介護職は、利用者の生活を支えるやりがいのある仕事である一方、人間関係や身体介助、夜勤、利用者・家族への対応など、さまざまなストレスを抱えやすい仕事です。
「仕事へ行くのがつらい」「休んでも疲れが取れない」と感じていても、責任感から無理を続けてしまう人もいるでしょう。しかし、心身の不調を我慢し続ける必要はありません。
この記事では、介護職に多いストレスの原因や心身に現れるサイン、負担を軽減する方法を解説します。現在の職場で改善できない場合の転職先の選び方も紹介するため、自分を守りながら働き続ける方法を考える際に役立ててください。

介護職では、人間関係や身体的な負担、夜勤、利用者・家族への対応など、さまざまな理由からストレスを感じることがあります。現在の職場で負担が続いている場合は、原因を整理し、勤務条件や職場環境を見直すことも大切です。
ウィルオブ介護では、これまでの経験や希望する勤務時間、仕事内容、働き方などを踏まえて、一人ひとりに合った求人探しをサポートしています。「人間関係の負担が少ない職場を探したい」「夜勤や業務量を減らしたい」「無理なく長く働ける介護施設へ転職したい」といった相談も可能です。現在の働き方に悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。
目次
介護職がストレスを抱える原因

介護職のストレスは、身体介助の負担だけでなく、職場の人間関係や利用者・家族への対応、勤務条件など、複数の要因から生じます。自分が何に負担を感じているのかを整理できれば、必要な対処や働き方の見直しにつなげやすくなります。
職場の人間関係の悪化
介護現場では、介護職だけでなく、看護師やケアマネジャー、リハビリ職などの多職種と連携して仕事を進めます。そのため、職員同士の関係がストレスにつながるケースは少なくありません。
上司や先輩との価値観の違い、厳しい指導、情報共有の不足などが積み重なると、精神的な負担が大きくなります。少人数体制の職場では、苦手な職員と夜勤を担当するなど、長時間一緒に働かなければならない場合もあります。
意見の違いがあっても相談や話し合いができる職場であれば改善を目指せますが、陰口や無視、威圧的な言動が常態化している場合は、一人で抱え込まないことが大切です。
身体的な負担
介護職は、移乗介助や入浴介助、排泄介助など、身体を使う業務が多い仕事です。腰痛や肩こり、関節の痛みを抱えながら勤務している人もいます。
身体的な疲れが十分に回復しない状態で働き続けると、集中力が落ちたり、利用者へ穏やかに対応する余裕がなくなったりすることがあります。特に、人手不足によって一人で複数の利用者を対応する職場では、身体への負担が偏りやすくなります。
福祉用具を適切に使う、介助方法を見直す、無理な介助を一人で行わないなど、職場全体で負担を減らすことが重要です。
感情のコントロール
介護職には、自分の感情を調整しながら相手へ接する「感情労働」の側面があります。忙しいときや疲れているときでも、利用者には落ち着いた態度で対応しなければなりません。
介護拒否を受けたり、理不尽に感じる言葉をかけられたりしても、自分の苛立ちを表に出さずに業務を続ける場面があります。感情を抑える状態が続くと、気付かないうちに心の余裕を失うこともあるでしょう。
利用者の言動をすべて自分への否定と受け取らず、その背景にある不安や症状をチームで確認することが、負担を抱え込まないために重要です。
利用者・家族への対応
介護では、利用者一人ひとりの身体状況や認知機能、生活歴、価値観に合わせた対応が求められます。認知症のある利用者が介護を拒否したり、強い不安から暴言や暴力が現れたりすることもあります。
利用者本人だけでなく、家族から細かな要望や厳しい意見を受ける場合もあるでしょう。利用者や家族の気持ちを理解しようと努めても、信頼関係を思うように築けないことがあります。
対応が難しい事例を個人の力量だけで解決しようとせず、上司や他職種と情報を共有し、チームで支援方法を検討することが大切です。
不規則な生活による体調不良
介護職には、早番・遅番・夜勤を組み合わせた交代制勤務があります。勤務時間が日によって変わると、睡眠や食事の時間が安定せず、生活リズムが乱れやすくなります。
夜勤後に十分眠れない、休日も疲れが取れないといった状態が続けば、集中力や判断力にも影響する可能性があります。疲労が蓄積すると、以前なら気にならなかったことにも強いストレスを感じる場合があります。
