50代からケアマネージャーを目指したいものの、「未経験でも間に合うのか」「資格取得までに何年かかるのか」と不安を感じている方もいるでしょう。

ケアマネージャーの資格取得に年齢制限はありません。ただし、介護や相談援助の経験がまったくない場合は、必要な資格と実務経験を段階的に積む必要があります。現在の資格や経歴によって、目指し方が異なる点に注意が必要です。

この記事では、50代未経験からケアマネージャーになる方法や、転職活動で活かせる強み、仕事内容、給与、働き先について解説します。自分に合ったルートを整理し、今後のキャリアを考えるために役立ててください。

目次

ケアマネージャーは50代から未経験でも目指せる?

50代から未経験でもケアマネージャー(介護支援専門員)を目指すことは可能です。資格取得に年齢制限はなく、50代以上で働く方も多くいます。ただし、受験には一定の資格や実務経験が必要です。まずは仕事内容と資格取得までの流れを理解し、自分が現在どの段階にいるか確認しましょう。

ケアマネージャー(介護支援専門員)とは

ケアマネージャーは、介護が必要な方がその人らしい生活を続けられるよう、必要なサービスを組み立てる専門職です。正式名称は「介護支援専門員」といいます。

利用者や家族から心身の状態、生活環境、希望などを聞き取り、ケアプランを作成します。そのうえで、訪問介護やデイサービス、福祉用具などのサービスを利用できるよう、事業者や医療機関との連絡・調整を行います。

サービスの開始後も利用者の状態を確認し、必要に応じてケアプランを見直します。利用者とさまざまな専門職をつなぎ、介護保険サービスを適切に利用できるよう支える役割です。

ケアマネージャーの資格や仕事内容を詳しく知りたい方は、介護支援専門員になるための条件や転職するメリットも参考にしてください。

ケアマネージャーになる方法

ケアマネージャーになるには、都道府県が実施する「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、介護支援専門員実務研修を修了する必要があります。その後、都道府県へ登録し、介護支援専門員証の交付を受けることで、ケアマネージャーとして働けます。

試験を受けるには、介護福祉士や社会福祉士、看護師などの法定資格に基づく業務、または対象となる相談援助業務で、原則として通算5年以上かつ900日以上の実務経験が必要です。

受験資格や提出書類は都道府県ごとに確認が必要です。受験する年度の試験案内を確認し、自分の資格や職歴が対象になるか早めに整理しましょう。

ケアマネージャー試験に年齢制限はない

ケアマネージャー試験の受験資格には、年齢による上限が設けられていません。必要な資格や対象業務での実務経験を満たしていれば、50代以降でも受験できます。

年齢よりも重要なのは、受験資格を得るまでに必要な期間と、その後の働き方を現実的に考えることです。すでに介護福祉士や社会福祉士などを取得している方は、実務経験の年数によって比較的早く受験できる場合があります。

一方、介護業務が初めての方は、資格取得までに複数の段階を踏む必要があります。現在の経歴を確認し、何歳ごろに受験資格を満たせるのかを計算したうえで計画を立てましょう。

ケアマネージャーの平均年齢は55.1歳

公益財団法人介護労働安定センターが実施した令和7年度介護労働実態調査におけるケアマネージャーの平均年齢は、55.1歳です。

なお、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」が掲載する令和7年賃金構造基本統計調査の加工データでは、介護支援専門員・ケアマネージャーの平均年齢は53.1歳です。調査方法や対象は異なりますが、いずれも50代が中心となって活躍している職種であることが分かります。

ケアマネージャーは、介護や医療、福祉の実務経験を積んでから資格を取得する方が多いため、ほかの職種と比べて平均年齢が高くなりやすい傾向があります。50代から目指すこと自体は、珍しい選択ではありません。

ケアマネージャーは有効求人倍率が高く需要がある

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、介護支援専門員・ケアマネージャーの有効求人倍率は、令和7年度の全国平均で6.13倍です。求職者1人に対して複数の求人がある状況であり、人材需要の高い職種といえます。

