介護の仕事をしていると、いろいろな理由で異業種への転職を検討し始める方がいます。

ですが、異業種への転職をするにも不安を感じる方や大変だけど介護の仕事を続けたい方もいるため、転職をするときはしっかりと働き方を見直すことが大切です。

この記事では、介護士が異業種への転職や同じ介護業界での転職を成功させるコツや、介護士として培ってきた経験やスキルを活かせる職種について紹介していきます。

介護業界の中で転職をするか別の業界へ転職するか悩まれている方は、是非参考にしてください。

介護士の転職は自分のことを知ることから始めるのがおすすめ

介護士として働いてきた中で経験してきたことや、自分が得意とすること、仕事に活かせるスキルなどを明確にしておくことは大切です。転職先ではどんな活躍ができるか見えてきますよ。

介護業界の中で今での経験やスキルを活かした働き方をしたい方は、転職エージェントの介護ワークにご相談ください。希望条件とともに考慮した仕事の提案を行っていますし、履歴書や面接に対するアドバイスなどの転職サポートが充実していますよ。

介護士の転職の方向性は?

介護士が転職を考えたとき、大きく分けて2種類の方法があります。

  • 介護業界で施設や職種を変える
  • 別の業界への転職

介護士として働いてきた経験を一番活かせるのは、同じ介護業界の仕事だと言えます。

同じ仕事がしたい場合は条件がより良い施設への転職が、違う仕事をしたい方は別の職種への転職を検討してみましょう。

もう1つの別の業界への転職は、業務内容や環境を変えることができるので介護の仕事から離れたい方に向いています。

介護の仕事は、別の業界で働いている方が転職してくる場合でも始めやすいので、一度介護業界から離れてももう一度戻ってくることができるのです。

そのため、一度介護職から離れていろいろな仕事を経験してから、落ち着いて働く仕事を見つけるのも良い方法だといえます。

介護職を辞める理由

介護士が転職をしたいと思う理由を知ることで、転職先を決めるときに何を重視するかが見えてきます。

ここでは、介護士が転職を決める理由として多いものを一例として紹介します。

理由に関するデータは、介護労働安定センターが公開している「令和2年度 介護労働の状況について」を参考にしています。

将来性がない

介護士として働いても、忙しくて勉強をする時間がなかったりしてスキルアップを目指すのも難しいため将来に不安を感じる方がいます。

とくに、長く働きたいと思っている方や男性に多い傾向です。

確かに、介護業界は慢性的な人手不足で1人が負担する仕事も大きいと感じるため、このまま働き続けて良いかを悩んで転職を検討し始めるきっかけとなります。

ですが、異業種への転職ではなく介護職を続けたい方は、資格を取得してキャリアアップを目指すことで、重要な役職で働けるようになるため将来性が見込めますよ。

収入が少ない

介護職は収入が少ないといわれていますが、実際にどのくらい差があるのかを別の職種と比較してみましょう。

【比較一覧】

職種 決まって支給する現金給与額 所定内給与額
介護職員 250,600円 235,900円
保育士 256,500円 250,300円
販売店員 258,800円 243,300円
営業・販売事業従事者 313,200円 293,000円
総合事務員 326,000円 303,000円

※参照:e-Stat「令和3年賃金構造基本統計調査

比較をすると、確かに低い傾向にありました。

この収入面の不満を解消するために、現在よりも良い条件の施設や別の職種への転職を検討する方が多いのです。

ですが、介護業界は介護職員の待遇を改善するための施策に力を入れているため、介護士の賃金は上がってきています。

【介護職員の所定内賃金(正社員、月給者)】

年度 所定内賃金 賞与 賞与支給割合
平成28年度 227,635円 560,116円 70.3%
平成29年度 231,161円 593,438円 72.1%
平成30年度 234,873円 598,379円 74.1%
令和1年度 234,439円 599,506円 76.6%
令和2年度 243,135円 626,094円 78.2%

