介護職への就職・転職をするときの面接に苦手意識や不安を抱える人は多くいます。

しかし、面接で聞かれる内容や傾向を事前に知り対策しておくと、当日も落ち着いた受け答えができるようになります。

この記事では介護職の面接でよくある質問や基本的なマナー、面接で気を付けるポイント、当日の持ち物などを解説していきます。

回答例も紹介しているので、参考にしてみてください。

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目次

面接の基本マナー

介護職はコミュニケーション能力が必要な職種なので、基本的なマナーを守ることは重要なポイントです。

面接での質疑応答がよくできていても、マナーが悪ければ面接官に良い印象を与えることはできません。

【面接での基本的なマナー例】

  • 時間厳守(5分前行動)
  • 華美でない清潔感のある身だしなみ
  • 面接官と適度に目線を合わせる
  • ゆっくり丁寧に大きな声で話す
  • 内容は簡潔に結論から話す

基本的なことばかりですが、少し意識するだけでも印象が良くなります。

とくに介護職では清潔感が求められる場面が多いので、服のしわや汚れ、髪型、爪の長さなどの身だしなみに気を配りましょう。

服装に迷ったときはスーツを着れば問題ありませんが、カジュアルな服装を指定された場合はオフィスカジュアルが適しています。

介護職の面接での質問の流れ

介護職の面接では以下のような内容の質問をされることが多いです。

介護施設や事業所によって聞かれ方やタイミングは変わりますが、目安として把握しておきましょう。

  • 応募者自身とこれまでの経歴
  • 志望動機
  • 入社後の働き方について
  • 人柄やスキル、適性について
  • 面接の最後にされる逆質問

応募者自身に関する質問

面接の導入では、応募者自身の基本情報や経歴に関する質問をされるのが一般的です。

自己紹介をお願いします

自己紹介では氏名、経歴、スキル、資格などの基本的なプロフィールを簡単にまとめて伝えることが求められます。

注意するポイントとしては、自己紹介と自己PRと混同しないようにすることです。

自己紹介は自分の情報を伝えるもの、自己PRは自分の魅力を伝えるものなのでそれぞれの質問の意図を把握して回答しましょう。

特に自己紹介では、自分がどんなことをやってきたか、どんな属性の人間なのかを伝えることが必要です。

しかし、最初から詳しく話しすぎてしまうと他の志望動機や経歴といった質問について深く話す時間が無くなってしまいます。

そのため、自己紹介はだいたい1分以内(250文字程度が目安)でおさめるように用意しておくと良いです。

【回答例:経験者】
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。(氏名)と申します。介護職員初任者研修の資格を取得後、2年間デイサービスの介護職員として勤務し介護全般やレクリエーション、リハビリのサポートを担当していました。以前の施設ではリハビリを中心に行っていたのですが、祖母が認知症になったのがきっかけで認知症ケアに興味を持ち、こちらのグループホームを志望いたしました。今後は介護福祉士の資格取得も視野に入れて働いていきたいです。前職での介護経験も活かし、御社に貢献したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

【回答例:未経験】
本日はお忙しいところ面接の機会をいただき、ありがとうございます。(氏名)と申します。大学卒業後、医療機器メーカーの営業として5年間働いておりました。実際に病院や介護施設に行く機会が多く、現場を見ているうちに自分も医療や介護に携わり直接誰かの役に立ってみたいと思うようになりました。介護職は未経験ではありますが、営業職で培ったコミュニケーション能力や医療従事者とかかわる中で身についた知識を活かし、利用者様が楽しい時間を過ごせるような介護をしていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

これまでの経歴を教えてください

面接では職務経歴について聞かれることが多いですが、これは介護経験があるかないかを確認するためのものです。

介護経験者の場合には施設形態や特色によって業務内容や身につくスキルが違うため、入社後に活かせるスキルがあるかを見られます。

どのくらいの期間介護に携わってきたか、担当してきた利用者の方の介護度などを具体的に伝えると面接官に伝わりやすいです。

他業種からの転職の場合は、今まで働いてきた中で得た経験をどのように介護職に活かしていくのかを伝えましょう。

【回答例:経験者】
3年ほど訪問介護のヘルパーとして勤務しておりました。最初の1年は無資格だったので、利用者様の買い物代行や病院の同行、掃除、洗濯などの生活援助をメインに担当していました。2年目に介護職員初任者研修を取得してからは身体介護にも取り組み、訪問介護での業務は一通りこなせるようになりました。以前の事業所での利用者様は介護度1~3程度の方がほとんどでしたが、御施設で働く中でさらに介護度の高い利用者の方の介護にも挑戦してみたいです。

