介護士として働いていると、給料の手取りが少ないと生活が厳しいと感じて、手取り額を上げるにはどうすれば良いか悩まれている方もいます。

そもそも、手取り額は額面給料から控除分を差し引いたものなので、手取り額を上げるには額面給料を上げることがおすすめです。

ここでは、手取り額とは何か、介護士の手取り額がどのくらいか、給料を上げるにはどうすれば良いかなどの介護士の手取り額について解説していきます。

手取り額を考慮して、今後の働き方を検討したい方は是非参考にしてください。

手取り額を増やしたい方は給料アップを目指しましょう

介護士の給料は低めと言われていて、さらに控除分が引かれてしまうと手取り額が減ってしまいます。そのため、給料を上げることで、手取り額も増えていくのです。

給料を上げる方法はいろいろありますが、なるべく早く上げたい方はより良い条件の施設や職種に転職をすることです。転職エージェントであれば、希望条件を考慮した仕事の提案ができますので、無理のない転職活動ができますよ。

額面給料と手取りの違い

まずは、額面給料と手取りで何が違うのか理解をしておきましょう。

額面給料とは、基本給や諸手当、残業代、交通費などの会社から支払われるすべての賃金のことを言います。

手取りとは、額面給料から税金や保険料などの控除対象となる金額を引いた金額で、この手取り額が実際に支払われます。

計算方法

一般的に手取り額は、額面給料の75~85%とされているので、数式にすると以下のような計算で出すことができます。

    【手取り額計算式】※一般的に0.75~0.85なので今回は0.8を掛ける
    額面給料×0.8=手取り額

最初に話したように、手取りは税金や保険料などの控除対象の金額を引いたものなので、控除対象がどのくらいあるかによって変わります。

必ずしも個人に当てはまるわけではありませんので、目安としてとらえておきましょう。

介護士の平均給料と手取り額

ここからは、比較の対象を常勤者(各事業所が定めている勤務時間に達している常勤の従業者)とし、介護士の平均給料と手取り額を比較していきます。

職種や施設ごとに分けて紹介しますが、平均的な金額なので必ずしも個人に当てはまるものではありません。

今後、目指す職種や施設を選ぶときの目安にしてください。

また、介護士の年収について知りたい場合は、こちらの「介護士の平均年収・月給はどのくらい?給料を上げる5つの方法も解説」で紹介しているので是非ご覧ください。

職種別で比較

【介護従事者等の平均給与額・手取り額一覧】

職種 平均給与額 手取り額
介護職員 31万6610円 25万3288円
看護職員 36万9210円 29万5368円
生活相談員・支援相談員 33万8370円 27万696円
理学療法士・作業療法士等 35万80円 28万64円
介護支援専門員 35万3560円 28万2848円
事務職員 30万1940円 24万1552円
調理員 25万9270円 20万7416円
管理栄養士・栄養士 31万1190円 24万8952円

※参照:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(第79表)」

介護士の中でも給与に差が出ているので、自分が目指している職種の業務内容と手取り額を比較してどのように働くかを検討していきましょう。

勤続年数で比較

【介護職員の勤続年数による平均給与額・手取り額一覧】

勤続年数 平均給与額 手取り額
1年~1年11か月 27万7350円 22万1880円
5年~5年11か月 30万9610円 24万7688円
10年~10年11か月 31万8980円 25万5184円
15年~15年11か月 33万9230円 27万1384円
20年以上 37万8010円 30万2408円

※参照:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(第95表)」

介護福祉士であれば、勤続年数に応じて給料が上がる施設があります。

ここで比較した給与は参考資料を基に算出しているので、施設で制度がどのくらい適応されているか気になる方は施設に確認をしておきましょう。

施設別で比較

施設や事業所は、サービス内容や業務形態などによって変わります。

【介護従事者等の平均給与額・手取り額一覧】

職種 平均給与額 手取り額
介護老人福祉施設 34万5590円 27万6472円
介護老人保護施設 33万8390円 27万712円
介護療養型医療施設 28万7070円 22万9656円
訪問介護事業所 31万4590円 25万1672円
通所介護事業所 27万8180円 22万2544円
通所リハビリテーション事業所 29万7980円 23万8384円
特定施設入居者生活介護事業所 31万9760円 25万5808円
認知症対応型共同生活介護事業所 29万1460円 23万3168円

※参照:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(第82表)」

また、一概にここで比較した給与額と変わる場合がありますので、くわしく確認するためには施設や事業所に直接問い合わせましょう。

給料を上げる方法

職種や施設ごとに比較をして、自分の手取り額が少ないと感じたら、給料を上げることで手取りを増やせます。

ここでは、介護士がどのようにして給料を上げるかを紹介していきます。

資格取得を目指す

職種別で比較したように、職種によって給料が大きく変わります。

【保有資格別平均給与額の比較(月給の常勤者)】

資格の種類 平均給与額
介護福祉士 32万8720円
社会福祉士 36万3480円
介護支援専門員 36万2290円
実務者研修 30万7330円
介護職員初任者研修 30万510円
保有資格なし 27万1260円