夜勤回数や勤務間隔に負担を感じている場合は、シフトの調整や日勤中心の働き方について上司へ相談しましょう。
職員一人ひとりの業務量の多さ
人手が不足している施設では、一人あたりの業務量が増えやすくなります。複数の利用者への介助に加え、記録や申し送り、委員会活動なども重なると、常に時間へ追われる状態になりかねません。
残業や夜勤の回数が増えれば、十分な休息を取りにくくなります。利用者とゆっくり向き合えないことに対して、「理想とする介護ができない」と葛藤する人もいるでしょう。
業務量の多さは個人の努力だけで解決できない場合があります。上司へ相談し、担当業務や人員配置、記録方法などを組織として見直す必要があります。
労力に対する給与の低さ
利用者への丁寧な声かけや事故を防ぐための気配りなど、介護職の仕事には数値で示しにくい成果が多くあります。そのため、自分の努力が適切に評価されていないと感じる人もいます。
昇給や昇格の基準が明確でない職場では、「どれだけ頑張っても変わらない」という気持ちになり、仕事への意欲が低下しやすくなります。業務量や責任が増えても待遇が変わらなければ、不公平感も強まるでしょう。
評価制度や資格手当、昇給条件を確認し、自分の実績を面談などで具体的に伝えることが大切です。
運営方針が合わない
「利用者一人ひとりへ丁寧に寄り添いたい」と考えていても、施設の運営方針や業務の進め方と合わない場合があります。
効率を優先するあまり、利用者と関わる時間を十分に取れない職場では、自分の理想と現実の間で葛藤しやすくなります。職員の意見を聞く機会が少ない施設では、改善を提案しても受け入れられず、無力感を抱くこともあるでしょう。
介護に対する考え方が完全に一致する職場は少ないものの、譲れない価値観まで否定される環境では、長く働くことが難しくなる場合があります。
キャリアアップしづらい
介護職として経験を積んでも、その先の目標を描けずに悩む人もいます。資格を取得したいと思っても、仕事や家庭と勉強を両立できるか不安を感じることがあるでしょう。
また、管理職になることだけがキャリアアップではありません。介護福祉士やケアマネジャーを目指すほか、認知症ケアやリーダー業務など、専門性を深める道もあります。
職場に研修制度や資格取得支援がなく、希望する経験を積めない場合は、今後のキャリアを踏まえて働く環境を見直す必要があります。
ストレスは一つの出来事だけでなく、複数の負担が重なることで大きくなる場合があります。自分では「まだ働ける」と思っていても、心や体に変化が現れていることがあるため、早い段階でサインに気付くことが大切です。
介護職がストレスを抱える原因は、人間関係や身体的な負担、利用者・家族への対応、夜勤、業務量、待遇などさまざまです。複数の負担が重なっている場合は、自分だけで解決しようとせず、働き方や職場環境そのものを見直すことも大切です。
介護・福祉業界の転職支援サービス「ウィルオブ介護」では、これまでの経験や希望する勤務時間、仕事内容、給与などを踏まえて、一人ひとりに合った求人探しをサポートしています。
「人間関係に悩みにくい職場を探したい」「夜勤や業務量の負担を減らしたい」「希望するキャリアを実現できる施設へ転職したい」といった相談も可能です。
現在の職場でストレスを感じている方や、より自分に合った環境で介護の仕事を続けたい方は、ウィルオブ介護を活用してみてください。
介護職でストレスが溜まった際に見られる症状

強いストレスが続くと、仕事への意欲だけでなく、睡眠や食欲、日常生活にも変化が現れることがあります。単なる疲れと決めつけず、いつから、どの程度続いているのかを確認しましょう。
燃え尽き症候群(バーンアウト)
燃え尽き症候群(バーンアウト)とは、強い責任感や使命感を持って仕事へ取り組んできた人が、心身のエネルギーを消耗し、意欲や達成感を失った状態を指します。
以前は積極的に取り組めていた仕事に興味を持てなくなったり、「利用者へ以前のように寄り添えない」と感じたりすることがあります。出勤を考えるだけで強い疲れを感じる、仕事をしても達成感を得られないといった変化も注意したいサインです。
休息を取っても意欲が戻らず、仕事や生活に影響が出ている場合は、無理を続けず上司や医療機関などへ相談しましょう。
抑うつ状態
抑うつ状態では、気分の落ち込みだけでなく、これまで楽しめていたことに興味を持てない、不眠や過眠が続く、食欲が低下または増加するといった変化が現れることがあります。
