介護士として派遣で働いてみたいと考えているけど、どこの派遣会社が良いのか分からない方は多くいます。
さまざまな派遣会社を比較して自分に合った派遣会社で働きたいと考えていても、会社が多くて比較するのも大変なためなかなか登録できず悩んでいませんか?
口コミや評判が良い会社を選ぶことも良い方法ですが、自分に合う派遣会社を見つけたいのであれば会社の特徴やサポート体制を比較することをがおすすめです。
この記事では、介護士におすすめの派遣会社10社の比較や派遣会社の選ぶ時のコツ、派遣の働き方、メリット・デメリットなどをくわしく解説していきます。
働きたいと考えている方は、自分に合う働き方を探す参考にしてください。
派遣ではなく、正社員やパートなどの直接雇用に興味がある方は、以下記事を参考にしてください。
介護派遣は未経験から始められる仕事が多く、契約期間も決まっているのでいろいろな職場や仕事を経験したい方におすすめです。最初から直接雇用で働くことに不安がある方は、まずは派遣から初めてみましょう。
介護職に特化したウィルオブ介護では、未経験・無資格の方でも応募可能な求人や、介護資格の取得を目指しながら働ける体制を整えています。経験者の方も介護職に特化したサポートを行っているので、安心して転職できますよ。目次
介護士におすすめの派遣会社10選
介護派遣の求人を探している方におすすめの派遣会社を10社紹介します。
それぞれに特徴があるので、自分の条件や希望に合わせて会社を選ぶための参考にしてください。
ウィルオブ
求人数 | 7,972件(2024/9/10時点) |
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特徴 | ・全国エリア対応 ・無資格、未経験OK ・働きながら資格取得可能 ・転職エージェントを兼ねている ・一部の求人で日払い、週払いが可能 |
公式サイト | https://willof.jp/ |
法人問い合わせ | https://willof-work.co.jp/ |
こちらは、株式会社ウィルオブ・ワークが運営する介護に特化した派遣求人紹介サービスです。
無資格・未経験でも就業可能な求人を多く取り扱っていて、初めて挑戦したい方に向いている仕事も見つかる可能性が高めだといえます。
介護業界に特化した研修制度や働きながら資格を取得する支援があるので、介護業界が初めての方やブランクのある方にとくに人気の派遣会社です。
全国に事業所があるため、首都圏から地方まで広範囲で求人が揃っているのも魅力ですよ。
ウィルオブ介護は、介護の現場をよく知るキャリアアドバイザーが丁寧に就職のサポートや求人の提案、職場見学や面談への同行などもしてくれます。
事前に申請いただければ日払いや週払いも対応していますので、気になる方は相談してみてください。
・無資格、未経験でこれから資格を取得したいと考えている方
・介護職にブランクのある方
・一人での転職が不安な方
・日払い、週払いを希望する方
かいご畑
求人数 | 8,836件(2024/9/10時点) |
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特徴 | ・都市部に強い ・地域密着型 ・転職エージェントを兼ねている ・優良な非公開求人が多い ・無資格、未経験でも採用されやすい |
公式サイト | https://kaigobatake.jp/ |
かいご畑は、株式会社ニッソーネットが運営する介護特化の派遣求人紹介サービスです。
運営会社が長年介護福祉に特化してきたため、地域に密着したネットワークを活かした優良な非公開求人が多いのが特徴です。
しっかりとした研修制度や資格取得支援が無料で受けられる体制が整っており、無資格・未経験の方やキャリアアップを狙っている方にもおすすめです。
転職エージェントを兼ねているので、介護資格を持ったアドバイザーが丁寧に転職のサポートをしてくれるのもかいご畑を利用する大きなメリットです。
しかし、対応地域が都市部に偏っているので、都市部にお住いの方が使いやすいサイトだといえます。
・地域密着型の丁寧なサポートが欲しい方
・都市部で就職を考えている方
・無資格、未経験でこれから資格を取得したいと考えている方
・良質な求人を求めている方
ブレイブ介護士