【回答例:未経験】
専門学校卒業後アパレル関係の企業に入社し、正社員として5年間勤務しておりました。業務内容は主に接客で、洋服や小物の販売やコーディネートの提案などをしていました。人とかかわることが好きなのでやりがいを感じていましたが、年齢が高くなると歓迎されにくい業界ということもあり、これから長期的に働ける仕事を探そうと考え介護業界に興味を持ちました。接客の中で身につけたコミュニケーション能力や観察力を活かし、利用者様に笑顔を届けたいです。

退職(ブランク期間)の理由を教えて下さい

退職した理由についての質問は、転職の面接では必ずと言ってもいいほど聞かれる事項です。

退職理由にネガティブな要素があるのは一般的ですが、そのまま伝えてしまうのは良い印象を与えるとは言えません。

たとえば退職理由が人間関係のトラブルや給与、環境への不満などの場合、本人にも問題があるのではないかと面接官に疑念を与えてしまいます。

そのため、面接で退職理由を伝える際はスキルアップがしたい、新しいことに挑戦したいなどポジティブな理由が良いです。

事業所の閉鎖や会社都合での退職に関しては、正直に話せば評価が下がることはないのできちんと述べましょう。

ブランクがある場合には、健康上の理由ややむを得ない理由があったこと、ブランク期間も働く意欲があったことを正直に伝えれば大丈夫です。

もし、ブランク中に資格取得を目指していたなど、何か成長できたことがあればそれを伝えるのも良い方法です。

【回答例1】
以前働いていた訪問介護事業では比較的介護度の低い利用者様が多く、さらに専門性を高めていきたいと考えたときに研修や資格取得支援といったスキルアップにつながる制度が多く設けられている介護施設に転職したいと思うようになりました。

【回答例2】
3年前に高齢の母の在宅介護をすることになり、前職を退職しました。母の介護をして介護職員の方やケアマネージャーの方とかかわるようになり、介護職に興味を持ちました。母が施設に入居したタイミングで介護職員初任者研修の資格の勉強を始め、先日資格を取得できたので実際に働いてみようと思い、応募した次第です。

志望動機に関する質問

志望動機に関する質問は、施設の志望動機と介護職の志望動機の2つに分けられます。

加えて、面接している施設以外の志望状況についても確認される場合があります。

当施設の志望理由は何ですか?

この質問には、施設や企業のことをどのくらい理解して応募しているのか、どうしてこの施設を選んだのかを確認したい意図があります。

どこの企業にも言えるような内容ではなく、なぜその施設を選んだのかをはっきり伝えるのが良いです。

職場の特徴や方針、理念について触れ、自分のやりたい介護の方向性と合致していることをアピールしていきましょう。

また、給与や待遇、通勤の便利さなどの勤務条件に関して言及するのは良い印象を与えないので避けてください。

【回答例】
以前働いていたデイサービスは、1日に50人以上利用者様がいる日もあるくらい規模が大きく、忙しさゆえに機械的な介護をする場面もあり、自分の目指したい介護とはかけ離れていました。御施設では、利用者様ひとりひとりに寄り添った親身で丁寧な介護を提供することに力を入れており、自分の理想の介護を実現できると考え応募しました。

介護職を選んだ理由は何ですか?