強い疲労感や集中力の低下によって、記録や介助の手順を考えることが難しくなる場合もあります。「自分は役に立っていない」と必要以上に自分を責めたり、将来を悲観したりすることもあるでしょう。
厚生労働省の「こころの耳」でも、抑うつ気分や興味・関心の低下、食欲低下、不眠などは、うつ病でみられる症状として紹介されています。症状だけで自己判断せず、不調が続く場合は心療内科や精神科などへ相談してください。
心身の不調は、我慢すれば自然に解決するとは限りません。普段と違う状態に気付いたら、負担がさらに大きくなる前に、自分の状態に合った対処を始めることが重要です。
介護職のストレス対処法

ストレスを軽減するには、原因や心身の状態に合った方法を選ぶ必要があります。日常生活でできる気分転換に加え、勤務の調整や専門家への相談が必要な場合もあります。
負担となる原因を洗い出す
最初に、何が負担になっているのかを具体的に整理しましょう。人間関係、業務量、夜勤、利用者対応、待遇など、つらいと感じた出来事を書き出すと、漠然とした不安を客観的に捉えやすくなります。
次に、自分の行動で変えられることと、職場の協力がなければ改善できないことへ分けます。例えば、休息の取り方は自分で工夫できますが、人員不足や過剰な業務量は個人だけでは解決できません。
原因が明確になれば、上司への相談や業務調整など、必要な対応を選びやすくなります。
こまめに気分転換をする
仕事から離れて食事や趣味を楽しむ時間は、緊張した気持ちを切り替えるきっかけになります。好きな料理を味わう、映画や動画を見る、音楽を聴くなど、無理なく続けられる方法を選びましょう。
休日に予定を詰め込みすぎると、かえって疲労が増えることがあります。周囲がすすめる方法ではなく、自分が心地よいと感じられる過ごし方を選ぶことが大切です。
短時間でも仕事を考えずに過ごせる時間を確保すると、気持ちを仕事から切り離しやすくなります。
散歩やストレッチなどの運動をする
適度な運動は、仕事で緊張した心身を切り替える方法の一つです。激しい運動を行う必要はなく、散歩や軽いストレッチなど、体調に合った方法から始めましょう。
通勤時に少し歩く、入浴後に身体を伸ばすなど、日常生活の中へ取り入れると続けやすくなります。
ただし、介助業務によって腰や肩へ痛みがある場合は、無理に運動すると症状を悪化させる可能性があります。体調が悪い日は休み、痛みが続く場合は医療機関へ相談しましょう。
完璧主義にならない
責任感が強い人ほど、「失敗してはいけない」「すべて完璧に対応しなければならない」と考え、自分を追い込みやすくなります。
しかし、介護はチームで行う仕事です。その日の人員や利用者の状態によって、対応できる範囲も変わります。思うようにできなかったときは、失敗だけを見るのではなく、限られた状況で何ができたかを振り返りましょう。
ただし、明らかな人手不足やハラスメントまで、考え方の問題として受け入れる必要はありません。環境に原因がある場合は、周囲へ相談することが重要です。
自分と異なる考え方も受け入れる
介護に対する考え方は、職員の経験や立場によって異なります。自分と違う意見に触れたときは、すぐに否定せず、「そのような考え方もある」と一度受け止めることで、人間関係の負担を減らせる場合があります。
ただし、相手の意見へすべて従ったり、不適切な対応を我慢したりする必要はありません。利用者の安全や尊厳に関わる問題は、単なる価値観の違いとして済ませず、上司や責任者へ共有しましょう。
違いを認めることと、自分の意見を適切に伝えることの両方が大切です。
働き方を変えてみる
夜勤や長時間勤務、業務量の多さが負担になっている場合は、現在の働き方を見直しましょう。上司へ相談し、夜勤回数や担当業務、勤務時間を調整できないか確認します。
状況に応じて、日勤のみの勤務や短時間勤務、パート勤務への変更を検討する方法もあります。業務過多が職場全体の問題である場合は、人員配置や業務分担、記録方法の改善を提案することも必要です。
働き方を変えることは、仕事を投げ出すことではありません。自分の健康を守りながら仕事を続けるための調整です。
十分な睡眠時間を確保する
睡眠不足が続くと疲労を回復しにくくなり、気持ちの余裕も失われやすくなります。夜勤がある介護職は毎日同じ時間に眠ることが難しいため、勤務に合わせて休息を確保しましょう。
寝室の光や音を調整する、就寝前にスマートフォンを見る時間を減らすなど、眠りやすい環境を整えることも役立ちます。
ただし、生活習慣を工夫しても眠れない状態が続く場合は、睡眠不足を自分の努力不足と考えず、医療機関へ相談してください。