※参照:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(第98表)」

ですが、介護の仕事によっては必要な資格となる場合があるので、目指している仕事に資格が必要かを確認し、資格取得を目指すことをおすすめします。

なかには、現場での経験や事前に別の資格が必要となることもありますので、資格受験の条件を満たす働き方をしていきましょう。

ここで紹介した資格以外にも介護の仕事に関連する資格があるので、気になる方は「介護職で役立つ資格25種類を一覧で紹介!取得方法やメリットも解説」もあわせてご覧ください。

役職に就く

介護職にも主任やチームリーダー、サブリーダーなどの現場をまとめる役職や、サービス提供責任者などがあります。

役職の有無でどのくらい違うか、以下の一覧でまとめます。

【介護職員の平均給与額(月給の常勤者)】

施設形態 職位あり 職位なし
介護老人福祉施設 41万6590円 33万9370円
介護老人保健施設 40万1010円 33万1160円
訪問介護事業所 32万7020円 29万6770円
通所介護事業所 32万5020円 27万1940円
特定施設入居者生活介護事業所 40万2090円 31万2080円
認知症対応型共同生活介護事業所 35万4570円 28万2790円

※参照:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(第92表)」

役職によって給料がどのくらい上がるかは施設によって差はありますが、役職に就いている方が給料は高い傾向であると結果が出ています。

役職に就くためには、経験や技術を磨いて活躍をすることで推薦されたり、社内外の研修を受けて管理職のスキルを身に着けたりすると、声がかかる可能性が高まります。

夜勤を入れる

夜勤を取り入れている施設であれば、夜勤のシフトを入れるのもおすすめです。

夜勤なので生活リズムが整えるのが難しい方もいますが、夜勤には「深夜手当」という割増賃金あります。

深夜手当は法律で定められていて、22時から翌5時までの間の賃金が通常勤務の25%増しとなるため給料アップを目指せます。

また、施設によっては「夜勤手当」を出しているところもありますが、金額は施設が設定されているため詳細については施設に問い合わせてみてください。

ここで注意していただきたいのが、シフトが変形労働時間制だった場合です。

変形労働時間制度は、繁忙期や閑散期などに合わせて勤務時間を設定しているので、割増賃金の対象となりません。

勤務体制や夜勤の手当については、施設ごとに異なるので勤務先の担当者に確認をしましょう。

介護士の夜勤については、こちらの「介護士の夜勤の仕事内容とは?勤務時間やスケジュール例、働くメリット・デメリット、働き方や給与も解説」をご覧ください。

なるべく長く働く

介護業界の待遇改善の中には、介護福祉士は勤続年数に応じて給与が加算される制度があります。

介護福祉士を取得するためには介護の実務経験が必要な場合もあるため、長く働くことによって資格取得が目指しやすくなるのです。

そのため、無理をするのは良くありませんが、なるべく長く働けるような工夫をしてみましょう。

勤続年数が長いとそれだけ経験やスキルが身に付きますし、役職に就ける可能性も高まるので給料アップのチャンスが多くなりますよ。

転職を検討する

これまでいろいろ話しましたが、どうしても今の働き方が自分に合わず心身ともに負担を感じたら、転職を検討するのもおすすめです。

介護職を続けたい場合は、介護施設を変えることで勤務条件や職場環境を見直すことができます。

介護職から離れたい場合は、別業界での仕事を探して挑戦してみましょう。

一度介護の仕事から離れたとしても、介護業界は幅広い方が働ける環境が整っているので、いつでも戻ることができますよ。

介護士が転職を成功させるコツを知りたい方は、こちらの「介護士が転職するコツとは?おすすめ異業種や活かせるスキルなど紹介」を参考にしてください。

介護業界の中で転職や異業種への転職を検討している方で、なるべく希望する条件の仕事を見つけたいのであれば、転職エージェントにご相談ください。

1人で仕事を探すよりも、転職エージェントがサポートしてくれるので希望条件に近い仕事が早く見つかる可能性が高まりますよ。

また、働きたい求人で給料が低めだと感じたときは、エージェントが就職先の施設担当者と給料の交渉をしてくれるので、賃金を上げることも可能です。

介護士におすすめの転職エージェント

給料を上げるためにより良い条件の仕事に就くために転職を検討している介護士の方は、介護業界に特化した転職エージェントに相談することをおすすめします。

とくにおすすめの転職エージェントを3社紹介しますが、さらに多くの転職エージェントを比較したい方は、こちらの「介護職におすすめの転職エージェント10社比較や転職のコツなど解説」もあわせてご覧ください。

