- 介護職への転職は50代からでも遅くない!
- 転職の成功率を上げるコツを7つ紹介
- 未経験の方は介護の仕事についてもチェック
50代になって初めて介護の仕事に挑戦しようと考えている方や、今まで介護職で働いていたがスキルアップを目的とした転職を考えている方は少なくありません。
実際に、介護職は年齢や経験に関係なく転職を目指せますし、働き方によっては長く続けられる仕事なので50代の方も介護職への転職ができます。
ここでは、50代から介護職に転職するタイミングや介護業界では50代に何を求めているかなどを解説していきます。
すでに介護業界について理解していて転職を決めている方は、こちらの「介護を目指す50代向けの転職エージェント3社」へお進みください。
「50代だけど転職できるか不安」
「張り切りすぎない程度に働きたい」
「転職は何から始めれば良い?」
ウィルオブ介護では、一人ひとりにあわせた働き方を提案できるので50代からの転職も可能です。介護職に転職したい方は、転職前に相談だけでもしてみませんか?
目次
50代で介護職への転職ができる理由
50代から転職ができるかが不安だと感じる方はいますが、50代でも介護職への転職が可能ですし、働き方によっては定年後も続けられます。
介護業界は、常に人手不足でもあるため未経験を受け入れている求人が多いことから50代で初めての方でも挑戦しやすいといえるのです。
ここでは、50代でも介護職に転職できる要因についてくわしく解説していきます。
介護職では基本的に年齢制限がない
介護職の事業所や現場によっては定年がありますが、雇用形態などを気にしないのであれば定年を気にせず働けます。
そのため、50代から介護職を始めても遅いことはありませんし、年齢を理由に不採用にされることもありません。
未経験・無資格からでも始めやすい
前の項目でも話しましたが、年齢に関係なく始められるため経験も同じく未経験から始められます。
施設によって異なりますが、未経験を受け入れているところは入職後に研修や教育体制が充実しているところが多いため、未経験の方は施設選びにも気を配りましょう。
無資格の場合も、資格は働きながらでも取得を目指せるので仕事を探す際に資格がないことも考慮して転職活動を進めていくことをおすすめします。
50代でも介護職で働く人は多い
介護の仕事は、体力や精神的な負担がかかって大変なため若い人が多いと思われがちですが、実は40代50代の方も活躍しているのです。
以下の図は年代別に色分けがしてあるので、どのくらいの割合で働いているかを確認しておきましょう。
※参照:公益財団法人 介護労働安定センター「令和4年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」
図を見ると、介護労働者で1番多く働いている年代は40代の28.1%ですが、次に僅差で50代の26.4%となっていることがわかります。
40代と50代で半分近くを占めていますが、60代の割合も13.8%と多くの方が介護職で働いているため、年齢的に遅いということはありません。
利用者との年齢が近い
介護職では利用者と接する機会が多いため、利用者と親しみやすいことはメリットといえます。
年齢が離れていると相談しづらいと感じる利用者も、50代など年齢が近い介護士相手であれば相談しやすく安心して話すことができる傾向があります。
もちろん、話やすさ以外にも年齢が近いことで利用者が何を必要としているか、どのようなサポートをすれば良いかがわかってくることもあるのです。
若い職員ばかりでは利用者の意図をくみ取れないこともあるため、年齢が近い職員を求めている施設も少なくありません。
介護で働く50代に求められていること
50代からでも始められる介護職ですが、50代だからこそ20代や30代とは違う部分で期待されていることがあります。
何を求められているのか、何に期待されているのかを紹介していきます。
人柄の良さ
介護職は人と接する機会が多く、介護を必要とする方だけでなく家族の方とも対面することがあるので、人柄は重要なポイントです。
社会に出ていると人と接する機会も多くなるため、それまでの経験を活かした接し方ができると期待しています。