ただし、有効求人倍率が高いからといって、希望する条件の職場へ必ず転職できるわけではありません。未経験者を受け入れているか、教育体制があるか、定年や再雇用制度がどうなっているかによって、応募のしやすさは変わります。

求人数だけで判断せず、自分の経験や希望する働き方と求人条件を照らし合わせることが大切です。

なお、50代からケアマネージャーを目指す場合は、現在の資格や実務経験によって、受験資格を満たすまでの期間や必要なステップが異なります。資格取得後の働き方も含めて、長期的なキャリアを考えながら職場を選ぶことが大切です。

介護・福祉業界の転職支援サービス「ウィルオブ介護」では、これまでの経験や保有資格、希望する仕事内容や勤務条件などを踏まえて、一人ひとりに合った求人探しをサポートしています。

「50代からケアマネージャーを目指したい」「介護福祉士の経験を活かしてキャリアアップしたい」「未経験でも働きながら経験を積める職場を探したい」といった相談も可能です。

これまでの経験を活かしながら、ケアマネージャーへのキャリアにつながる職場を探したい方は、ウィルオブ介護を活用してみてください。

50代から目指せる可能性がある一方、資格取得までの道筋は現在の資格や実務経験によって大きく異なります。無理のない計画を立てるために、自分の状況に合った具体的なルートを確認しましょう。

ケアマネージャーを50代未経験から目指す方法

ケアマネージャーになるまでに必要な経験や手続きは、現在の資格によって異なります。介護業務が初めての方、相談援助業務の経験がある方、すでに介護支援専門員証を持っている方では、次に取るべき行動が同じではありません。自分に当てはまる状況から確認してください。

介護の資格や実務経験がない場合

介護の資格や実務経験がない方は、まず介護職として働き、受験資格につながる資格と経験を段階的に得る必要があります。初任者研修は必須ではありませんが、介護の基本的な知識や技術を学べるため、未経験から仕事を始める際に役立ちます。

その後、実務者研修を修了し、3年以上の実務経験を積んで介護福祉士国家試験に合格する流れが一般的です。さらに、介護福祉士の資格に基づく業務で5年以上かつ900日以上の経験を積むと、ケアマネージャー試験を受験できます。

実務経験の重なり方にもよりますが、まったくの未経験から受験資格を得るまでには、少なくとも8年程度を見込む必要があります。年齢だけでなく、資格取得に必要な期間や費用、働き方を踏まえて計画しましょう。

初任者研修と実務者研修の違いや取得方法は、働きながら介護資格を取得する方法で詳しく解説しています。

介護福祉士の資格を持っている場合

介護福祉士を取得している方は、その資格に基づく業務で通算5年以上かつ900日以上の実務経験を積むと、ケアマネージャー試験の受験資格を得られます。

すでに必要な実務経験を満たしている場合は、実務経験証明書を準備して試験へ申し込みましょう。試験に合格した後は、介護支援専門員実務研修を修了し、都道府県への登録と介護支援専門員証の交付申請を行います。

経験年数が足りない場合は、介護福祉士登録後のどの期間が対象になるか確認し、受験できる時期を計算してください。転職によって勤務先が変わっている場合は、複数の勤務先から実務経験証明書を取り寄せる必要が生じることもあります。

介護福祉士としての経験を今後のキャリアへどう活かすか考えたい方は、介護福祉士として働くメリットや仕事内容も参考にしてください。

すでにケアマネージャーの資格を持っている場合

介護支援専門員の登録があり、有効な介護支援専門員証を持っている方は、ケアマネージャー業務が未経験でも求人へ応募できます。ただし、試験に合格しただけで実務研修を受けていない場合や、介護支援専門員証の有効期間が切れている場合は、必要な研修と手続きを済ませなければなりません。