求人数 | 36,794件(2024/9/10時点) |
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特徴 | ・全国エリアに対応 ・入居施設の求人が多め ・独自のシステムで手続きが便利 ・大手企業の運営で安心 ・福利厚生が充実 |
公式サイト | https://www.braves.co.jp/sat/kaigo/ |
ブレイブ介護士は、マイナビグループの株式会社ブレイブが運営する介護派遣サービスです。
介護士派遣会社の中でも、特に利用者満足度が高く評価されている実績を持ちます。
有料老人ホーム・特別養護老人ホーム・老人保健施設など、入居施設の求人の取り扱いが多く、入居施設の求人を探している方におすすめです。
また、独自の社内連絡用アプリを導入しており、速払いの申し込みや給与明細の確認、担当者との連絡などが手軽に行えるのも大きな特徴です。
大手企業の運営のため、有給休暇、社会保険制度、育児休暇や健康診断などの福利厚生が充実しています。
・老人ホーム、特養、老健など入居施設の求人を探している方
・連絡や手続きを手軽にしたい方
・福利厚生の良さを重視する方
・安定した環境で働きたい方
かいごガーデン
求人数 | 71,504件(2024/9/10時点) |
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特徴 | ・全国エリアに対応 ・入職前の施設見学や情報提供で安心 ・サポートが手厚い ・正社員、パート求人もあり |
公式サイト | https://kaigo-garden.jp/ |
かいごガーデンは、株式会社ツクイが運営する医療・介護系に特化した派遣求人紹介サービスです。
大きな特徴は、派遣先の施設との連携が密で、求人票では記載されない施設の特徴や雰囲気などの細かい部分まで情報を提供してくれる点です。
運営企業が介護施設を経営していることもあり、介護資格を保有したアドバイザーが多く在籍しているため、サポートが手厚いと定評があります。
正社員、パート、紹介予定派遣など様々な形態の求人を掲載しているので、自分に合った条件の求人を比較検討しやすいのも特徴です。
経験者向けから無資格向け、都市部から地方まで幅広く求人をカバーしているので、全国的に求人をチェックしたいという方にもおすすめですよ。
・施設の雰囲気や特徴を把握してから入職したい方
・手厚いサポートを受けたい方
・派遣求人以外も比較検討したい方
・全国的に幅広く求人をチェックしたい方
ミラクス介護
求人数 | 137,417件(2024/9/10時点) |
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特徴 | ・全国エリアに対応 ・圧倒的に求人数が多い ・前給制度あり ・転職エージェントを兼ねている |
公式サイト | https://kaigo.miraxs.co.jp/ |
ミラクス介護は、HITOWAホールディングス系列の株式会社ミラクスが運営する派遣求人紹介サービスです。
ミラクス介護の特徴は圧倒的な求人数で、非公開求人を含めると業界最大級の求人を保有しており、様々な働き方にフィットした求人が見つかります。
しかし、総求人が多いものの公開求人は約3万件と少なめになっているので、たくさんの求人を見てみたいという方はまずは登録してみるのがおすすめです。
地方の求人も多く扱っており、地方で仕事探しをしたい方にも適しているサイトです。
ミラクス介護は転職エージェントを兼ねているので、豊富な求人の中からキャリアアドバイザーが希望する働き方にぴったりな求人を提案してくれますよ。
また、ミラクス介護では前給制度が利用できるため、急に金銭的に困ってしまったときにもカバーすることができます。
・とにかくたくさんの求人を見たい方
・地方の求人を探している方
・一人での転職が不安な方
・前給制度を利用したい方
レバウェル介護
特徴 | ・全国エリアに対応 ・圧倒的に求人数が多い ・前給制度あり ・転職エージェントを兼ねている |
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公式サイト | https://job.kiracare.jp/ |
レバウェル介護は、レバレジーズメディカルケア株式会社が運営する介護特化の求人紹介サービスです。