相手の気持ちになって行動ができる、同僚との交流が円滑にできるような配慮など、業務以外の部分で活躍することもできますよ。
体力がある
50代から介護職を始める場合は体力が必要になることもあるため、力や体力に自信がある方は即戦力としての活躍が期待できます。
足腰が痛かったり持病があったりすると不安要素として見られてしまうことがありますが、だからと言って採用されないわけではありません。
健康や体力面で不安に思われても体のケアや医師に相談をしているなどを明確にして伝えておくことで、施設側の不安要素が軽減されるので採用の確立が高まりますよ。
若い人と働ける
介護を必要とする方はご年配の方が多いのですが、同僚に関しては若い方もいるので一緒に仕事できるかも重要なポイントです。
コミュニケーションの取り方だけでなく、仕事で年下の方に教わることや上司である場合もあるのでそういった付き合い方もできるかを確認されることがあります。
年齢を気にせず幅広い世代の方と一緒に働き、協力し合えるようにしましょう。
柔軟な対応ができる
介護職を経験したことがなくても、これまでに働いてきた経験を活かして状況に合わせて柔軟な対応ができることは大切です。
施設での決まりを遵守するだけでなく、より働きやすい環境や利用者のためになる体制や対策などを考えて働けるようになると現場でも重宝されます。
また、事前にどんな対応をすれば良いかを聞いて、どう対応すれば良いか自分の中でも確認しておくと柔軟な対応ができるようになりますよ。
学ぶ姿勢がある
介護の仕事は、働き方や制度が変化していくものなので、常に学ぶ姿勢が見えると長く働いてもらえると期待されます。
仕事に対する意欲にもつながりますし、介護について学ぶことで自分が働きたいと思える仕事を見つけて働く目標も見つけられる可能性もあります。
転職を成功に近づける7つのコツ
ここからは、50代から介護職への転職を決意し、転職を成功に近づける7つのコツを紹介します。
転職活動で何に気を付ければ良いかのポイントともいえるので、参考にしながら転職活動をしてください。
退職は迷惑をかけないよう配慮する
転職をするためには、今働いている職場を退職しなくてはなりません。
退職するから自分に関係ないと勝手に辞めてしまうと、職場や会社に迷惑をかけてしまいますし、トラブルの原因となる恐れがあります。
心置きなく転職をするためにも、退職をするときは以下4つのポイントに気を付けるようにしましょう。
- 退職する意思を1か月前まで伝える
- 繁忙時期のような会社に負担がかかる時期は避ける
- 退職までに引継ぎを行う
- 退職時にはお世話になった方へ挨拶をする
転職理由を明確にする
転職理由は重要で、入職した後はどんな働き方をするかの目標や、仕事を探すときの条件にもなります。
また、施設側からしても明確な転職理由がある方が仕事への意欲や前向きな姿勢があると見られて印象が良くなります。
転職理由は介護業界で働きたい理由だけでなく、数ある施設の中からそこを選んだ理由もあると採用される確率が高まります。
経験や特技を伝える
今まで介護職で働いてきた方であれば、それまでに担当してきた業務や経験、介護の仕事で身に着けた特技などをアピールすると仕事で活躍できそうだと期待されます。
未経験の方でアピールポイントが見つからない方は、前職や生活のなかで身につけた特技を介護職でどう活かせるかをアピールするのがおすすめです。
たとえば、営業の経験から人とのコミュニケーション能力に長けていることや、掃除や洗濯などの家事が得意で介護施設の環境に気を配れるなどあります。
ほかにも、他業界からの転職で活かせるスキルについて「介護の仕事に向いている人の特徴8選や活かせる他業界のスキルなど解説」で解説しているので、あわせてご覧ください。
誠実な対応をする
求人に応募するときの連絡対応や面接では、嘘を言わずマナーを守って誠実な対応を心がけましょう。
連絡が来ても対応が遅かったり面接の時間に遅れてしまったりすると、それだけで信用が低くなるので余裕をもって対応できるようにしてください。
介護の仕事でも利用者に対して気を配ることが多いため、こうした小さなことから気を付けることで自然と誠実な対応ができるようになりますよ。
介護について学ぶ意思があることをアピール