ケアマネージャー業務が未経験の場合

介護支援専門員実務研修受講試験に合格していても、実務研修を修了していなければ、ケアマネージャーとして働くことはできません。

所定の介護支援専門員実務研修を受講し、修了後に都道府県へ介護支援専門員の登録と介護支援専門員証の交付を申請します。具体的な日程や申請書類は都道府県によって異なるため、試験を受けた地域の案内を確認してください。

研修修了後に転職先を探す場合は、未経験者向けの教育体制がある職場を選ぶことが重要です。同行訪問や事例検討の機会、相談できる先輩ケアマネージャーの有無を確認しましょう。

ケアマネージャー資格の有効期限が切れている場合

介護支援専門員の登録自体に有効期限はありませんが、業務を行うために必要な介護支援専門員証には5年間の有効期間があります。

介護支援専門員証の有効期間が切れている場合は、そのままケアマネージャー業務へ復帰できません。過去の実務経験や研修の受講状況に応じた再研修などを修了し、介護支援専門員証の交付を受ける必要があります。

必要な研修や手続きは登録先の都道府県によって異なるため、求人へ応募する前に確認してください。証の更新や再交付に時間がかかる場合もあるため、復職を考え始めた段階で早めに準備しましょう。

このように、ケアマネージャーになるまでの期間は、現在の資格と経験によって変わります。必要な条件を整理できたら、50代までに培った経験を仕事でどのように活かせるか考えてみましょう。

ケアマネージャーへの転職で活かせる50代ならではの強み

50代であることは、ケアマネージャーを目指すうえで必ずしも不利ではありません。働ける時間の幅や利用者との距離の近さ、これまでに培った対人経験などは、支援や調整の仕事に活かせます。自分の経歴を振り返り、応募先へ伝えられる強みとして整理しましょう。

勤務時間の融通が利きやすい

50代になると、子育てが一段落するなど、仕事に充てられる時間が増える方もいます。勤務できる曜日や時間帯の幅が広い場合は、採用時の強みになり得ます。

ケアマネージャーは平日の日勤が基本となる職場が多いものの、利用者や家族の予定に合わせて訪問や相談を行うことがあります。事業所によっては、休日や勤務時間外の連絡体制を設けている場合もあります。

ただし、すべての50代が柔軟に勤務できるわけではありません。家族の介護や家庭事情がある方もいるため、無理に幅広い勤務を約束する必要はないでしょう。自分が安定して対応できる曜日や時間を明確に伝えることが大切です。

利用者と年齢が近く親近感を持ってもらいやすい

50代のケアマネージャーは、高齢の利用者やその家族と世代が比較的近く、親近感を持ってもらえる場合があります。育ってきた時代や生活習慣に共通点があれば、会話のきっかけをつくりやすく、相談しやすい関係につながることもあるでしょう。

また、利用者の子ども世代と年齢が近い場合は、介護する家族が抱える仕事や家庭との両立について、状況を想像しやすいこともあります。

一方で、年齢が近いだけで信頼関係が築けるわけではありません。自分の経験や価値観を相手に当てはめず、一人ひとりの考えを尊重して話を聞く姿勢が必要です。

これまでの仕事での経験を活かしやすい

仕事や子育て、家族との関わりなどを通じて得た人生経験は、利用者や家族の気持ちを理解するうえで役立つことがあります。

ケアマネージャーは、利用者本人と家族の希望が異なる場合や、複数の事業者の意見を調整しなければならない場合があります。これまでの仕事で身につけた傾聴力や調整力、相手に応じて伝え方を工夫する力は、こうした場面で活かせるでしょう。

ただし、人生経験が長いことを理由に、自分の判断を優先してはいけません。利用者本人の意思と利益を中心に考え、必要に応じてほかの専門職へ相談する姿勢が大切です。

介護・福祉業界の転職支援サービス「ウィルオブ介護」では、これまでの経験や保有資格、希望する仕事内容や勤務条件などを踏まえて、一人ひとりに合った求人探しをサポートしています。

「50代からケアマネージャーを目指せる職場を探したい」「ケアマネ業務未経験でも応募できる求人を比較したい」「資格を活かしてケアマネージャーとして復職したい」といった相談も可能です。