大きな特徴は、時給1700円以上の高時給の案件や週休4日など好条件の求人を多く取り扱っている点です。
派遣求人だけではなく、正社員やパートの求人も扱っており、さまざまな雇用形態の求人の中から自分に合った仕事を選べます。
企業の良い情報ばかりではなくネガティブな情報も平等に共有してくれるうえ、事前の職場見学も可能なので、安心して入職することができます。
キャリアアドバイザーが面接対策や面接同行も行ってくれるため、転職活動自体に不安がある方にもおすすめです。
無料での資格取得支援制度もあるので、働きながら資格取得を目指したいという方にもぴったりですよ。
・安心感を持って転職したい方
・高時給求人で働きたい方
・派遣以外の正社員、パート求人も見たい方
・無資格、未経験でこれから資格を取得したいと考えている方
介護ワーカー
特徴 | ・関西圏に強い ・求人数が多い ・転職エージェントを兼ねている ・入職までが早い ・派遣だけでなく正社員求人も充実 |
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公式サイト | https://kaigoworker.jp |
介護ワーカーは、株式会社トライトキャリアが運営する介護職に特化した求人紹介サービスです。
公開求人だけでも約9万件と求人が多く、都市圏だけではなく全国的に求人が掲載されており、特に関西圏の求人が豊富に揃っています。
介護ワーカーでは、派遣求人だけではなく正社員・パート求人も取り揃えているので、様々な条件を比較検討することが可能です。
また、介護ワーカーは派遣求人の応募の場合に、登録から入職するまでがスピーディでスムーズだと評判が高いのが大きな特徴です。
転職エージェントを兼ねているため、様々な雇用形態や条件の求人の中から介護派遣に詳しいアドバイザーが一人一人に合わせた提案をしてくれますよ。
・関西圏や地方で就職したい方
・なるべく早く入職したい方
・正社員、パート求人も検討したい方
・自分の希望する条件に近い求人を探したい方
ジョブメドレー
特徴 | ・全国エリアに対応 ・医療介護求人サイトで国内最大級 ・勤続支援金が支給される制度あり ・便利なスカウト機能あり |
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公式サイト | https://job-medley.com/ |
ジョブメドレーは、株式会社メドレーが運営する医療介護求人サイトです。
医療系介護系の求人サイトでは国内最大級で、介護職・ヘルパー求人のみで8万件以上の公開求人を扱っています。
転職サポートが無いので、自分のペースでじっくり転職を進めたい方におすすめのサイトです。
自分の登録した情報をもとに企業側からスカウトを受けられる機能があり、忙しくて転職活動に時間を割けないという方にも適しています。
また、ジョブメドレー経由で入職し60日以上勤務すると、「勤続支援金」と呼ばれるボーナスを受け取ることができるのも大きな魅力です。
・全国的に求人を見たい方
・自分のペースで転職活動を進めていきたい方
・転職活動にあまり時間を使えない方
・長期的に働きたい方
スタッフサービス・メディカル
特徴 | ・求人情報WEB掲載案件数トップクラス ・来社不要のWEB登録に対応 ・転職・復職へのサポート体制が充実 |
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公式サイト | https://www.staffservice-medical.jp/ |
スタッフサービス・メディカルは、株式会社スタッフサービス・ホールディングスのグループ会社で介護・看護・医療系に特化したサイトです。
未経験・無資格から始めやすい求人も多く扱っているので、幅広い年齢から始めやすい介護職にチャレンジしやすい傾向があります。
たとえば、時短勤務や週3日からの勤務、託児所併設の施設などの細かい条件を相談することでマッチする求人が見つかる可能性が高まるのです。
一人ひとりに専任の担当者がつくので、転職活動や仕事に関する不安や疑問があってもすぐに相談ができますよ。
派遣から直接雇用に切り替えることを目指せるので、将来的に正社員として働きたい方も検討してみてください。