「介護で働く50代に求められていること」でも説明しましたが、介護について学ぶ意思がある方は、仕事に対して前向きな印象があります。
どの業界でもいえることではありますが、誰かに教わるだけよりも、自ら動いて学ぼうとする方が長く働いてくれそうだと期待されるのです。
また、介護について学ぶとやりたい仕事が見つかる可能性も出てくるので、仕事へのやる気も増します。
資格取得を目指す
資格があると介護に関する知識があると証明されることにもつながるため、より多くの仕事に携わることができるようになっておすすめです。
また、介護の仕事をしていてやりたいと思えた仕事に資格が必要な場合も、取得条件を確認して取得を目指すことでスキルアップにつながります。
最初に取得すると良いおすすめの資格については、この記事内の「介護の仕事でおすすめの資格」でも解説しています。
ここで紹介した以外でどのような資格があるか気になる方は、こちらの「介護職で役立つ資格25種類の一覧」をご覧ください。
施設によっては、資格取得のためのサポート制度が整っているところもあるので、資格について興味がある方は上司に相談するのがおすすめです。
介護に特化した転職エージェントに相談
介護職で働いていた方や未経験の方に関係なく自分に合う求人を探すのは難しいので、転職エージェントに相談することがおすすめです。
転職エージェントは転職のサポートを幅広く行っているので、自分に合う仕事探しや将来を見据えた働き方の提案、面接のアドバイスなどを受けられます。
とくに、介護に特化した転職エージェントであれば扱っている職種や求人数も総合的に扱うエージェントよりも多い傾向なので、仕事が見つけやすくなりますよ。
介護を目指す50代向けの転職エージェント3社
転職を成功に近づけるコツで、転職エージェントに相談することがありました。
ここでは、数ある中でも介護職に特化していて、転職を目指す50代の方におすすめの転職エージェントを3社紹介します。
【ウィルオブ介護】一人ひとりに合わせた仕事を紹介!
職種 | 介護士、看護師、ケアマネージャー、生活相談員、管理栄養士、送迎ドライバー、介護事務、看護助手など |
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特徴 | ・土日祝休みや残業なしなど細かい条件で探せる ・給料日前に給料を受け取れる前給制度 ※派遣の場合 ・未経験からのスタートもサポート |
公式サイト | https://kaigo-work.jp/ |
株式会社ウィルオブ・ワークが運営している介護職に特化した転職サイトで、一人ひとりの希望条件などをくわしくヒアリングし、求人紹介や条件に合う働き方を提案してくれます。
これまで介護職で働いてきた方の転職はスキルや保有資格などを考慮して仕事の提案をしているので、スキルアップや新たな職種にも挑戦できます。
もちろん、担当エージェントが仕事探しから入職後までサポートをしてくれるので、経験がある方や資格保有者だけでなく未経験からでも安心して働けますよ。
転職ではなく介護業界にくわしい人に相談をしたい場合は相談だけの登録も可能なので、仕事や働き方についてエージェントに相談をしてみてください。
【かいご畑】地域に根差した仕事が豊富!
職種 | 介護職、ケアマネージャー、看護助手、訪問介護士、サービス提供責任者、生活相談員、介護事務など |
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特徴 | ・長年のネットワークで地域密着の対応が可能 ・働きながら資格取得を目指せる ・非公開求人も多いので幅広い求人から探せる |
公式サイト | https://kaigobatake.jp/ |
福祉業界に特化した人材サービスを長年展開してきた株式会社ニーソネットが運営しているサイトで、全国エリアで地域に密着した対応が可能です。
資格がなくても可能な仕事がありますし、資格取得を希望する方におすすめのキャリアアップ応援制度があるので、働きながら資格取得を目指せます。
未経験や家から近い勤務先、シフト調整ができる仕事など、50代からの転職でも希望する条件に合わせた仕事探しが可能です。
【介護ワーカー】介護職未経験でも安心!