これまでの経験や資格を活かしながら、自分に合ったキャリアを考えたい方は、ウィルオブ介護を活用してみてください。

50代ならではの強みがあっても、採用担当者へ適切に伝えられなければ評価にはつながりにくくなります。転職活動では、強みを具体的な経験と結びつけて説明できるよう準備しましょう。

ケアマネージャーに50代未経験から転職するコツ

50代未経験でも、応募先の選び方や面接での伝え方を工夫することで、転職の可能性を高められます。年齢だけを意識するのではなく、未経験者を育てる環境があるか、自分の経験を活かせるかという視点で職場を選ぶことが大切です。

65歳以降も働ける職場を選ぶ

50代からケアマネージャーへ転職する場合は、定年や再雇用制度を確認しましょう。定年のない職場や、65歳以降も働ける制度がある職場では、長期的な勤務を見込んで採用してもらえる可能性があります。

ただし、定年制度だけで応募先を決めるのは避けましょう。資格を持っていてもケアマネージャー業務が未経験の場合は、教育体制が重要です。

研修の内容や引き継ぎ期間、先輩への相談方法、担当件数の増やし方なども確認し、無理なく実務を覚えられる職場を選んでください。求人票だけで分からない点は、面接時に質問するとよいでしょう。

パソコンのスキルを伝える

ケアマネージャーは、ケアプランや支援経過の記録、給付管理などでパソコンや介護ソフトを使用します。そのため、WordやExcelの基本操作、資料作成、データ入力などの経験は、採用時の強みになり得ます。

介護業界で働いた経験がなくても、前職で顧客情報の管理や報告書の作成、オンライン会議などを行っていた場合は、具体的に伝えましょう。

「パソコンを使えます」とだけ話すのではなく、「Excelで一覧表を作成していた」「専用システムへ毎日記録を入力していた」など、仕事でどのように使っていたかを説明すると、採用担当者が入職後の姿を想像しやすくなります。

ケアマネージャーに求められるスキルと自身の経験を結びつけてアピールする

ケアマネージャーには、介護保険制度の知識だけでなく、利用者や家族、多職種との関係を築く力が求められます。相手の話を丁寧に聞き、状況に応じて支援内容や予定を調整する柔軟性も必要です。

未経験者の場合は、知識や経験の多さだけでなく、指導を素直に受け止める姿勢や、分からないことを確認できる誠実さも見られます。

面接では、これまでの仕事で周囲と協力した経験や、予定外の問題に対応した経験を紹介しましょう。ケアマネージャーに必要な力と自分の経験を結びつけて説明することで、説得力のある自己PRになります。

ケアマネージャーを目指した理由を自身の経験をもとに説明する

面接では、「なぜ50代からケアマネージャーを目指したのか」と質問される可能性があります。資格を取得した理由や転職を決めた背景、入職後にどのような支援をしたいかを整理しておきましょう。

「身体介護が大変だから」「事務仕事のほうが楽そうだから」といった理由だけでは、ケアマネージャーの仕事への理解や意欲が伝わりにくくなります。

例えば、「介護現場で利用者の生活全体を支える必要性を感じた」「これまでの相談対応経験を活かしたい」など、自分の経験をもとに説明することが大切です。未経験であることを隠さず、学びながら成長したい姿勢も伝えましょう。

非常勤の求人を探す

正社員の求人だけで希望条件に合う職場が見つからない場合は、非常勤のケアマネージャー求人も選択肢になります。勤務日数を抑えながら実務経験を積み、仕事への理解を深められる場合があります。

ただし、非常勤であっても担当件数や責任が軽いとは限りません。教育体制、勤務時間外の連絡対応、担当者が休んだ際の支援体制などを確認してください。

すでに介護施設で働いている方は、現在の職場でケアマネージャー業務を担当できないか相談する方法もあります。職場や利用者を理解した状態で始められるため、未経験者にとって負担を抑えやすい場合があります。