・介護職にもう一度挑戦したい方
・子育てをしながらでも働きたい方
・ライフスタイルに合わせた働き方をしたい方
ベネッセMCM介護士
特徴 | ・都市部に強い ・派遣求人に強い ・自社求人が多め ・福利厚生が充実 |
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公式サイト | https://kaigo.benesse-mcm.jp/ |
ベネッセMCM介護士は、ベネッセグループの運営する介護士や看護師に特化した求人紹介サービスです。
総求人数が少なめですが、大手企業であるベネッセグループ運営施設の優良な求人を紹介しているので、他社よりも安心感のある求人が多いのが特徴です。
自社で介護施設を運営しているため、介護業界に精通したアドバイザーが希望に沿った職場を紹介してくれます。
派遣求人に強く、高時給の求人が多く掲載されているのも特徴で、無資格者向けの求人でも他社サイトよりも高額な傾向があります。
しかし、都市部の求人が中心のため、地方での就職を考えている方にはあまり向いていないサイトだといえます。
・都市部で就職したい方
・安定した環境で働きたい方
・派遣の高時給求人を狙いたい方
・大手企業の福利厚生を受けたい方
派遣会社を選ぶコツ
おすすめの介護系派遣会社を10社紹介しましたが、それ以外にも多数の派遣会社が存在するため、どの会社を選べばよいか迷ってしまう方もいます。
ここでは、自分の働き方に合った派遣会社を選ぶためのコツを紹介します。
紹介するコツを踏まえながら、2~3社の派遣会社に登録するのがおすすめですよ。
大手の派遣会社を選ぶ
数ある派遣会社の中から自分に合った会社を見つけるのは大変ですが、とくに希望する条件がない場合には、まずは大手の派遣会社1社に登録してみましょう。
大手の派遣会社は総求人数も多く実績も充実しており、経験豊富な営業担当者やキャリアアドバイザーが在籍しているため、安心して求人を探すことができます。
また、口コミや評判からもさまざまな情報が得られるので、決定要素ではなく参考程度に取り入れることもおすすめです。
紹介した企業以外にも介護に特化した大手の派遣会社は複数あるので、通勤圏内の求人数を確認して登録する会社を選んでみると良いですよ。
介護士派遣に特化した派遣会社に登録
様々な職種を扱っている派遣会社では、介護職について深い知識を持ったスタッフが在籍している可能性が低いため、介護職に特化した派遣会社を選ぶことが大切です。
介護特化の派遣会社では、営業担当者やキャリアアドバイザーが介護士経験者であることも多く、実際の経験を参考にしながらの転職ができます。
サポート体制が手厚いか
派遣会社によって独自に行っているサポートやシステムが異なってくるため、自分に合った体制を取っている派遣会社を選ぶのがおすすめです。
資格取得支援や研修以外にも、求人内容の交渉、疑問点や不安なことに対する相談、トラブルの際のサポートなどをしっかりしてくれるかどうかをチェックしておくと良いです。
とくに未経験者やブランクのある方の場合には、サポート体制が整っている派遣会社を選ぶと安心して転職が進められますよ。
自分の経験に合っているか
未経験向けの求人に強い会社なのか、経験者向けの求人に強い会社なのかについて事前に確認したうえで派遣会社に登録しましょう。
たとえば、未経験OKの派遣会社であれば資格取得支援なども備えておりスキルアップが狙えますが、経験者向けの会社ではそういったサポートはあまり期待できません。
派遣会社ごとにそれぞれ特徴があり、それぞれにおすすめできる対象者が変わってくるので、自分の経験や希望条件に沿った派遣会社を選びましょう。
福利厚生の充実度を確認
派遣で働く場合、派遣先企業の福利厚生ではなく、所属する派遣元企業の福利厚生が適用されるため、なるべく登録する前に確認する必要があります。
各種保険完備、交通費支給、育児休暇制度や資格取得支援、研修の有無などを受けられるかどうかをチェックしておくと良いですよ。
派遣会社での働き方
応募してみたい求人や派遣会社を見つけたので、派遣での働き方についてくわしく知りたいという方もいるのではないでしょうか。
ここでは、派遣会社で働く場合にどのような形で就労するのかを解説していきます。
派遣雇用の仕組み