介護職を選んだ理由については、未経験者・経験者のどちらの場合でも用意しておくと良いです。

理由を問われたときに条件や待遇の話題を持ち出してしまうと、介護の仕事には向いていないと判断されてしまう場合もあります。

介護職を目指すきっかけになったエピソードや経験など、説得力のある理由と熱意を伝えることが大切です。

とくに未経験者は、介護職に興味を持った理由や今までの経験で活かせるスキルなどを伝えるのがおすすめです。

【回答例】
長年主婦として家事をやってきたのですが、子供が独立したのをきっかけに時間ができたため自分ができることを活かしながら働いてみたいと思い、介護職を選びました。将来的に親の介護をする可能性もあるので、そのためにも介護の知識や資格を身につけていきたいと考えています。

他にどんな施設を受けていますか?

転職活動をする中で複数の職場に応募している場合もありますが、隠すよりも正直に伝える方が好印象です。

この質問は、ほかにどのような施設を受けているのかを知ることでどのような転職をしたいのかを判断したい意図があります。

あまりにも多くの施設に応募していたり、応募先の業種に一貫性がなかったりすると面接官に不信感を与えてしまうので気を付けましょう。

【回答例】
デイサービスで働きたいと考えているので、御施設以外に2つのデイサービスの面接を受ける予定ですが、御施設を第一志望とさせていただいております。

入社後に関する質問

入社後の業務に関する質問は、採用した後にどのように働いてくれるのかを判断するためにされることが多いです。

具体的に希望する働き方や目標を提示することで、業務に対するモチベーションをアピールしましょう。

入社後はどんな業務をやりたいですか?

入社後どんな業務をやりたいかという質問は、応募者の興味や業務の目標を知りたい意図があります。

事前に自分の今後のキャリアプランや目標についてまとめておくと考えやすくなります。

何でもやりますといった回答はやる気があるように見えますが、業務のイメージができてない、主体性がない印象になるので避けましょう。

【回答例】
前職では未経験で入社したこともあり生活援助を中心に取り組んでいたので、入社後は身体介護についての技術をより身につけていくために身体介護をメインに担当したいです。また、デイサービスで働くのは初めてなのでレクリエーションの企画運営にも興味があります。

今後のキャリアプランや目標はありますか?

入社後の目標に関する質問は、応募先の企業で実現できる内容の目標を提示できるかどうかがポイントになってきます。

入社後はどんな業務をやりたいですか?」の質問と同じく、長期的なキャリアプランや目標について具体的にまとめておくのが良いですよ。

回答例】
まだ実務経験が2年で受験資格はないのですが、貴社で実務経験を積み、介護福祉士資格を取得したいと考えております。その後は、介護福祉士として現場でさまざまな利用者の方と関わり、ケアマネージャーを目指していきたいです。

夜勤や残業は可能ですか?

24時間体制で運営する施設の面接でとくに聞かれる質問です。

なるべく残業や夜勤にも対応可能だと答えるのが良いですが、とくに夜勤については体力や生活リズムの問題があります。

そのため、夜勤が難しいのであれば理由を説明したうえで正直に夜勤はできないと答えましょう。

事前に求人票を確認して夜勤ありの募集かどうか把握して応募することも必要です。

もちろん、夜勤のある施設でも日勤のみで勤務できる場合もありますので、面接の際に確認してみましょう。

【回答例】
子供がまだ小学生なので18時以降の残業や夜勤は難しいですが、事前に調整できる場合であれば対応可能です。また、将来的に子供が成長すれば残業や夜勤にも対応できるようになります。

いつから働くことができますか?

これは、面接官が応募者を積極的に採用したいと考えている場合に聞かれる質問です。

確実に入社できる日をあらかじめ確認しておき、質問をされたら答えられるようにしておきましょう。

もし面接日から入社可能日までに期間が開いてしまうのであれば、その理由も添える必要があります。

現在仕事をしていない場合には、会社側からいつ入社日を指定されても入社できる旨を伝えてください。

【回答例】
来月一日から入社可能です。

現在の年収と希望の年収はいくらですか?