※参照:介護労働安定センター「令和2年度 介護労働の状況について

賃金や賞与だけでなく、介護職員全体の水準を上げるための介護職員処遇改善加算や2022年2月より介護職員改善支援補助金も支給されるので更なる改善が期待されます。

介護職員処遇改善加算については、こちらの「介護職員処遇改善加算とは?改正で変わったことや要件など解説」をご覧ください。

これまで介護職員と一言でまとめてきましたが、ケアマネージャーの場合は介護職員の収入よりも多少多いので、仕事内容によって収入が変わります。

介護職で働きたいと思っている方は、別の業界での仕事を探す前に介護業界の職種について調べることをおすすめします。

人間関係でのトラブル

男女ともに上位に来ている理由で人間関係に問題が起こると、それが転職するきっかけとなる場合が多いのです。

介護職員の仕事はチームプレーで行う業務や同じ職場で接する機会が多いため、トラブルも起きやすい環境だとも言えます。

また、職員だけでなく施設を利用されている方やその家族の方から苦情が来たり、職員同士の連携がうまくいかずに迷惑をかけたりするなどのトラブルもあります。

そのため、ストレスを感じてしまって仕事ができなくなってしまう方もいるのです。

異業種に転職するメリット・デメリット

介護職から別の職種に転職することにより、どのようなメリットやデメリットがあるかを知ることは大切なことです。

ここでは、転職によるメリットやデメリットが何かを紹介していきます。

メリット

  • 収入アップを目指せる
  • 働き方の見直しができる
  • 生活リズムを整えられる

介護職員の給料は低めという話をしましたが、介護職員の収入では足りない方は別の職種で給料が高めに設定されている仕事を選ぶことで収入アップを目指せます。

また、別の職種に転職することで働き方の見直しや生活リズムの調整もしやすくなる可能性があります。

職種にもよりますが、平日勤務が基本となる仕事であれば、定められている勤務時間で仕事をするので安定したリズムでの生活が可能です。

そして、生活が安定すると働き方の見直しをする余裕も出てきます。

働き方を改善することで余裕をもって仕事ができますし、ストレスも軽減されるため仕事の効率もアップしていきますよ。

デメリット

  • 未経験からの転職が難しい
  • 経験を生かせないことがある
  • 業務内容が大きく変わる

別の職種に転職をすると業務内容が大きく変わるので、介護職で培ってきた経験やスキルを活かせないことがあります。

もちろん、介護職でのスキルを活かせる職種を選べば良いのですが、未経験からだと採用されにくいこともあるため、こだわりすぎると転職が難しくなることもあるのです。

頑張って転職先を見つけても、今までと違う仕事を覚えることに対するストレスで精神的な負荷がかかることもあるので、業務内容が違いすぎる仕事には注意しましょう。

社会人となってから介護の仕事しかしたことがない方や、40代や50代などの年齢を重ねている方だと新しいことを覚えるのが大変だと感じる方もいます。

転職をする際は待遇面だけを見るのではなく、業務内容もしっかり確認をして無理なく働ける場所を選ぶようにすることでデメリットを軽減できることもありますよ。

介護職の強みを活かす方法

ここからは、介護職で培ってきたものの中で、別の業種でも活かせるものが何かを紹介していきます。

あくまでも一例を紹介していくので、ほかにも自分の中で強みと言えるものを探していくことが何よりも大切です。

コミュニケーション能力がある

介護職は、職員同士や利用者と接する機会が多いので、コミュニケーション能力が鍛えられています。

コミュニケーションは業界に関係なく必要となるスキルなので、強みとしてアピールすることが可能です。

また、ご年配の方ともコミュニケーションを取ってきたので幅広い年齢層の方とも交流を深められることから、幅広い状況で活躍できると期待されることもありますよ。

相手の意図を察することができる

介護を必要とする方が何をしてほしいか、どんなことを思っているかを察して介助をするため、相手の意図を察する能力が自然と得ていることがあります。

自分が自然と相手の求めることを察して先に行動を起こしていることがある方は、そういった能力に長けているといえるので、アピールしていきましょう。

職場でも同僚や同じ仕事をしているチームが求めていることや、あると良い施策を感じ取って提案をすることで、仕事効率が上がって会社や職場で活躍できますよ。

チームプレーが可能

介護の仕事は、数人のチームで介護を行うことがあるため、誰かと協力しながら仕事をする環境に慣れています。

多くの業界では、チームプレーを必要とする仕事もあるため協力して仕事ができる方は重宝されることが多いです。

礼儀が備わっている

やはり、人と接することが多い中でも年配の方との交流の機会があると、言葉遣いやマナーなど気を付けるようになるので、礼儀が備わっているといえます。

そのため、年齢層や初対面に関係なく幅広いお客様や取引先と接するような仕事で役立ちます。

また、面接や初めての職場で社員と接するときなども、礼儀正しい人は好印象を持ってもらいやすくなるので、トラブルも起こりにくくなりますよ。

介護士からの転職でおすすめの職業

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ここからは、介護士から転職するのにおすすめの職業を紹介します。