家族や友人などに話を聞いてもらう
一人で悩み続けず、信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。家族や友人、話しやすい同僚などへ気持ちを言葉にすることで、自分が何に悩んでいるのかを整理できる場合があります。
職場の問題であれば、上司や人事担当者、産業医、社内相談窓口へ相談する方法もあります。ハラスメントや労働条件について職場内で相談できない場合は、労働局などの外部窓口も利用できます。
相談しても環境が変わらず、心身への負担が続く場合は、同じ職場で耐え続ける必要はありません。環境を変えることも、自分を守るための対処法です。
心療内科や精神科を受診する
気分の落ち込みや不眠、食欲の変化、強い疲労感などが続く場合は、心療内科や精神科などへの受診を検討しましょう。
心身の不調は、自分の努力や気分転換だけでは改善しないことがあります。仕事や日常生活に支障が出ている場合は、早めに専門家の助けを借りることが大切です。
受診先に迷う場合は、かかりつけ医へ相談するほか、厚生労働省の「こころの耳」など、働く人向けの相談窓口を利用する方法もあります。受診や相談は、自分の健康を守るための行動です。
介護職のストレスを軽減するには、気分転換や休息だけでなく、負担の原因を整理し、必要に応じて勤務時間や業務内容を見直すことが大切です。職場へ相談しても改善が難しく、働く環境そのものが大きなストレスになっている場合は、無理に同じ職場で働き続けず、環境を変えることも選択肢になります。
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現在の働き方に負担を感じ、より自分に合った介護の職場を探したい方は、ウィルオブ介護を活用してみてください。
ストレスが限界の場合は転職するのも手

職場への相談や勤務調整を試みても強いストレスが続く場合は、転職によって環境を変えることも選択肢の一つです。現在の不満と次の職場へ求める条件を整理し、同じ悩みを繰り返さない職場選びを進めましょう。
職場での人間関係に悩んでいるなら訪問介護がおすすめ
職員同士の人間関係に大きな負担を感じている場合は、訪問介護の求人を検討する方法があります。
訪問介護は、利用者の自宅を一人で訪問して支援する時間が中心となるため、施設勤務と比べて同僚と同じ空間で働く時間が少ない傾向があります。一人の利用者と向き合って介護したい人にも適した働き方です。
ただし、サービス提供責任者への報告や他職種との連携は必要です。一人で判断する場面もあるため、相談体制や研修制度を確認したうえで、自分に合うか判断しましょう。
給与に悩んでいるなら夜勤ありの仕事がおすすめ
収入を増やしたい場合は、夜勤手当が支給される仕事を選ぶ方法があります。求人を見る際は、基本給だけでなく、夜勤1回あたりの手当額や月の平均回数、資格手当、賞与などを含めて比較しましょう。
ただし、夜勤は生活リズムが乱れやすく、心身への負担が増える可能性があります。現在のストレスが睡眠不足や不規則な勤務に関係している場合は、給与だけを理由に夜勤を増やすのは適切ではありません。
自分の体調と希望収入のバランスを考えながら、必要に応じて夜勤専従の求人も比較しましょう。
身体的な負担を減らしたい場合はデイサービスやグループホームがおすすめ
移乗介助や入浴介助などによる身体的な負担がつらい場合は、利用者の自立度や必要な介助量を確認して職場を選びましょう。
デイサービスの求人には、比較的自立度の高い利用者が多い職場もあります。ただし、送迎や入浴介助の回数が多い施設では、別の身体的負担が生じる場合があります。
グループホームの求人も少人数の利用者と関われますが、利用者の介護度や夜勤体制は施設ごとに異なります。施設の名称だけで判断せず、実際の業務内容や人員配置を確認してください。
面接時に施設見学もしておく
求人票だけでは、職員同士の関係や現場の忙しさを十分に把握できません。可能であれば、応募前または面接時に施設見学を行いましょう。
見学では、職員同士が挨拶や情報共有をしているか、利用者への声かけが丁寧か、施設内が整理されているかを確認します。質問した際の対応から、意見を伝えやすい職場か判断できる場合もあります。
短時間の見学だけで決めず、残業時間や夜勤体制、教育方法、入職後の相談先なども確認し、職場との相性を総合的に判断することが大切です。
キャリアアップに必要な条件を明確にする