求人の採用条件に適しているかを確認するための質問です。

また、実力や経歴に見合った年収を答えることで、客観的な自己評価ができる人物かどうかを見極めるための質問でもあります。

基本的に求人票に書いてある額以上の年収を答えることはないようにしましょう。

もしそれ以上の金額を希望する場合には、希望する合理的な理由を述べるのが良いです。

【回答例1】
これまでの年収は320万円ほどでした。入社後の年収は求人票にあった通りの額を希望いたします。

【回答例2】
これまでの年収は350万円ほどでした。転職期間中に介護福祉士の資格を取得したので介護福祉士の平均年収程度の額を希望いたします。

仕事への向き合い方に関する質問

仕事への向き合い方に関する質問は介護職にやりがいを持てそうか、介護職への適性があるかを知りたい意図があります。

介護職をしていて嬉しかった事はありますか?

この質問は介護経験者向けのもので、応募者が介護の仕事でやりがいを感じられるのかを確認するためにされます。

実際の体験談と、なぜ嬉しかったかの理由を伝えましょう。

【回答例】
利用者さんから「あなたが担当だと安心する」と言われたときは嬉しかったです。丁寧に向き合って接すれば利用者さんから信頼していただけるのだと実感し、介護の仕事を続けるモチベーションになりました。

介護職をしていて不満はありますか?

仕事上の不満についての質問は、不満に対してどのように対策や改善をしてきたかを知るためのものです。

不満についての質問ではありますが、前職を悪く言うような内容はタブーなので気を付けてください。

退職理由や志望動機と矛盾しないように意識することも大切です。

【回答例】
前職では職員不足の状態が長く続き、利用者の方に向き合うことが難しい状況でした。自分の理想とする綿密なケアが実現できなかったことに不満があり、転職することを選びました。

仕事の中で大切にしている事はありますか?

これは仕事に対してどんな考えをもって向き合っているのか確認する質問です。

最初に介護の仕事をするときに大切にしていることを一言でまとめて伝え、そう考えるようになったきっかけを添えると良いです。

また、応募先の理念や特徴にあった内容にすると好印象を与えることができます。

【回答例1】
忙しい時でも利用者の方のお話をしっかり聞いて気持ちに寄り添うことを心がけています。介護職として利用者の方と関わってきた中で、さみしさや不安を抱えている方をたくさん見てきました。少しでもそんな気持ちを和らげることができるよう、どんな時であっても一人ひとりに向き合ってお話しするのが大切だと考えています。

【回答例2】
ほかの職員たちとのコミュケーションをしっかり取ることを心がけています。介護職ではさまざまな職種の方かかわりながら業務に取り組むことが多く、少しの認識の違いでミスにつながってしまうことがあるので、チームの中での意見を一致させることに気を付けています。

応募者の人柄に関する質問

介護職歴の有無に関わらず、介護の仕事をするうえで強みとなるスキルがあるか確認する質問です。

また、ほかの職員や利用者に上手くなじめるかどうかを判断する意味合いもあります。

長所と短所は何ですか?

長所と短所についての質問は、応募者が自分のことを客観的に分析する能力があるのかを知るためのものです。

長所についてはどのようにその長所を仕事に活かすのか、短所についてはどのように対応、改善したりしているのかを伝えましょう。

【回答例】
私の長所は向上心が強いところです。仕事において常に目標を立てながらスキルや知識を身につけていくことや、身につけたスキルや知識が役に立った時に達成感を感じます。

短所はせっかちなところです。行動を急ぐことで小さなミスを起こしてしまうことがあるので、作業をした後には何度も見直しをするようにしています。

趣味や特技は何ですか?

単純に趣味や特技について聞いているのではなく、ストレス解消が自分なりにできるかどうかを知りたいという意図があります。

介護職はストレスを抱えてしまう場面も多く、ストレスを溜め込まないようにできるかどうかは大切なポイントです。

また、ピアノが弾ける、手先が器用など特技によってはレクリエーションなどに活用できアピールに繋がることもあります。

とくに趣味や特技がない場合にも「趣味は特にありません」というような回答はしないようにしましょう。

【回答例】
趣味は料理です。休みの日にはアップルパイやケーキなどのお菓子を作ることに熱中しています。特技はピアノです。中学生のころまで習っていたので、楽譜があれば簡単な曲は弾くことができます。

介護職の適正に関する質問

介護職に適性や興味があるかを確認するための質問です。

介護職の専門的な知識はなくても、介護業務に関する姿勢や考え方をうまく伝えることでよい印象を与えることができます。

今まで高齢者と関わった経験はありますか?