基本的に、介護の仕事で培ってきた技術や経験を活かせる仕事なので、転職先を選ぶ参考にしてください。

介護業界の別職種

介護業界の職種は幅広く、今の仕事以外にも働き方を選べます。

ですが、保有している資格によってできる仕事とできない仕事があるので、やりたい仕事で資格が必要な場合は資格取得を目指しましょう。

どのような資格があるかは、こちらの「介護の資格20種類の詳細と取得の難易度を徹底比較しました」で紹介しているので、是非ご覧ください。

介護士として働いてきたのであれば、職種や施設を変えるだけで環境が大きく変わるので、別の業界への転職に不安がある方は、介護業界の中で転職することがおすすめです。

保育士

介護士は人の介助を行う仕事なので、保育士と似ていることから経験してきたことを活かせる転職先として、別業界の中でも特におすすめしています。

今までの対象が年配の方が多かったのがこどもに変わるので接し方が変わってきますが、相手を思いやる働き方は同じなので、慣れるのも早いといえます。

また、保育士にも資格が必要なので資格を取得しなくてはならないので少し手間はかかりますが、受験資格の条件を満たしていれば年齢に関係なく受験が可能です。

この受験資格の条件に年齢は関係ないものの、最終学歴によって変わるので受験を目指す際は必ず確認をしておきましょう。

接客業

人と接する機会が多い接客業では、礼儀正しさやお客様の気持ちになって対応することが大切で、コミュニケーション能力があると重宝されます。

また、介護士の中には人と接することが好きな方もいるので、接客業でもやりがいを感じて仕事ができる可能性があるのです。

ですが、接客業でアパレル販売員や飲食店スタッフなど、扱っているサービスによって対応の仕方や気を付けるポイントが変わるので、自分に合う働き方を選ぶようにしましょう。