非常勤のケアマネージャーの求人一覧は、以下をご覧ください。

転職先を選ぶ際には、条件だけでなく、実際にどのような業務を担うのかを理解しておく必要があります。仕事内容を具体的に把握することで、入職後の認識違いを防ぎやすくなるでしょう。

ケアマネージャーの仕事内容

ケアマネージャーは、利用者が必要な介護サービスを適切に受けられるよう支援する専門職です。相談対応からケアプランの作成、サービス開始後の状況確認、多職種との調整まで幅広く担当します。入職後のイメージを持てるよう、主な仕事内容を確認しましょう。

ケアプランの作成

ケアプランとは、利用者の生活上の課題や希望を踏まえ、支援の目標や利用する介護サービスをまとめた計画書です。

ケアマネージャーは、利用者や家族との面談を通じて、心身の状態や生活環境、本人が希望する暮らしなどを把握します。その内容をもとに、訪問介護や通所介護、福祉用具など、必要なサービスを検討します。

作成時には、利用者本人の意思を尊重することが欠かせません。医師や看護師、介護職員などからも情報を集め、関係者と支援方針を共有しながら計画を整えます。

モニタリング

モニタリングとは、ケアプランに沿ったサービスが提供されているか、利用者の状態や生活に変化がないかを継続的に確認することです。

ケアマネージャーは利用者や家族から話を聞き、サービスへの満足度や目標の達成状況、新たな困りごとなどを確認します。体調の悪化や家族の介護状況の変化があれば、必要に応じてケアプランを見直します。

居宅介護支援では、原則として少なくとも月1回は利用者と面接し、モニタリングの結果を記録します。一定の要件を満たす場合には、テレビ電話装置などを活用できる取り扱いもあるため、勤務先の運用を確認しましょう。

利用者や家族からの相談への対応

ケアマネージャーは、利用者や家族にとって介護に関する身近な相談相手です。「どのサービスを利用すればよいか分からない」「家族の負担を減らしたい」といった相談を受け、介護保険制度や利用できるサービスを分かりやすく説明します。

相談内容は、介護サービスだけでなく、住環境や家族関係、経済面など生活全体に及ぶ場合があります。

ケアマネージャーだけで解決することが難しいときは、地域包括支援センターや医療機関、行政など、適切な相談先へつなぐことも役割の一つです。本人と家族の意見が異なる場合もあるため、双方の話を丁寧に聞く姿勢が求められます。

医師やリハビリ職など他職種とも連携する

利用者への支援は、ケアマネージャーだけで完結するものではありません。医師や看護師、ヘルパー、リハビリ職、福祉用具専門相談員などと情報を共有し、必要なサービスが円滑に提供されるよう調整します。

例えば、ヘルパーが気づいた体調の変化を医療職へ伝えたり、主治医の意見を踏まえてサービス内容を検討したりします。サービス担当者会議を開き、支援に関わる専門職の意見をまとめることもあります。

ケアマネージャーには、それぞれの専門職の役割を理解し、利用者を中心とした支援につなげる調整力が必要です。

仕事内容に納得できても、働き続けるには収入面も重要です。求人条件を判断できるよう、ケアマネージャーの給与水準も確認しておきましょう。

ケアマネージャーの平均年収

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、令和7年賃金構造基本統計調査を加工した介護支援専門員・ケアマネージャーの平均年収は441.3万円です。

ただし、平均年収は現在働いている人の賃金をもとにした数値であり、求人賃金は募集時の月額です。未経験で転職する場合に、最初から平均年収と同じ金額を得られるとは限りません。

実際の給与は、地域や勤務先、雇用形態、経験年数、保有資格、役職によって異なります。求人を比較するときは、基本給だけでなく、資格手当や賞与、昇給制度、固定残業代、退職金の有無まで確認しましょう。

ケアマネージャーは、ケアプランの作成や利用者・家族への相談対応、多職種との連携などを通して、介護が必要な方の生活を支える仕事です。給与や仕事内容だけでなく、未経験者への教育体制や担当件数、相談しやすさなども確認し、自分に合った職場を選ぶことが大切です。