この質問はとくに介護職未経験の方に応募者に対してよく聞かれる質問です。

高齢者とコミュニケーションが取れるか、高齢者と関わることに抵抗がないこと、敬意を持っていることを確認する意図があります。

普段から家族や親戚の中で高齢者と接している場合にはそのエピソードを話しましょう。

高齢者との関わりがない場合には、その旨を伝えたうえで高齢者や介護職について興味、理解があることを伝えてください。

【回答例1】
祖父が要介護認定を受けたときに、立ち上がる時に手を貸す、買い物に付き添うなど簡単な介護の手伝いをするようになりました。祖父が笑ってありがとうと感謝を伝えてくれたのが印象に残っています。祖父との関わりが介護職に興味を持ったきっかけです。

【回答例2】
今まで高齢者と深く関わったことはありませんが、ニュースで介護職の人材不足を知り介護業界に興味を持ちました。利用者の方が少しでも楽しい時間を過ごせるようにサポートできるような介護士になりたいと思います。

現在腰痛はありますか?

腰痛は、介護職を続ける中で悩みの種になってくるものの一つです。

腰痛を無理して我慢し続けると、日常生活に支障が出る可能性もあります。

もし腰痛持ちであってもそれだけの理由で不採用になるわけではないので、正直に伝えましょう。

【回答例1】
普段から姿勢に気を付けているので腰痛になったことはありません。

【回答例2】
現在腰痛で月1の頻度で通院をしていますが、介護業務をするのに支障はありません。

介護関連で気になるニュースはありますか?

介護業界へどのくらい関心があるか、介護に関してどのような意見や考えがあるのかを聞くための質問です。

介護職では自分なりに考え判断する場面もあるので、介護への関心や自分の意見をしっかり持っていることがアピールできると良いです。

【回答例】
感染症対策に関するニュースが気になっています。まだ感染者数も多く、高齢者の方がかかってしまうと重症化してしまうリスクが高いため、施設で働くにあたり施設の中でだけではなく自分自身としてもできることは無いのかを日々考えさせられています。