まず、雇用には「直接雇用」「間接雇用」と呼ばれる2つの形態が存在し、それぞれで契約の内容が異なります。
正社員・契約社員・パート・アルバイトのような働き方を直接雇用と呼び、雇用契約を結ぶ会社と実際に勤務する会社が同一になる場合を指します。
対して間接雇用では、雇用契約は派遣会社(派遣元企業)と結び、実際に勤務する会社はまた別の会社(派遣先企業)となる場合をさします。
さらに、間接雇用には派遣だけでなく、請負業務も含まれるので働き方を選ぶときに注意しましょう。
派遣社員が所属している会社は派遣元企業になるため、福利厚生や働き方の規則、勤務時間や待遇は派遣元企業のものが適用されます。
派遣の種類
派遣社員と一言で言っても、実際には3種類の契約形態が存在します。
登録型派遣
派遣社員のほとんどがこの「登録型派遣」で、派遣先企業で働いている期間のみ派遣元企業と雇用契約を結び、その期間のみ給与が支払われます。
登録型派遣では雇用契約を結べるのは最長3年間と決まっており、1つの派遣先企業で3年以上働くことはできません。
常用型派遣
無期雇用派遣とも呼ばれる「常用型派遣」は、派遣先企業での就業期間が終了しても派遣元企業との雇用契約が継続され、給与が支払われる契約です。
常用型派遣では、派遣社員は派遣元企業の正社員として扱われ、派遣先企業との契約が終了したのち、次の派遣先企業で働くまでの待機期間にも給与が発生します。
紹介予定派遣
「紹介予定派遣」は最大で6か月間派遣社員として勤務したのち、派遣社員と派遣先企業が直接雇用契約を結ぶ形態の派遣です。
登録型・常用型では、就業前に派遣先企業が面接や書類選考を実施したりすることを禁じられていますが、紹介予定派遣では認められています。
イメージとしては、派遣雇用は試用期間としての役割を持ち、その期間にどのような人材かを企業が見極め、正式な採用を決定するのが紹介予定派遣です。
派遣社員として働くまでの流れ
近年では電話やオンラインでの登録が可能になっている会社も多いですが、大まかな流れは来社して登録する場合と変わりありません。
(1)派遣会社に仮登録(来社・電話・Web)
(2)派遣登録会への参加
(3)求人紹介・応募
(4)選考・結果連絡
(5)派遣先企業の見学、顔合わせ
(6)就職
派遣会社に仮登録(来社・電話・Web)
自分のプロフィールやこれまでの職歴を登録し、派遣登録会の日程調整を行います。
派遣会社によってはWebだけで登録を完結できる場合もあるので、来社不要やWeb登録のみと記載のある派遣会社を選びましょう。
基本的には仮登録だけでは仕事を紹介してもらえないので、派遣登録会に参加することになります。
派遣登録会への参加
仮登録をした後登録会に参加することで、正式にその派遣会社に登録されたという扱いになります。
事業所や指定の会場で実際に担当者と顔合わせを行い、派遣会社から契約内容などについての説明を受け、自分の経歴を紹介します。
派遣会社や希望する業種によっては、スキルテストを受講する場合もあります。
求人紹介・応募
派遣会社へ正式に登録した後はWebページなどで仕事の応募をすることが可能になります。
担当のスタッフも自社で扱う求人をチェックし、希望条件に合った求人を電話やメールで連絡してくれるようになります。
希望の求人が見つかったらさっそく応募をしてみましょう。
選考・結果連絡
応募した後は派遣会社内で選考が行われ、応募した派遣社員の経歴やスキルが派遣先企業の提示する条件に合っているかを事前に判断します。
応募者が複数いる場合や適性がないと判断された場合には、この段階で選考から外れてしまうこともあります。
派遣先企業との面談
社内選考に通過すると、紹介された派遣先企業との面談が行われます。
実際に行う仕事内容や質疑応答で互いが気になる点を解消し、実際に働いたときに認識の違いがないようにします。
あくまでも派遣社員が実際に働く現場の状況を確認するためのものであり、個人情報を聞かれたり、面接をすることはありません。
就職
職場見学で特に問題がなければ派遣先企業での就業が決定し、派遣元企業と雇用契約を結びます。
実際に派遣先企業で働き始められるようになるまではある程度の日数がかかります。
派遣求人で「即日スタート」と記載されているものがありますが、派遣業界で使われる即日は「10日以内」をさすので、余裕をもってスケジュールを組みましょう。
派遣契約が終わったら?