介護・福祉業界の転職支援サービス「ウィルオブ介護」では、これまでの経験や保有資格、希望する仕事内容や勤務条件などを踏まえて、一人ひとりに合った求人探しをサポートしています。

「ケアマネージャー未経験でも応募できる職場を探したい」「給与や勤務条件を比較したい」「これまでの介護経験を活かしてキャリアアップしたい」といった相談も可能です。

自分の経験や希望に合うケアマネージャーの職場を探したい方は、ウィルオブ介護を活用してみてください。

上記のとおり、収入は職場選びの重要な条件ですが、長く働けるか判断するには、仕事を通じて得られるやりがいも確認する必要があります。

ケアマネージャーとして働くやりがい

ケアマネージャーは、利用者や家族の暮らしを支える重要な役割を担います。人の役に立てる実感を得られるだけでなく、経験を重ねて専門性を高められる点も魅力です。50代から目指す方が働く姿を想像できるよう、主なやりがいを紹介します。

利用者の生活を支援できる

ケアマネージャーの大きなやりがいは、利用者がその人らしい生活を続けられるよう支援できることです。

本人や家族の希望を丁寧に聞き取り、心身の状態や生活環境に合ったケアプランを作成します。支援によって自宅での生活を続けられたり、家族の負担を軽減できたりしたときには、仕事の意義を実感できるでしょう。

ただし、ケアマネージャーが考える理想を利用者へ押し付けてはいけません。本人がどのような暮らしを望んでいるのかを確認し、可能な選択肢を一緒に考える姿勢が大切です。

需要が高く安定して働きやすい

ケアマネージャーは、相談対応やケアプラン作成、連絡調整などが中心となる職種です。身体介護を担当する機会は比較的少ないため、体力面の負担を抑えながら経験を活かせる場合があります。

また、平均年齢は50代前半で、有効求人倍率も高い水準にあります。年齢を重ねても、制度の知識や相談援助の経験を活かしやすい職種といえるでしょう。

一方で、書類作成や担当件数、緊急時の連絡対応などに負担を感じることもあります。身体的な負担が少ないことだけで「楽な仕事」と判断せず、職場の人員体制や業務量を確認することが重要です。

主任ケアマネージャーを目指せる

ケアマネージャーとして実務経験を積み、所定の研修を修了すると、主任介護支援専門員(主任ケアマネージャー)を目指せます。

主任ケアマネージャーは、ほかのケアマネージャーへの助言や指導、困難事例への支援、地域の関係機関とのネットワークづくりなどを担います。地域包括支援センターや、一定の体制を整えた居宅介護支援事業所などで求められる資格です。

ほかにも、管理者として事業所運営に携わったり、認定調査や研修講師などへ経験を広げたりする道があります。資格取得をゴールにせず、どのような支援者になりたいか考えながら経験を積める点も魅力です。

仕事の魅力を理解したら、自分の性格や行動の特徴と照らし合わせて、無理なく続けられる職種か判断してみましょう。

ケアマネージャーの仕事に向いている人

ケアマネージャーには、介護の知識だけでなく、複数の業務を整理する力や相手の話を丁寧に聞く姿勢が求められます。また、利用者の生活に関わる仕事だからこそ、責任を持って判断することも欠かせません。自分の性格や経験と照らし合わせながら適性を確認しましょう。

計画を立てて行動するのが好きな人

ケアマネージャーは複数の利用者を担当し、訪問や面談、サービス担当者会議、書類作成などを並行して進めます。そのため、予定を立てて優先順位を整理し、期限を守って行動できる人に向いています。

