を探すためにも、まずは未経験からでも受講可能な介護職員初任者研修を取得して仕事を探すことをおすすめします。
また、介護職は職種によって資格を必要とするので、介護職で長く働きたい方は仕事に適した資格を選んで取得をしておきましょう。
給与アップを目指せる
やはり、資格があると責任ある業務を任されることが多いため、給料が高くなります。
もちろん、資格があっても職種によっては給料が低いこともあるのですが、職種や役職によって大きく上がることもあるのです。
給料については、以下記事をあわせてご覧ください。
スキルアップにつながる
介護の仕事は、保有している資格によって任される仕事が変わるため、働き方によってはスキルアップを目指せます。
無資格だとできる仕事の幅が狭いのでスキルアップは難しいので、長く働いてスキルアップしたい方は資格取得を目指すことをおすすめします。
介護職員初任者研修を取得し、介護福祉士実務者研修、介護福祉士まで資格取得を目指すことでスキルアップが可能です。
その後は、自分が希望する仕事に合わせた資格を取得できるような働き方を目指しましょう。
仕事以外にも活かせる
介護の資格を取得するために得た知識や技術は、仕事以外でも活かすことができます。
たとえば、家族の中で介護が必要となった場合は、知識や技術を活用して家でも安心して介護を行うことが可能です。
また、介護業界以外でも介護スキルを持つ方を必要としている仕事はあるので、異業種に転職した際にも活かせることもあります。
介護の知識や技術は幅広い場面で活用できるスキルなので、介護の仕事を目指す方は資格取得を検討してみてください。
資格取得の方法
介護の資格によって取得方法は異なりますが、大きく分けると以下2つに分けることができます。
資格取得に対応しているスクールに通う
各介護資格で何度か出てきていますが、資格を取得するためには座学や実技などを学ぶ講義を受講する必要がある資格があります、
このような抗議を実施しているスクールが多いので、自分に合うスクールに通って取得条件を満たしていきましょう。
実務経験や特定の資格を保有
資格の中には専門的で取得が難しい資格もあるため、ある程度実務経験を積まなくては試験を受けることができないものもあります。
そのため、資格によっては「実務経験3年以上」のような年数を指定しているので、実務経験を積むようにしましょう。
少し時間はかかりますが、スキルアップを目指している方は実務経験を積んでいる間に対象の資格に関する勉強を進めることをおすすめします。
資格取得に向けて備えておくこと
これまで介護資格の特徴を説明してきましたが、取得しようと思ってすぐに申し込みができる資格ばかりではないことも話をしてきました。
そのため、ここからは資格取得を目指すと考えたときに申し込みをする前にやっておくことを紹介していきます。
受講条件や費用などの確認
資格を取得したくても受講条件を満たしていないと受講することができないため、事前に調べておくことが必要です。
なかには実務経験が必要な資格もあるので、条件を満たしていない場合はそれを満たしてからの受講になります。
ほかにも、費用や受講内容、受講できる施設の場所など確認することは多いので不備が内容に確認し、計画的に資格取得を目指しましょう。
仕事をしながら取得する場合は職場と相談
取得を目指している方の中には、働きながら受講するための勉強が必要な場合があります。
働きながら資格取得を目指すために仕事終わりや休日に時間を作る方法がありますが、その生活が続くと休まる時間が作れずにストレスや体調不良につながってしまいます。
そうならないためにも、受講前に働きながら資格取得を目指したいことを上司に伝えておきましょう。
資格取得を拒否する施設はほとんどなく、相談をすることでシフト調整をしてもらえる可能性があります。
一人では大変なことでも、職場の上司や先輩介護士に相談をすることで負担が軽減されて勉強に専念できますよ。
資格取得の支援サービスがある
これまで紹介してきたなかで取得をするには講習やスクールに通うこと必要があると話してきましたが、一人で調べて利用するところや申し込み方法を調べるのは大変です。
これが働きながら資格取得を目指す場合はさらに時間が足りなくなる傾向があるため、資格を取得する余裕がない方は資格取得の支援サービスの利用を検討してみてください。
ハローワークや転職サイト、転職サイト、勤務している施設や事業所などで資格取得に関する支援を行っているところがあります。
それぞれで支援方法は変わるため、自分に合う支援サービスを選んで利用するようにしましょう。
介護職のキャリアアップの流れ
資格取得を考えるとき、将来自分がどのような働き方をしたいかキャリアアップの流れも考えます。
しかし、これから介護職で働き始める場合、介護職でどのようなキャリアアップをしていけば良いかわからないと、資格を取得しても仕事に活かせない可能性が出てきます。
ここでは、介護職の一般的なキャリアアップの流れを紹介していくので、将来どのような働き方をしたいかわからない方はぜひ参考にしてください。
こちらの「介護職のキャリアアップとは?キャリアパスの流れや必要資格など解説」でも解説しているので、あわせてご覧ください。
介護福祉士までの流れ
まずは、介護士として専門的知識を保有している証明にもなる唯一の国家資格「介護福祉士」の取得を目指しましょう。
介護業界の資格は専門性が高いため、介護の知識がないと取得できない資格があります。
専門知識を高め、より多くの資格を選ぶためにも介護福祉士の資格取得は必要です。
基本的な流れは、以下一覧でまとめます。
-
(1)介護職員初任者研修の取得
(2)介護福祉士実務者研修の取得
(3)介護福祉士の取得
考え方としては、介護職員として働くための基礎知識を介護職員初任者研修で学び、より専門性の高い知識を得るために介護福祉士実務者研修を取得します。
そして、知識だけではなく経験も必要となるため、介護の現場での実務経験を3年以上かつ従事日数540日以上を積むことで資格受験の資格を得られるのです。