給与や評価、将来性に悩んでいる場合は、自分が希望するキャリアと必要な条件を明確にしましょう。
資格取得や研修への参加によって担当できる業務が広がり、資格手当や昇進につながる可能性があります。現在の職場に評価面談がある場合は、担当業務や実績を整理し、希望する役割や待遇を具体的に伝えることも大切です。
相談しても待遇改善が見込めない場合は、資格取得支援や研修制度、昇進ルートが明確な職場を探す方法があります。後悔しない介護の転職方法も確認し、自分の希望を整理してから転職活動を始めましょう。
複数の求人を比較する
転職先は、一つの求人だけを見て決めず、複数の職場を比較しましょう。給与や勤務時間だけでなく、休日数、夜勤回数、残業、業務内容、人員体制、試用期間中の条件も確認する必要があります。
求人票に記載された条件と、面接時の説明や雇用契約書の内容に違いがないかも、入職前に確かめてください。
介護職員・ホームヘルパーの求人を比較する際は、現在の職場で解消したい悩みと、譲れない条件に優先順位を付けると選びやすくなります。
転職によって環境を変えても、職場選びを誤れば同じ負担を抱える可能性があります。給与や施設種別だけでなく、法令順守や職員への向き合い方にも注目し、安心して働ける職場か見極めましょう。
転職してはいけない介護施設の特徴

ストレスの原因が職場環境にある場合は、自分の努力だけでは改善できないことがあります。法令順守や安全管理に問題がある職場で無理を続けず、相談や転職を検討すべき状況を理解しておきましょう。
労働基準法を守っていない
労働時間や休憩、休日に関するルールが守られていない職場には注意が必要です。
労働基準法では、労働時間は原則として1日8時間・週40時間以内とされ、6時間を超える勤務では45分以上、8時間を超える勤務では1時間以上の休憩が必要です。また、原則として週1日または4週間で4日以上の休日を与えなければなりません。変形労働時間制などが適用される場合もあるため、勤務時間が長いだけで直ちに違法とは限りませんが、適切な手続きや賃金の支払いが必要です。
勤務記録や給与明細を確認し、疑問があれば労働局や労働基準監督署などへ相談しましょう。
休日出勤やサービス残業が常態化している
残業代が支払われないまま働くことや、休日出勤を断れない状態が常態化している職場にも注意が必要です。
業務開始前の申し送りや勤務後の記録が事実上義務付けられている場合、その時間が労働時間に当たる可能性があります。人手不足を理由に、残業や休日出勤への適切な賃金が支払われなくてよいわけではありません。
出退勤時刻や業務内容、給与明細を記録し、職場へ確認しましょう。改善されない場合は、総合労働相談コーナーや労働基準監督署へ相談し、転職を含めて自分を守る方法を検討してください。
問題のある職場を離れることは、介護の仕事そのものを諦めることではありません。すべての施設が同じ環境ではないため、自分が安心して働ける条件を整理し、必要に応じて職場を変える判断も大切です。
ハラスメントやいじめが放置されている
パワーハラスメントやセクシュアルハラスメント、いじめが放置されている職場では、安心して働き続けることが難しくなります。
介護は職員同士が連携して利用者を支える仕事です。威圧的な言動や無視、過度な叱責が続けば、被害を受けた職員だけでなく、情報共有や利用者へのケアにも影響が及ぶ可能性があります。
日時や発言内容、目撃者などを記録し、上司や社内窓口へ相談しましょう。職場が対応しない場合は、各都道府県労働局の総合労働相談コーナーなど、外部の相談窓口も利用できます。
無資格の介護職員が医療行為を行っている
介護職が行える行為には一定の範囲があります。医療職の資格を持たない介護職が、すべての医療行為を実施できるわけではありません。
たんの吸引や経管栄養は、一定の研修を修了した介護職員などが、医師の指示や事業者の登録といった条件を満たす場合に実施できます。一方、介護職員によるインスリン注射は認められていません。
資格や研修、医師の指示などを確認せずに医療行為を求められた場合は、安易に従わず、管理者や行政の担当窓口へ相談してください。利用者と自分自身の安全を守ることが最優先です。
介護職でのストレスに関するよくある質問

介護職のストレスに悩んでいると、「どこまで我慢すべきか」「自分だけがつらいのではないか」と不安になることがあります。限界を感じたときの対応や、介護職のやりがい、ストレスの主な原因に関する疑問へ回答します。
介護職の仕事のやりがいは何?