コールセンター

お客様からの問い合わせに対する返答や商品注文を受けるなど、対面はしないものの電話やメールで対応する業務です。

言葉遣いや礼儀が備わっている場合は、顔が見えない状態でも相手に真摯な対応が伝わるので不快感を与えることはほとんどありません。

業務内容も研修やマニュアルが備わっていることが多いため、電話やメールでの対応に慣れれば業務を覚えるのも早いといえます。

体力的に厳しいと感じて介護士からの転職を決めたのであれば、体力をほとんど使わないコールセンター業務はおすすめです。

営業職

営業は人と接する機会が多いだけでなく、お客様や取引先に対して商品やサービスの紹介をするため、相手がどのようなことを希望しているか察する必要があります。

介護の仕事でも、介護を必要とする方が何を必要としているかを察して介助を行うので、相手の意図を察することに長けている方におすすめの仕事です。

営業でも新規顧客の獲得や既存顧客へのアフターサービスのための営業など、種類があるのでどのような営業ならできるかを検討してから選ぶようにしましょう。

介護士の転職を成功させる5つのコツ

介護士で同じ介護業界で転職する方や異業種への転職を検討している方が転職を成功させるために注目しておくと良い5つのコツがあります。

それぞれのコツについて解説していきますので、転職時に気を付けておきましょう。

自分ができることを明確にする

自分が介護士として働いてきた中でどのような経験をしてスキルを身に着けたか、または働く中で気づいた自分が得意とするものが何かを明確にしておきましょう。

履歴書や面接でのアピールポイントになりますし、仕事を探すときに自分ができる仕事を選ぶことでストレスが少なく済みますよ。

また、仕事を探すときに自分がやりたい仕事や興味がある仕事を見つけることにも役立ちます。

仕事を探し始める前に、まずは自分のことを見直して無理なく働ける仕事が何かを明確にしていきましょう。

転職の条件を絞る

自分で仕事を探そうと思ったとき、近年では求人サイトや転職サイトでも求人情報が豊富なので、条件を指定して探す方が多くなっています。

ですが、自分が希望する働き方を完璧に盛り込むと条件が多くなり、あてはまる求人も減ってしまいます。

そうなると、働きたくても転職先がなかなか見つからなくなってしまうのです。

転職先を探すときは、条件をある程度絞って、条件に当てはまる求人を見つけやすくしましょう。

目安として、絶対外せない条件を2~3つ、あったら嬉しい条件を2~5つで納めるようにしましょう。

もし、どうやって条件を絞れば良いかわからない場合は、活用しようと思っているサイトにある条件の一覧を参考にすると良いですよ。

働き方を計画する

介護士として働いている今の状況を変えるなら、将来的にはどんな働き方をしていたいかを大まかにでも計画しておくことをおすすめします。

転職先の目安にもなりますし、目標があると仕事に対するモチベーションアップにもつながります。

また、計画を立てるときに介護士として働いてきた中で良かったところや悪かったところも書き出すと良いですよ。

不満や苦手などの悪い部分はマイナスに捉えられがちではありますが、それを今後どうやって改善していくかを考えることも将来に対する目標といえるのです。

一度、自分がどんな働き方をしたいかを理解するためにも、転職活動を始める前に将来的な働き方の計画を立ててみてくださいね。

転職エージェントを活用

これまで説明してきたことを1人でこなすことが難しいと感じる方もいるので、そういった場合は転職エージェントなどを活用した転職活動を検討しましょう。

転職エージェントは、転職に関する知識が多いので転職の疑問や不安などを相談すると答えてもらえます。

また、エージェントによっては資格取得や面接や履歴書へのアドバイスのようなサポート体制が整っているところもあるので、サポートしてもらいたい方は活用してください。

転職エージェントは幅広い求人を扱う総合型だけでなく、ひとつの業界だけを扱っている特化型もあるので自分が希望する転職先によって使い分けるようにしましょう。

介護業界の中で転職を考えている場合は、「介護士におすすめの転職エージェント8社を比較!活用方法も解説」で紹介しているような特化型が向いています。

ですが、別の業界で仕事を探したくてもまだ何をしたいかわかっていない場合は、幅広い職種を扱っている総合型のサイトでいろいろな仕事を比較しながら探してみてくださいね。

退職前に転職先を決める

退職してから仕事を探すのではなく、在職中に転職活動をして仕事がない期間を作らないようにすることもおすすめしています。

退職時期が決まっていれば、その時期に合わせて転職できる仕事を見つけることで、収入がなくなることに不安を感じる方は検討してみましょう。

ですが、仕事をしながら履歴書の作成や面接の調整などの転職活動をこなすのは大変なので、無理のない範囲で進めるようにすることが大切です。

転職エージェントを活用する場合は、エージェントにその旨を伝えることで退職時期に合わせた転職ができるようにサポートしてもらえますよ。

まとめ

介護士が転職をするパターンとして以下の2種類があります。

  • 介護業界の中で転職をする
  • 別の業界へ転職する

いずれの場合も、転職をするには自分が介護士として経験してきたことやできることを明確にして、将来はどのような働き方をしたいか目標や計画を立てることが大切です。

別の業界に転職をするのであれば、介護士としての経験やスキルを活かせる職種はいろいろあるので何を活かして働きたいかを見つけましょう。

介護業界の中で転職を希望している方は、業務内容だけでなく別の施設に移るだけでも働く環境を変えることができるので、新しい気持ちで始められますよ。

1人で転職活動を進めるのが大変であれば、転職エージェントに相談をしながら探すことで、転職サポートを受けられるので悩まれている方はまずは相談をしてみてください。

今回の記事を参考に、介護士の自分が将来的にどんな働き方を目指しているか、何がしたいかを明確にして自分に合う働き方を目指してください。

介護業界の中で転職をするなら介護ワークに相談を!

別の業界への転職も良いのですが、介護業界の中で施設や業務内容を変える転職もおすすめです。介護士として培ってきた経験を発揮できますし、介護の仕事について理解しているので、すぐに仕事にも慣れます。

介護業界に特化した介護ワークでは、希望する条件や働き方に合わせた仕事の提案ができますので、是非一度ご相談ください。転職サポートだけでなく、将来を見据えた働き方のアドバイスも行っていますよ。

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