一方で、利用者の状態変化や急な相談によって、予定どおりに進まないこともあります。決めた計画を守るだけでなく、必要に応じて予定を組み直す柔軟性も欠かせません。

カレンダーやタスク管理ツールを活用し、必要な確認を習慣化できる人は、業務の漏れを防ぎながら利用者への支援を丁寧に進めやすいでしょう。

傾聴力に自信がある人

傾聴力とは、相手の話を遮らずに聞き、言葉の背景にある気持ちや希望まで理解しようとする力です。

利用者や家族は、不安や困りごとをうまく言葉にできないことがあります。ケアマネージャーには、質問を重ねながら相手の考えを整理し、本人が望む生活や必要な支援を把握する姿勢が必要です。

自分の意見を先に伝えるのではなく、相手が話しやすい雰囲気をつくることも大切です。価値観や生活習慣を尊重しながら話を聞ける人は、利用者との信頼関係を築き、適切なケアプランにつなげやすいでしょう。

責任感や倫理観のある人

ケアマネージャーの判断は、利用者の生活や家族の介護負担に影響します。そのため、必要な確認を怠らず、根拠を持って支援を進める責任感が欠かせません。

分からないことを曖昧なまま進めず、上司や関係機関へ相談できることも責任ある行動の一つです。自分だけで抱え込まず、適切な専門職へつなぐ判断が求められます。

また、利用者の病歴や家族関係、経済状況など、多くの個人情報を扱います。守秘義務を守り、特定の事業者へ不当に誘導せず、公平な立場で本人の意思と利益を尊重しなければならないため、注意が必要です。

ケアマネージャーは、利用者や家族の話を丁寧に聞きながら、複数のサービスや関係者を調整する仕事です。計画性や傾聴力、責任感を活かせる一方で、担当件数や相談体制などによって働きやすさは変わるため、自分に合った職場を選ぶことも大切です。

介護・福祉業界の転職支援サービス「ウィルオブ介護」では、これまでの経験や保有資格、希望する仕事内容や勤務条件などを踏まえて、一人ひとりに合った求人探しをサポートしています。

「ケアマネージャー未経験でも働きやすい職場を探したい」「自分の経験や強みを活かせる求人を比較したい」「相談しやすい環境でケアマネージャーとして働きたい」といった相談も可能です。

自分の適性や経験を活かしながら、無理なく働けるケアマネージャーの職場を探したい方は、ウィルオブ介護を活用してみてください。

適性があると感じても、働き先によって支援の対象や業務の進め方は異なります。自分に合う環境を選ぶために、代表的な勤務先の特徴も確認しましょう。

ケアマネージャーの主な勤務先

ケアマネージャーの働き先には、介護施設や地域包括支援センター、居宅介護支援事業所などがあります。勤務先によって支援する対象や業務の進め方が異なるため、待遇だけでなく、自分がどのような利用者を支えたいかも考えて選ぶことが大切です。

介護施設

特別養護老人ホームや有料老人ホーム、介護老人保健施設などでは、入居者を担当する施設ケアマネージャーとして働きます。

施設サービス計画を作成し、介護職員や看護師、リハビリ職などと日常的に情報を共有しながら支援内容を調整します。施設内で利用者の様子を確認しやすく、同じ職場の多職種と連携しやすい点が特徴です。

一方で、施設によっては介護業務や相談員業務などを兼務することがあります。求人票に「ケアマネ業務専従」と書かれているか、夜勤や介護業務の有無、担当人数などを面接で確認しましょう。

介護施設のケアマネージャーの求人一覧は、以下をご覧ください。

施設と居宅での働き方の違いは、施設ケアマネと居宅ケアマネの仕事内容や向いている人で詳しく紹介しています。

地域包括支援センター

地域包括支援センターは、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、介護や福祉、医療、権利擁護などに関する相談を受ける地域の総合窓口です。

保健師や社会福祉士、主任ケアマネージャーなどが連携し、介護予防支援や地域のケアマネージャーへの相談支援、関係機関とのネットワークづくりなどを行います。

配置されるのは主任ケアマネージャーが中心となるため、資格を取得したばかりの方がすぐに就職できるとは限りません。まずほかの職場で実務経験を積み、将来のキャリアとして目指す方法があります。