最後に聞かれる逆質問

面接の締めくくりとしてよく聞かれるのが、逆質問です。

逆質問をしないと就職する意欲や積極性がないと受け取られてしまう可能性があります。

面接全体を踏まえての疑問や確認したいこと、事前に求人票などを見て気になったことをこのタイミングで質問しましょう。

求人票を見て分かることや面接中に聞いたことを質問するのは事前準備が不十分、面接中に集中していない印象になるので避けてください。

また、給与形態や福利厚生などの待遇に関する内容も逆質問としては適していません。

もしどうしても質問したいことが思いつかないときは、十分に説明を理解している旨とお礼の言葉を述べましょう。

【回答例1】
御施設では研修を多数設けているとホームページで拝見したのですが、期間や研修の内容について具体的に教えていただきたいです。

【回答例2】
これまでの説明で十分理解できたので、現時点で質問はありません。本日はこのような面接の場を設けていただき、ありがとうございました。

面接で気を付けるポイント

介護職の面接では、気を付けたいポイントがいくつかあります。

面接当日だけではなく、準備段階で気を付けたいことについても解説していくので、参考にしてください。

ここで紹介するポイントに気を付けておくと、当日に予想外の質問をされた時にも役立ちますよ。

嘘をつかない

履歴書や応募書類の中だけではなく、面接の間も嘘をつかないようにしましょう。

何か一つでも噓をついてしまうと、嘘が発覚した時に印象が悪くなってしまいます。

そのほかにも、別の質問の回答と矛盾が生まれたり言葉に詰まってしまうことも考えられます。

面接では、自分自身の等身大の言葉で仕事に対する情熱や意欲を正直に伝えることが大切です。

事前に面接先の施設について調べておく

応募先の施設について何も知らない状態で面接の対策はできません。

求人票以外にも公式のホームページや口コミなどを確認し、その施設の経営方針や理念、施設が求める人物像などをまとめておきましょう。

たとえば、ノートやスマートフォンのメモ帳などで企業の情報について整理し、見返せるようにすると面接直前に確認することができます。

応募する施設の経営理念と自分のやりたい介護の方向性が合致しているかを事前に調べておくと、選考通過の可能性が高まります。

もちろんその施設の方針に完全に合わせる必要はないですが、できるだけ自分のスタイルに合った施設を選んで応募するのがおすすめです。

自分がどんなことをしたいかまとめておく

面接では、この施設でやりたいことがあるから応募したという熱意を伝える必要があります。

やりたいことにブレがあったりあやふやな状態だと、どれだけ熱意があったとしてもうまく伝わりません。

それを防ぐためには応募先の施設でどんな介護をしたいか、どんなキャリアプランを描いているのか考えを整理するのがおすすめです。

前述でも解説した応募先の企業情報とあわせて自己分析をノートやメモにまとめておき、面接直前に見返して話す内容を確認して臨みましょう。

履歴書と一貫したことを言う

面接前に履歴書などの応募書類の内容を確認し、一貫性のある質疑応答をしましょう。

質問によって言っている内容が変わってしまうと、どこかで嘘をついているのではないかと面接官に疑念を抱かせてしまいます。

一貫したことを言うには事前に自己分析の作業をきちんと行っておくと伝えたい内容にまとまりが出てくるので準備をしておきましょう。

前向きな言葉に置き換える

面接では前向きな姿勢で話すことが大切ですが、質問の中にはどうしてもネガティブな内容が関わる場面もあります。

そんな時は辛いこともあったが良い経験になった、不満はあったが自分をかえりみる機会になったなどポジティブな形に変換して伝えましょう。

とくに、転職理由などはネガティブな内容の話題が出てきやすいので、事前の準備段階である程度言い換えの言葉を用意するのが良いです。

はきはき明るく話す

介護職ではコミュニケーション能力が重視されるため、明朗に話すことで好印象を与えることができます。

近年ではオンライン面接も多く、小声で話すと内容自体が聞き取れない可能性もあるため面接官に聞こえる声量で話すことは大切です。

面接時の持ち物

ここでは、面接当日に必要となる持ち物について紹介していきます。

面接当日に忘れ物をしたり直前に準備して焦ったりしないよう、余裕をもって準備しておきましょう。

事前にスマートフォンやメモ帳に持ち物のチェックリストを作っておくのもおすすめですよ。

面接に必要なものリスト】

  • A4ファイルが入る鞄
  • 履歴書や職務経歴書などの提出書類
  • スマートフォン・携帯電話
  • 財布・現金・交通系ICカード
  • 印鑑
  • 筆記用具
  • メモ帳
  • 腕時計
  • 面接する場所がわかるもの
  • ティッシュハンカチ
  • その他指定された持ち物

【面接のときに持っていくと安心なものリスト】

  • 折り畳み傘
  • 常備薬
  • メガネやコンタクトレンズの予備
  • 身分証明書
  • 求人票や企業情報のコピー
  • モバイルバッテリー
  • 替えのマスク
  • 手鏡
  • くしや化粧道具

まとめ

今回あげた質問例は、介護職の面接でよく聞かれる質問です。

嘘をつかない、前向きな言葉を使う、履歴書と一貫した主張を心がけると真面目さや真摯さが伝わり好印象を与えることができます。

また、近年ではオンラインでの面接も増えているのでハキハキと聞き取りやすい声で話すことも意識しましょう。

そのためには、事前に企業や自分自身の考えについてしっかり分析して内容をまとめておくことが大切です。

面接で何を話すかや質問への回答を用意しておくと、想定外の質問にも冷静に対応することができ、緊張を和らげることができます。

介護職ではコミュニケーション能力や清潔感も重要なので、基本的な面接のマナーや身だしなみについても気を配りましょう。

面接のときの持ち物についてもチェックリストをつくっておき、忘れ物がないように気を付けてくださいね。

自分の働きたい職場で働けるように、面接の対策をしっかりしたうえで臨みましょう。

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面接にどうしても自信がないとお悩みの方は、介護業界に特化した転職エージェントを利用し、相談しながら転職を進めていくのが良い方法です。

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