細かいことも相談可能!介護ワーク

介護ワーク

職種 介護士、看護師、ケアマネージャー、生活相談員、管理栄養士、送迎ドライバー、介護事務、看護助手など
特徴 ・土日祝休みや残業なしなど細かい条件で探せる
・給料日前に給料を受け取れる前給制度を導入
・入職後もエージェントへの相談が可能
公式サイト https://kaigo-work.jp/

派遣会社ウィルオブ・ワークが運営している介護職に特化した転職サイトで、一人ひとりの希望条件などをくわしくヒアリングし、求人紹介や条件に合う働き方を探せます。

担当エージェントが仕事探しから就業後までサポートをしてくれるので、経験がある方や資格保有者だけでなく、未経験からでも安心して働けますよ。

また、キャリアアップを目指せる求人や資格取得のために勉強をしながら働ける制度もあるので、長く介護職で働きたい方は是非一度ご相談ください。

どのような求人を保有しているかを確認してから相談をしたい方は、こちらの「介護ワーク【公式】」からご覧ください。

職場の雰囲気もわかる!きらケア介護求人

きらケア介護求人

職種 介護職、ケアマネージャー、生活相談員、サービス提供責任者、管理職など
特徴 ・職場の雰囲気や人間関係なども事前にわかる
・面接対策や入職先施設への交渉もしてもらえる
・未経験・無資格からも始められる
公式サイト https://job.kiracare.jp/

レバレジーズメディカルケア株式会社が運営しているサイトで、介護の求人だけでなく職場の雰囲気も気になることがあれば、専門アドバイザーからくわしい情報を聞けます。

離職率やネガティブな情報も伝えてもらえるので、入職後にイメージと違うといったミスマッチを最小限に抑えて働くことができるのです。

条件を満たせば適用される福利厚生や資格取得制度などのサポート体制もあるので、活用をして充実した生活と仕事を目指しましょう。

業界最大級の求人数!ミラクス介護

ミラクス介護

職種 介護職・ヘルパー、ケアマネージャー、サービス提供責任者、生活相談員、機能訓練、看護助手、栄養士など
特徴 ・求人サイトではこだわり条件から探せる
・全国エリアでの対応が可能
・資格取得を目指しながら働ける
公式サイト https://kaigo.miraxs.co.jp/

株式会社ミラクスが運営している介護業界で最大級の求人を保有しているサイトで、経験豊富な人材コンサルタントがサポートを行っています。

人材紹介や派遣、紹介予定派遣など幅広い働き方を選べるので、自分に合う働き方の仕事を探すことが可能です。

生活が厳しくて給料を早くにほしい方は、給料日前に支払われる前給制度の導入もしているので生活に合わせて活用をしていきましょう。

よくある質問

ここでは、介護職の手取り額についてよくある質問を紹介します。

手取り額とはどんな賃金ですか?

額面給料から控除対象となる賃金を差し引いて、実際に支給される賃金のことを言います。

くわしい金額は個人によって変わりますが、一般的には額面給料の75%~85%が手取り額とされています。

額面給料と手取り額の違いについては、こちらの「額面給料と手取りの違い」をご確認ください。

手取り額を増やす方法はありますか?

いくつか方法があります。

給料を増やすことで手取り額も増えていくため、給料を上げることをおすすめしています。

くわしい方法については、こちらの「給料を上げる方法」を参考にしてください。

まとめ

介護士は給料が低いといわれているので、手取りがどのくらいになるのか気になる方もいます。

額面給料から控除対象分の金額を引いたものが手取り額となるので、より多くの賃金を受け取るには給料を上げることが有効です。

給料を上げるためには、以下の5つのコツを解説してきました。

  • 資格取得を目指す
  • 役職に就く
  • 夜勤を入れる
  • なるべく長く勤務する
  • 転職を検討する

5つのなかでも、なるべく早く給料アップを目指したいなら別の施設への転職をおすすめです。

転職の際には、転職エージェントと相談をしながら今の勤務条件や施設環境が良いところを選び、転職した施設で長く働けるように工夫をしていきましょう。

給料が上がれば手取り額も増えていくので、今より給料を上げたい方はこの記事で解説してきたことを参考に、働き方を見直してくださいね。

給料アップのための転職なら介護ワークに相談を!

介護士の給料は職種や施設などで変わるので、手取り額を増やすにはより良い条件の仕事に転職をすることです。条件が良ければ長く働くことへのストレスも軽減されるため、スキルアップや昇格なども目指せます。

介護ワークでは、希望する働き方や勤務条件などをくわしく伺い、条件に近い求人の紹介をしています。働き方に対する不安や悩みへのアドバイスも行っていますので、給料アップを目指したい方は、是非一度ご相談ください。

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