地域包括支援センターの機能や相談内容は、地域包括支援センターの4つの役割も参考にしてください。

地域包括支援センターのケアマネージャーの求人一覧は、以下をご覧ください。

居宅介護支援事業所

居宅介護支援事業所では、自宅で生活する利用者を担当し、居宅サービス計画を作成します。

利用者宅を訪問して生活状況や希望を確認し、訪問介護やデイサービス、訪問看護、福祉用具などの事業者と連絡を取りながら、必要な支援を調整します。利用者や家族との関わりが深く、生活環境まで踏まえて支援を考えられることが特徴です。

一方で、訪問予定や書類作成、連絡調整を自分で管理する場面が多くあります。ケアマネージャーが一人だけの事業所では、未経験者が相談しにくいこともあるでしょう。

初めて働く場合は、同行訪問の有無や担当件数の増やし方、主任ケアマネージャーへ相談できる体制などを確認してください。

居宅介護支援事業所のケアマネージャーの求人一覧は、以下をご覧ください。

ケアマネージャーを50代未経験から目指す際によくある質問

50代からケアマネージャーを目指す場合、「未経験だと厳しいのか」「何歳まで働けるのか」など、さまざまな疑問を持つ方もいるでしょう。ここでは、50代未経験からケアマネージャーを目指す際によくある質問について回答します。

ケアマネージャーは未経験から目指すのは厳しいですか?

介護業界そのものが未経験の場合、すぐにケアマネージャーとして働くことはできません。

介護の資格や経験がない方は、介護職として働きながら介護福祉士などの資格取得を目指し、その後に必要な実務経験を積む方法があります。50代からでも目指せますが、資格取得までに時間がかかるため、現在の年齢や経歴を踏まえて長期的な計画を立てることが大切です。

ケアマネージャーは何歳まで働ける?

ケアマネージャーとして働ける年齢に、一律の上限はありません。介護支援専門員証が有効であり、勤務先の採用条件を満たしていれば、50代や60代以降も働くことが可能です。

ただし、会社ごとに定年が設けられている場合があります。定年後も再雇用制度や非常勤勤務を利用して働ける職場もあるため、長く働きたい方は求人を確認する際に、定年年齢や再雇用制度、勤務形態を確認しておきましょう。

ケアマネージャーは、利用者の身体を直接介助する業務が中心ではなく、相談対応やケアプランの作成、関係者との調整などが主な仕事です。そのため、これまでの介護経験や対人支援の経験を活かしながら、年齢を重ねても働き続けやすい職種の一つといえます。

まとめ

50代から未経験でケアマネージャーを目指すことは可能です。試験や資格取得に年齢制限はありませんが、受験には対象となる資格や相談援助業務などで、原則5年以上かつ900日以上の実務経験が必要です。

介護業務が初めての方は、介護福祉士の取得とその後の実務経験が必要になるため、資格取得までの期間を踏まえた計画を立てましょう。すでに介護福祉士や相談援助業務の経験がある方は、現在までの実務経験が受験資格を満たしているか確認してください。

50代までに培った傾聴力や調整力、人生経験は、利用者や家族との信頼関係を築くうえで活かせます。ただし、転職先を選ぶ際は、年齢だけでなく、未経験者向けの教育体制や定年制度、担当件数、相談しやすい環境などを確認することが大切です。

資格や経験をすでに満たし、ケアマネージャーとして働くことを検討している方は、ケアマネージャーの求人から、希望する地域や雇用形態に合う職場を確認してみてください。

介護・福祉業界の転職支援サービス「ウィルオブ介護」では、これまでの経験や保有資格、希望する仕事内容や勤務条件などを踏まえて、一人ひとりに合った求人探しをサポートしています。

「50代からケアマネージャーとして働きたい」「ケアマネ未経験でも応募できる求人を探したい」「これまでの介護経験を活かせる職場を比較したい」といった相談も可能です。

自分の経験や今後の働き方に合うケアマネージャーの職場を探したい方は、ウィルオブ介護を活用してみてください。

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