職種 | 介護職、ケアマネージャー、相談員、サービス提供責任者、管理職など |
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特徴 | ・求人は毎日更新していて新しい情報が豊富 ・職場の働いている方の声や雰囲気も教えてもらえる ・在職中でも利用が可能 |
公式サイト | https://kaigoworker.jp/ |
株式会社トライトキャリアが運営している介護職に特化したサイトは、数万件の求人情報を毎日更新しています。
在職中でも転職活動は可能で、忙しい時間などを伝えておくことで連絡が来る時間や時間外での面談対応などをしてもらえます。
介護職専門のキャリアアドバイザーが転職のサポートを行っているので、仕事や施設などで疑問に思う部分があればいつでも質問が可能です。
50代の転職で気を付けること
50代からの転職は、ほかの年代と違ってさまざまな経験を積んでからの転職なので、気を付けておかなくてはならないことがあります。
ここでは、どのように気を付ければ良いか紹介していきます。
雇用形態にこだわらない
これまで正社員として働いていた場合、正社員でなくても不安になる方もいますが、雇用形態にこだわっていると転職先が見つかりづらい傾向があります。
介護業界だけではありませんが、派遣やパートなどの非正規雇用でも待遇が改善されてきているので、最初から正社員ではなく非正規雇用からスタートするのも一つの手段です。
しっかり働きたいのであれば最初は非正規雇用で入り、経験を積んでスキルを磨いたあとに正社員への転職を検討することもできます。
定年を過ぎても働ける仕事の一つなので、正社員にこだわらずに働き始めることを考えて選択肢を増やしていきましょう。
年下に教わることになる
これは介護職に限らずいえることですが、新しい業界に転職すると年齢に関係なく未経験と同じです。
そのため、施設や事業所によっては役職に就いている人が年下の場合があるので、年下から仕事を教わることを覚えておきましょう。
年下に教わることに対して抵抗があるとトラブルに発展することもあるため、上司は上司だと割り切って仕事を教わるようにしてください。
また、自分より若い年代とのコミュニケーションをとるときは、柔軟な考えを持てるように余裕をもって対応することが大切です。
健康に気を付ける
介護の仕事は、業務によっては体力や力を必要とすることがあるため、体を痛めてしまう恐れがあります。
そうならないためにも、日ごろから生活リズムや運動などに気を配って健康を保つことが長く働くコツの一つです。
もし、元から腰痛や体力がなくなっているなどの症状があれば転職活動の時点で担当者に伝えておきましょう。
そのことも考慮して症状が悪化しないような働き方や業務内容の提案をしてもらえますよ。
前職のルールに縛られない
前の職場であった暗黙のルールや仕事優先で無茶な仕事をするなど、これまで当たり前と思っていた常識を新しい職場には持ち込まないようにしましょう。
施設ごとに規則や職場の傾向があるので、入職をしたらそのルールに従うようにしてください。
しかし、内容によっては参考にもなるので、取り入れた方が良い場合は提案として上司や先輩介護士に相談してみることは良い方法です。
大切なのは今の職場なので、前の職場のルールに縛られず気持ちを新たに働くことを意識していきましょう。
転職をする良いタイミング
これまでに話してきたことを参考に、転職をしたいと考えるようになったら転職活動を始める方がいますが、50代になると転職を始めるタイミングも確認しておきましょう。
人によって転職するのに良いタイミングが異なるので、自分はどのタイミングで始めれば良いかを転職を始める前に検討しておいてください。
介護職の求人数が多い時期
介護業界は常に人手が不足しているので基本的にいつでも求人は出ていますが、時期によっては通常よりも求人数が増えます。
制度の改正や新年度になる時期に合わせて求人を出すところが多く、2月~4月の間でも2月・3月に増える傾向があることから転職に良いタイミングと言えるのです。
また、時期に関係なく施設の開設によるオープニングスタッフが必要となる場合は求人を出しているのでこちらもチェックしておきましょう。
今の職場で働くことにストレスを感じたとき
これは介護職への転職に限らず、今働いている職場でストレスを感じている場合は転職を検討することをおすすめします。
今の仕事や職場の環境が合っていないまま働くと、精神や体の不調につながってしまう恐れがあるため、なるべく早めに対応をするように心がけてください。
もちろん、自分で働き方や周囲への対応を変えてみたりする努力をするのも良いですが、どうにもならないこともあるため、無理はせず転職をして働く環境を変えましょう。
介護の仕事について
50代から介護職に転職するとき、介護の仕事がどのようなものかある程度知っておいた方が仕事を探すときの参考になります。
ここでは、介護の仕事や転職におすすめの介護施設などに関する解説をしていきます。