こうして介護福祉士の資格を取得することで、介護士としての信頼が高まって現場リーダーなどの責任ある仕事を任されるようになりますよ。
介護福祉士取得後の流れ
介護福祉士の資格を取得したあとは、自分が働きたいと思う職種に必要な資格の取得を目指しましょう。
しかし、キャリアアップの流れは介護福祉士までの流れのように定まっておらず、職種によって変わるので注意が必要です。
たとえば、認定介護福祉士やケアマネージャーのような資格は、介護福祉士の資格を取得した後に実務経験が5年以上必要であるため時間がかかります。
実務経験以外にも満たさなくてはならない受講条件があるため、キャリアアップを目指す場合はそれに適した施設での仕事を選ぶことが重要です。
また、介護の職種の中には施設長のように特定の資格が必要ではなく、その職種に就くために必要な資格や経験が条件となっていることがあります。
どのような資格や経験が必要かは自治体や施設形態でも変わるので、自分がいる地域や施設で定められている条件を確認してからキャリアアップの計画を立ててください。
このように、介護福祉士を取得した後はさまざまな流れでキャリアアップを目指すことになります。
介護の資格についての疑問
これまで介護の資格について特徴や概要について紹介してきましたが、ほかにも資格取得に関しての疑問がある方もいるでしょう。
ここからは、資格取得についての疑問に答えるため、5つの項目に分けて解説していきます。
資格取得の難易度
介護職は専門的知識を必要とする資格だと、取得の難易度も高いと考える方もいます。
しかし、実際には無資格・未経験の方でも取得を目指すことが可能であったり、講義を受けたりするだけで取得できるものもあります。
もちろん、一定経験を積む必要がある資格や特定の保有資格が必要な場合もあるので、受講条件を満たすだけでも難しいものがあります。
また、試験自体が合格率60%くらいのものや20%前後のものなど、資格による難易度は幅広いといえます。
毎年変動がある難易度は、気になる方は申し込みの受付をしているサイトでは前年度の合格率を発表しているところがあるのでご確認ください。
資格取得に必要な期間
資格によって数か月の講習を受けるだけで良いものもありますが、試験が必要な場合は年に一回だけ資格もあるので試験日が過ぎていれば一年待たなくてはなりません。
そのため、試験日が定まっている場合は事前に試験日を確認しておかなくては資格を取得するまでに多くの時間のかけてしまうことがあるのです。
そして、試験日だけでなく受講条件で実務経験が定まっている場合があるので、この期間を含めると数年かけて取得するようになります。
資格取得までの期間は試験日や実務経験にも影響されるので、各資格を確認して仕事と勉強が両立できるように計画的に目指していきましょう。
無資格でも働く方法
介護職は、無資格・未経験からでも始められる仕事の一つと言われています。
そのため、求人情報でも無資格・未経験の方を受け入れていると表記してあるものがあるので、そのような求人を選ぶことで採用される確率が高まります。
また、無資格の場合はただその時の仕事をするのではなく、介護業界に興味があって介護の仕事を続けたいと前向きな姿勢を見せると好印象を与えられますよ。
こちらの「介護職は未経験・無資格からも可能?できる仕事や有資格との違いなど解説」では、無資格から始める方法について解説しているので、あわせてご覧ください。
よくある質問
これまで説明してきた中で疑問に思うこともあると思いますので、質問形式で答えていきます。
ここでは基本的な部分についての質問に答えていますので、資格に関する詳細な質問については、「介護の資格についての疑問」をご覧ください。
自分に合う仕事を選ぶ方法は何ですか?
無資格の場合は、まずは介護職員初任者研修の取得を目指し、長く働きたい場合は介護福祉士の資格取得を考慮した働き方を計画することをおすすめします。
現在すでに介護の資格を保有している方は、自分が希望するキャリアに合わせた資格を見極めてください。
やりたい仕事ができない資格を取得してしまうと、資格取得までより多くの時間をかけてしまいます。
介護職の資格については、こちらの「介護の資格25種類一覧」で解説をしています。
もし、一人では判断できない、介護の職種についてくわしく知らない場合は転職エージェントに相談するのもおすすめです。
キャリアアップのためには転職が必要となることもあるので、転職を視野に入れている方は転職エージェントの利用を検討してみましょう。
介護職に強い転職エージェントや転職サイトについては、こちらの記事を参考にしてください。
介護の資格に更新はある?
あるものとないものがあるため、一概に答えることはできません。
たとえば、介護職員初任者研修であれば一度取得をすると更新する必要はありませんが、ケアマネージャーは5年ごとに更新する必要があります。
このように、資格によっては更新制度が導入されているものもあるため、自分が保有している資格に更新があるかを確認しておきましょう。
まとめ
介護の資格とひとことで言ってもその種類は多く、できる仕事に違いも出ていました。
自分がやりたい仕事に就くためにも、資格によってどのような仕事が可能かを理解し、取得するために必要なことを見極めるようにすることが大切です。
資格によっては、保有している資格が必要な場合もあるので、人によっては取得が難しく時間がかかる場合があるので仕事と勉強の両立ができるよう計画を立てていきましょう。
また、無資格の方も普段の生活や異業種の現場でも役立つものもあるので、今から資格取得を目指すのもおすすめですよ。
今回の記事を参考に、自分が目指すべき資格を見極めて取得を目指してください。
紹介してきた資格は25種類ですが、実際はもっと多くの資格があるので自分に合う資格が何かわからず悩まれている方もいます。
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