一般的な派遣契約である登録型派遣では、同じ勤務先で就業できる期間は最大3年間と定められています。
契約によって違いはありますが、数か月ごとに派遣元企業の担当者と面談を行い、契約を更新するかどうかを決定します。
この面談で派遣社員と派遣元企業が互いに継続意思があれば契約を更新するのですが、どちらかが契約終了したい場合には契約満了となり、離職することになります。
契約が満了したら、再度派遣会社から求人の提案をしてもらい、別の派遣先企業で就業することができます。
また、派遣社員は同じ派遣先企業で3年以上勤務するとその企業に直接雇用の依頼ができるため、直接雇用に切り替えてもらえる可能性もあります。
ほかにも、派遣会社の対応が合わないと感じた場合や様々な求人を見てみたい場合には、別の派遣会社に登録する方法もあります。
もちろん、派遣求人だけではなく一般の正社員求人に応募することも可能になるので、派遣社員として働いた経験を活かし、次のステップに挑戦していきましょう。
派遣介護士のメリット
派遣社員としての働き方についてくわしく説明してきましたが、ここからは介護士が派遣社員として働くことでどのようなメリットがあるのかを見ていきます。
よく言われるメリットは派遣介護士は介護職未経験・無資格の方やフルタイムよりも短い時間で働きたい主婦の方、ブランクありの方に向いている働き方であることです。
それ以外にもメリットがあるので、そのことについて触れていきます。
希望する働き方ができる
派遣社員として勤務する場合、日勤のみ、週3日勤務や時短勤務など、正社員では選択できないスタイルで働くことが可能です。
プライベートな時間を確保したい方や家庭と両立させたい方、資格取得の勉強をしたい方などには特におすすめです。
ほとんど残業がなく、時間外手当のない残業も禁止されているため、サービス残業もありません。
万が一、長い残業やサービス残業を派遣先企業から供用された場合には、派遣元企業に相談して交渉してもらうことや未払い分の請求も可能です。
高収入も目指せる
派遣社員は給与が低いものだと思われがちですが、現在では同一労働同一賃金が規定され、派遣社員と正社員との賃金の差は解消されてきています。
派遣ではボーナスや昇給がありませんが、その分時給は高いため同じくボーナス・昇給が少ないパート勤務と比較すると高収入を得られることが多いです。
未経験・無資格でも挑戦しやすい
特に未経験・無資格の方は、直接雇用の求人で介護施設に応募するよりも派遣社員として働くメリットが大きいです。
派遣求人では無資格・未経験でも就業可能な求人を多く扱っているため、多くの派遣会社では派遣前に資格取得支援や研修などを用意しています。
就業後にも現場での悩みや不安を担当者に相談することも可能なので、一人で抱え込まずにすむ安心感があります。
派遣会社によってどこまでサポートしてくれるかに違いがあるので、登録する前や登録会の際に確認しておくと良いですよ。
さまざまな職場を経験できる
派遣社員は一つの派遣先企業で就業できる契約期間が決まっているため、様々な職場を経験することができます。
介護施設は施設形態や運営方針によって求められるスキルや仕事内容も変わるため、多くの知識や経験が身に付きます。
また、期限付きの働き方で定期的に継続の確認をする仕組みになっているので、自分に合っていない環境であれば短期間で離職することも可能です。
派遣介護士のデメリット
次に派遣介護士として働くデメリットを紹介していきます。
メリット・デメリットの両方を把握しておくことでトラブル防止に繋がるので、確認したうえで派遣社員として働くことを検討してみてください。
賞与・昇給がない
派遣社員は基本的に賞与・昇給がなく、正社員と大きな収入の差が出てきてしまいます。
その代わり、派遣は初めから時給が高めに設定されていることが多く、短期的に見れば収入面で大きな差が生まれるわけではありません。
ほかにも、例外的にボーナス制度を取り入れている派遣会社もあるところや、紹介予定派遣で働くことで途中から直接雇用に移行するなどの手段もあります。
長期的に腰を据えて同じ施設の中で働きたい方は、勤続年数や雇用形態が給与に影響する正社員として働くのがおすすめです。
福利厚生が受けづらい
派遣雇用は、派遣先企業の福利厚生ではなく派遣会社の福利厚生が適用されます。
法定福利厚生と呼ばれるものについては、勤務時間・日数などの条件を満たせば雇用保険や厚生年金への加入、有給休暇の利用などができます。
また、福利厚生には法定外福利厚生がありますが、この制度は派遣会社によって導入しているものが違うので登録をする前に確認をしておきましょう。