仕事内容
施設によって異なりますが、大きく分けて利用者の体に直接触れて行う介助の身体介護と直接体に触れずに行う生活介助の2つが基本的な業務です。
いくつか具体例を書きますので、参考にしてください。
- 食事介助
- 入浴介助
- 排泄介助
- レクリエーション
- 清掃業務 など
また、施設によっては資格がないとできない介護業務もあるため、仕事を探すときは自分がどのような業務を担うのか確認しておきましょう。
介護職のキャリアプラン
介護職のキャリアプランは、大きく分けて2つの段階があります。
第一段階は、介護福祉士を取得して介護に関する専門知識や技術を身につけるために約5年かかるといわれています。
この段階で取得しておく資格は、この記事の「介護の仕事でおすすめの資格」でも解説している以下3種類です。
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士実務者研修
- 介護福祉士
介護福祉士の資格を取得するまでに必要な期間は最低で3年ですが、介護福祉士の経験を2年ほど積むことで経験やスキルが身につくので現場で重宝される機会が増えますよ。
第二段階では、これまでの経験を活かして管理職や専門職へのスキルアップを目指せるので、長く働く方は将来的にどの職種で働きたいかも検討するようにしましょう。
介護福祉士まで取得した後のキャリアプランとしては、以下の職種があります。
- ケアマネージャー
- 施設長
- 生活相談員 など
介護職のキャリアアップについては、こちらの「介護職のキャリアアップ方法とは?」でも解説しているので、あわせてご覧ください。
介護職の給与事情
介護の仕事について話をしてきましたが、給与面ではどうなのかを紹介していきます。
ほかの年代と比較したときの50代の平均給与額や資格別の平均給与額を比較することにより、転職を検討する参考にもなりますよ。
ここで紹介する要素以外の職種や勤続年数でも給料が変わるため、くわしくはこちらの「介護士の平均年収・月給」をご覧ください。
年代別給与額
介護職は、保有資格や勤続年数によっても給与に差が出ますが、年代によっても差が出ています。
【令和4年度 平均給与額(月給の常勤者)】年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
全体 | 33万4250円 | 30万8880円 |
29歳以下 | 29万50円 | 28万3150円 |
30~39歳 | 33万7360円 | 30万9070円 |
40~49歳 | 35万9180円 | 31万8630円 |
50~59歳 | 33万9040円 | 31万7030円 |
60歳以上 | 27万9880円 | 29万1090円 |
※参照:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(第105表)」
比較をしてみると40代の給与額が高い傾向がありますが、50代も全体平均よりも高いことがわかります。
しかし、無資格や未経験の方は平均よりも低くなる可能性があるため、転職後の目標を立てて前向きに働くことを目指しましょう。
保有資格別給与額
介護職では保有している資格によって給与額に差が出るだけではなく、できる仕事も増えていくので長く働きたい方には重要な要素だといえます。
50代から挑戦する場合は、平均的な給料がどのくらいかを知ってから転職やキャリアアップを検討するのもおすすめです。
【令和4年度 平均給与額】常勤者(月給) | 非常勤者(時給) | |
---|---|---|
保有資格あり | 32万540円 | 12万2490円 |
介護福祉士 | 33万1080円 | 13万4680円 |
社会福祉士 | 35万120円 | 12万7880円 |
介護支援専門員 | 37万6770円 | 13万6350円 |
実務者研修 | 30万2430円 | 13万10円 |
介護職員初任者研修 | 30万240円 | 11万5790円 |
保有資格なし | 26万8680円 | 11万1960円 |
※参照:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(第102表・第104表)」
資格の有無によって給与額が大きく変わることがわかるため、将来的に自分が働きたい職種に就くために必要な資格があれば早めに取得することを目指しましょう。
非常勤者で収入を増やしたい方は、実労働時間を増やすことで平均給与額以上の収入も目指せますよ。
介護の仕事でおすすめの資格
「50代で介護職への転職ができる理由」で話したように介護の仕事は年齢に関係なく始められますが、長く働くのであれば資格取得を目指しましょう。
給料で差が出るのはもちろん、任される業務内容も限定されてしまうため自分がやりたいと思っている働き方できない可能性があります。
また、求人の中には資格保有者を求めるものも多いので仕事が見つかりやすい傾向だといえるので、働きながらでも転職前でも資格の取得をおすすめしています。