介護職のやりがいは、利用者の生活を身近で支え、その人らしい暮らしに貢献できることです。
利用者から感謝の言葉をもらったときや、できなかった動作ができるようになったときに、仕事の意義を感じる人もいます。日々の関わりを通じて信頼関係を築けることや、介護技術・認知症ケアなどの専門性を高められることも魅力です。
介護職の魅力を詳しく知りたい人は、介護職のやりがいや魅力も参考にしてください。ただし、やりがいを理由に無理を続けず、自分の健康を守れる環境で働くことが前提です。
認知症の利用者の介護でストレスが溜まりますが、どうしたらよいですか?
認知症の利用者への対応では、同じ話を繰り返したり、介助を拒否されたりすることで、精神的な負担を感じることがあります。ストレスを感じたときは、一人で抱え込まず、上司や同僚へ相談し、対応方法や役割分担を見直しましょう。
また、利用者の言動を個人的なものとして受け止めすぎず、認知症の症状や不安が背景にある可能性を踏まえて対応することも大切です。認知症ケアに関する研修を受けたり、経験のある職員から対応方法を学んだりすると、負担を軽減できる場合があります。
相談や工夫を続けても強いストレスが改善せず、心身に不調が出ている場合は、勤務の調整や職場環境の見直しも検討してください。必要に応じて医療機関などの専門家へ相談し、自分の健康を守ることを優先しましょう。
まとめ
介護職のストレスには、人間関係や身体的負担、利用者・家族への対応、人手不足、夜勤、待遇など、さまざまな原因があります。複数の負担が重なると、燃え尽きたように意欲を失ったり、睡眠や食欲、気分に変化が現れたりすることもあります。
つらさを感じたときは、まずストレスの原因を整理し、休息や生活習慣の見直し、周囲への相談など、状態に合った対処を行いましょう。不調が続く場合や日常生活へ影響が出ている場合は、医療機関などの専門家へ相談することが大切です。
職場へ相談しても環境が改善せず、働き続けることで健康を損なうおそれがあるなら、休職や転職も選択肢になります。介護の仕事そのものが合わないと決めつけず、自分が安心して働き続けられる職場や働き方を探してください。
介護職のストレスを軽減するには、自分だけで抱え込まず、負担の原因を整理したうえで、休息や勤務調整、周囲への相談など必要な対処を行うことが大切です。それでも職場環境が改善せず、心身への負担が続く場合は、働く場所や働き方を見直すことも選択肢になります。
介護・福祉業界の転職支援サービス「ウィルオブ介護」では、これまでの経験や希望する勤務時間、仕事内容、働き方などを踏まえて、一人ひとりに合った求人探しをサポートしています。
「人間関係の負担が少ない職場を探したい」「夜勤や業務量を見直したい」「無理なく長く働ける介護施設へ転職したい」といった相談も可能です。
現在の職場でストレスを抱えている方や、自分に合った働き方を見つけたい方は、ウィルオブ介護を活用してみてください。