同じ職場で長く働けない
業種にかかわらず、派遣社員は3年以上同じ派遣先企業で勤務することはできないと法律で定められています。
ただし、一定の手続きをしたうえで部署や課を異動すれば3年以上同じ派遣先企業で勤務することが可能です。
また、年齢が60歳以上の方、派遣会社と無期雇用契約(常用型派遣契約)を結んでいる方はこのルールは適用されません。
長く同じ企業で勤めたい方は、紹介予定派遣や常用型派遣、直接雇用で働くのが適しています。
派遣会社利用のポイント
ここでは、派遣会社を利用するうえで気を付けたいポイントについて紹介していきます。
経歴やスキルは事実を伝える
当然のことではありますが、経歴やスキルをはじめとしたパーソナルな情報については正直に事実を伝えましょう。
派遣会社の担当者に伝えた内容はそのまま派遣先企業の職場にも共有されるため、実際に働き始めてから噓の情報だったことが判明するとトラブルに繋がります。
たとえば、決定した派遣先企業から採用が取り消されることや、派遣会社からの信用を失ってその後求人を紹介されなくなってしまう可能性があります。
もちろん事実でアピールできる点は伝えるべきですが、経歴やスキルを偽ることは決してしないでください。
希望条件の優先順位を決めておく
派遣に限らないのですが、求人を探すときに気を付けておきたいのは「何を重視して求人を探すのか」ということです。
求人には勤務時間や日数、時給、就業環境、正社員を目指せるか、業務内容など、様々な条件があります。
自分の中で「この条件だけは絶対に満たしたい」と基準になるものが決まっていると、派遣会社や求人を選ぶときに混乱せず、求人検索もしやすいです。
派遣会社の担当者に伝えるときにも明確に希望を伝えられるので、希望に近い求人を紹介してもらいやすくなりますよ。
複数の派遣会社に登録する
希望する求人や好条件の求人を見つけるためには、2~3社の派遣会社に登録するのがおすすめです。
それぞれの派遣会社で独自の非公開求人を扱っているため、複数の派遣会社に登録すればそれだけ多くの求人を閲覧することができます。
ほかにも、複数登録することで自分に合った派遣会社かどうかを比較検討できるメリットもあります。
また、転職エージェントを兼ねている派遣会社の場合には担当アドバイザーとの相性も重要です。
様々な派遣会社に登録することで相性のいい担当アドバイザーと出会う可能性も高くなり、スムーズに転職活動を進めることができるのです。
疑問点は先に確認しておく
派遣会社から求人を紹介されたときや求人について担当者に相談するとき、派遣先の見学をするときに疑問に思ったことは必ず確認しておいてください。
事前に確認しておくことで、実際に就業した後に認識のギャップが生じることによるトラブルを防ぐことができます。
派遣の経験がない方や介護未経験・無資格の方は不安や疑問が多くなりがちなので、事前にしっかり確認し、納得したうえで就業をスタートしましょう。
特に、派遣元のサポート体制や福利厚生については派遣会社へ登録する前に調べ、派遣先の研修制度、職場環境については求人に応募する前に担当者に確認するのがおすすめです。
派遣先の環境を調べておく
介護職では人間関係の悩みが最も多い離職理由になっているため、事前に担当者に派遣先企業の職場環境を確認しておくのが良いです。
なるべく同じ派遣先企業で長く就労するためにも、まずは人間関係で大きなトラブルがないかや人手不足の理由など、担当者に聞けることは聞いておきましょう。
派遣先の会社名は求人だけでは分からないようになっていますが、担当者に確認すれば職場環境や人間関係についてなど教えてもらえる場合があります。
面談をする際にも、職場やスタッフの雰囲気をチェックしてみてください。
気になる求人にはすぐ応募する
人気の求人や好条件の求人はすぐに定員が埋まってしまう可能性があるため、気になる求人を見つけたら積極的に応募することが重要です。
応募したからといって必ず働かなければいけないわけではないので、まずは気軽に応募してみましょう。
すぐ応募することに不安があるのであれば、担当者に相談しながら応募するかどうかを決定するのも良いですよ。
しかし、手あたり次第に応募するのは派遣会社からの信用を失うため、自分の希望する条件を十分に満たした、実際に働きたいと思える求人に応募してみましょう。
介護士派遣の現状
ここでは、介護業界と派遣介護士の現状について解説していきます。
介護業界を数字やデータで見ていくので、求人の質を確認するためや派遣として働くかどうかを判断するための材料にしてみてください。
時給相場
雇用形態 | 平均時給 |
---|---|