介護職員初任者研修
介護士としての基本的な知識や技術などを学べて、入門編ともいえる資格です。
基本的な部分を学ぶので難易度はそこまで高くなく、実技や座学などの講習を受けて終了試験を通過すると取得できます。
介護職員初任者研修に関するくわしい内容は、こちらの「介護職員初任者研修について」をあわせてご覧ください。
介護福祉士実務者研修
介護職員初任者研修の上位資格にあたるもので、知識やスキルの専門性が高いことが特徴です。
この資格は先程の介護職員初任者研修を受けなくても取得を目指せるので、早くに取得したい方は直接受講することも可能です。
介護福祉士の資格取得を目指す場合は、この資格は要件の一つに含まれているので取得をしておきましょう。
実務者研修の資格を取得する方法やメリットについては、こちらの「介護福祉士実務者研修について」で解説しています。
介護福祉士
介護職のなかで唯一の国家資格ともいわれていて、幅広い介護の仕事を選べたり現場のリーダー的な存在になれたりする信頼度が高い資格です。
求人情報によっては、実務者研修よりも高い給料で設定されていることが多いので現場で活躍したい方は取得を目指してみましょう。
介護福祉士の資格については、こちらの「介護福祉士について」でも解説しているので、あわせてご覧ください。
介護の施設や事業所の傾向
職場となる介護施設や事業所には傾向があり、自分に合う働き方ができるところを選ぶのも大切なポイントといえます。
細かく見ていくと未経験の方だとイメージがつかず決められないことがあるため、ここでは大きく3種類にわけて紹介していきます。
くわしく知りたい方は、こちらの「介護職で働きやすい施設の特徴や自分で選ぶコツなどを徹底解説!」もご確認ください。
【入所型施設】未経験でも働きやすい
入所型施設の特徴は、利用者が入所して介護サポートを受けながら生活をしていくため、24時間体制で対応しています。
大変な印象がありますが、医療業界とも連携をするので介護や医療に関する専門知識が身に付きますし、介護士が多いことでわからないことがすぐに聞けるメリットがあります。
未経験からでも安心して働ける環境が整っているので、介護の経験を積みたい方に向いている施設です。
- 有料老人ホーム
- 特別養護老人ホーム
- グループホーム など
【通所型施設】短時間・日勤が多い
利用者が施設に通って介護のサポートを受ける施設なので、日中に業務を終えられる働き方ができます。
特徴としては、介助業務以外にもレクリエーションのような利用者同士が交流するため人と接する機会が多くあります。
そのため、日勤やライフスタイルに合わせたシフトで働きたい方におすすめの施設です。
- デイサービス
- デイケア など
【訪問介護】一人で介護業務行える
以前は「ホームヘルパー」とも呼ばれていた訪問介護は、利用者の自宅に訪問して介護サポートを行う特徴があります。
すべての介護業務を一人で行わなくてはならないため資格や経験が必要ではありますが、一人に対してしっかり向き合って介護ができるやりがいがある働き方です。
日勤であることが多く、自分のペースで介護業務を進めたい方におすすめですよ。
よくある質問
ここでは、50代から介護職に転職しようと検討する際によくある質問を紹介します。
50代で介護職未経験でも仕事はありますか?
介護の仕事には年齢制限はありませんし、未経験でも仕事を任せてもらえます。
また、定年以降も働ける施設もあって長く働くことも可能です。
未経験の方に向いている求人も多く、今まで経験してきたスキルを活かせる働き方も目指せますよ。
こちらの「介護で働く50代に求められていること」を参考にどんなスキルを活かせるかご覧ください。
介護の資格は働きながらでも取得を目指せますか?
施設によっては、資格取得のためのサポート体制が整っているところがあります。
資格を取得したい場合は、施設の上司に相談をしてみましょう。
転職エージェントを利用されている方は、エージェントに相談するのもおすすめです。
「介護を目指す50代向けの転職エージェント3社」でおすすめのエージェントを紹介しているので、選ぶ参考にしてください。
まとめ
50代から介護の転職を考えたとき、自分は介護に転職ができるのか、転職するタイミングはいつかなど疑問はいくつもあります。
介護職への転職は年齢に関係なくできて、働き方にこだわらなければ施設によっては定年後も働くことが可能です。
転職に関する悩みがある方は、転職エージェントを利用することで仕事が見つかりやすくなって安心できる転職を目指せます。
今回紹介した50代に求められていることや転職を成功に近づけるコツを参考に、転職活動を進めていきましょう。
50代になると、初めて介護職に挑戦する方やスキルアップのために転職をする方などさまざまな希望で転職を検討される方は多くいます。
ウィルオブ介護では、一人ひとりの希望をしっかりヒアリングして仕事の紹介を行っています。転職の相談だけでも受け付けているので、ぜひ一度お問い合わせください。