正社員※ | 約1,693円 |
派遣社員 | 約1,579円 |
アルバイト・パート | 約1,184円 |
参照:求人ボックス 時給ナビ(介護士の仕事)※2024/8/26時点
※月20日8時間勤務として算出
派遣社員の時給平均は正社員より低くなりますが、アルバイト・パート勤務と比較すると高時給だということがわかります。
しかし、このデータでは正社員の平均時給には残業代やボーナス、休日出勤分も含まれて計上されているため、実際には正社員と派遣社員の時給の差はさらに少ないです。
長期的にフルタイムでしっかり安定して働きたい方は、福利厚生の面を考慮しても正社員として勤務するのが適しています。
反面、時短勤務やフレキシブルな働き方を希望する方は、アルバイト・パートよりも派遣社員として働くほうが高時給で勤務できる傾向があり、おすすめです。
介護士の有効求人倍率
有効求人倍率とは、1人当たり何件の求人があるのかを示す経済指標で、数値が多いほど求人が多く、人手が足りていない状態を表しています。
職種 | 有効求人倍率 |
---|---|
職業全体 | 1.15倍 |
介護職 | 3.88倍 |
一般事務 | 0.42倍 |
販売業 | 1.92倍 |
情報処理・通信技術者 | 1.54倍 |
※参考:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和5年7月分)
介護職の有効求人倍率は職業全体を大きく上回る3.88倍となっており、需要が高く求人が非常に多く出ているのが現状です。
介護業界の今後
今後日本ではさらに超高齢社会化が進み、介護業界の需要はますます高まっていきます。
需要が増えるということは、それだけ時給が上がっていくことや求人が良質になっていくことが期待できます。
以前の介護職は低賃金だといわれがちでしたが、現在では政府の施策で賃上げや労働環境の改善に取り組んでおり、実際に数字として結果が出ているのです。
また、今後さらに求人が増えていき、その中で自分に適した求人を探すのがより難しくなることも予想されます。
そんな時に派遣会社をうまく利用することで、希望条件や経歴、スキルなどをふまえてぴったりな求人に出会う可能性が高めることができます。
今後の業界の傾向を考えても、派遣会社を利用して就業することはメリットが多いといえます。
もちろん派遣社員として働く以外の選択肢もあるので、自分の希望する働き方をかなえるために適した方法で就職活動を進めていってください。
よくある質問
介護の派遣について疑問に思う内容を質問形式で紹介していきます。
正社員と派遣の違いは何ですか?
大きな違いは、正社員は勤務先の会社と直接雇用を結びますが、派遣は派遣会社と雇用を結んで勤務先で働きます。
派遣の働き方については、こちらの「派遣会社での働き方」をご覧ください。
派遣は何が良いポイントでしょうか?
無資格・未経験から始められる仕事が多く、シフトも調整がしやすいのが大きなメリットです。
正社員とは違い、自分の仕事に専念できるのも派遣ならではと言えます。
ほかにもメリットといえるポイントがあるので、こちらの「派遣介護士のメリット」をご確認ください。
まとめ
介護士におすすめの派遣会社を10社と、派遣介護士としての働き方について紹介しました。
多くの求人の中から自分一人で良い条件の求人を探すのは大変ですが、派遣会社に登録することでその負担を軽減することができます。
派遣会社にはそれぞれ特徴があるので自分の経歴や希望する働き方に合わせて2~3社に登録し、求人を探すのがおすすめです。
口コミや評判の良い会社をチェックするのも大切ですが、会社の特徴やサポート体制が自分に合うかが重要なので気になる会社を比較して登録をしましょう。
自分の希望する条件に合った派遣会社を選ぶことで、無資格・未経験、ブランクのある方でも長く働き続けられるのです。
正社員には劣りますが、パート・アルバイトで勤務するよりも派遣社員として働いたほうが高時給で働ける傾向があります。
そのため、派遣介護士は仕事と家庭を両立させたい、時短勤務や自由度の高い勤務がしたい、様々な経験を積みたいと考えている方に特に適した働き方だといえます。
この記事を参考に、自分に合った派遣会社を選択し、理想的な就職を実現させてくださいね。
さまざまな働き方がある中で、正社員としての働き方以外にも派遣社員として柔軟に働くのが適している場合もあります。
ウィルオブ介護なら転職エージェントも兼ねているので、派遣求人以外にも紹介派遣や正社員求人も取り扱っています。経験を活かしたうえで、ぴったりな求人を提案しますので、まずはご相談ください。