サービス介助士とは、ホテルやショッピングセンターなどで、体の不自由な人をサポートする専門家です。介助は介護の一歩手前のサポートを指します。あくまでお手伝いなので、生活の支援を行う介護とは異なります。

サービス介助士の資格を持っていても、介護の仕事をすることはできません。サービス介助士の資格に加えて、介護職の資格も取得しておく必要があるのです。

ただし、サービス介助士の資格を取っておくことで、おもてなしの気持ちを大事にした介護をできるようになります。詳しく確認しておきましょう。

サービス介助士(ケアフィッター)とは?

サービス介助士とは、ホテルなどのサービス施設で、身体の不自由な人のサポートをする専門家です。特徴をまとめると以下の通りです。

  • 高齢者や身体の不自由な人のサポートをする存在
  • 介護の一歩手前の手伝いをする存在
  • ホテルやショッピングセンターが活躍の場

サービス介助士とは、高齢者や身体の不自由な人をサポートする職種のことです。車いすの人や目が不自由な人をうまく誘導したりする人で、相手の気持ちを尊重しながら、生活のお手伝いをします。

ここで気を付けておきたいのが、サービス介助士は介護の職員ではないということ。介助とは手助けやおもてなしを指す言葉です。

サービス介助士になるためのカリキュラムでは、 高齢者を介護するスキルや技能を学ぶことはありません。サービス介助士は、あくまで、介護の一段階前のお手伝いをするスペシャリストです。

ですので、介護施設などで資格が必要な職種の場合、サービス介助士が活躍することはできません。サービス介助士の資格と、介護に関する他の資格を取って、初めて介護施設で働くことができるのです。

サービス介助士の資格しか持っていない人は、ホテル、レストラン、映画館などの公共的な施設のスタッフとして働き、高齢者の方や身体の不自由な方が訪れた時に、相手を不快に感じさせることなく、本来のサービスを健常者と同じように気持ちよく受けていただくためのフォローを行うのが仕事になってくるのです。

介護職におけるサービス介助士の役目

まず、知っておきたいのがサービス介助士の資格しかない人は、介護の業務を行うことができません。サービス介助士は、ホテルといったサービス業などの現場で、障害などがあるお客様を接客するための「基礎的な知識」を学ぶ資格です。

もしも、介護の仕事をしたいのならば、サービス介助士の資格に加えて、社会福祉士、介護職員初任者研修、介護福祉士といった資格を取らなくてはならないのです。

介護職員初任者研修について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

また、介護福祉の現場では、サービス介助士の資格価値はほとんどありません。仮に、履歴書に「サービス介助士の資格あり」と書いても、採用で有利になることはありませんし、資格手当がつくこともありません。

介護施設で必要とされるのは、「介護」であり、「介助」ではないのです。ですので、サービス介助士の資格しか持っていない人は、介護職において果たせる役目はありません。

ただし、介護の資格を保有していて、それにプラスしてサービス介助士の資格を持っていれば、介護施設において、ホスピタリティを重視した介護を行えるという役目を果たせます。もしくは、未経験OKな求人がある施設なら活躍できるでしょう。

介護の現場では、効率性を重視するあまり、高齢者の尊厳や気持ちを軽視してしまうことがあります

しかし、サービス介助士の資格を取るためのカリキュラムでは、おもてなしの心や相手に不安や不快感を感じさせずにサポートする方法を学びます

介護職の人がサービス介助士の資格をも目指すことで、ホスピタリティを重視し、精神的な満足と安心を得てもらうための介護を行うことができるようになります。サービス介助士は、介護の資格+アルファで取得しておきたい資格といえるでしょう。

サービス介助士の仕事内容

サービス介助士は、主にサービス施設で働きます。障害のある方や高齢者が安心して、施設を利用できるようにサポートするのが仕事です。相手の状況を見極めて、臨機応変に対応していく能力が求められます。

お客様とコミュニケーションを多くとり、相手が楽しく買い物をしたり、安全に目的地に辿り着いたりできるようにサポートするのです。

ホームヘルパーとサービス介助士は混同されがちですが、サービス介助士は、外出可能な高齢者・障害者を、おもてなしの心で迎え入れて、ショッピングや宿泊などを楽しく行えるようにサポートするのが役目になります。

サービス介助士の存在は、バリアフリー社会を支えていく上で必要不可欠なものだといえるでしょう。

サービス介助士になるには?

サービス介助士になるためには、サービス介助士、准サービス介助士、サービス介助基礎研修のいずれかの資格を取得する必要があります。

サービス介助士

230ページにもおよぶテキスト学習と、2日間の実技教習を受けることで取得できる資格です。資格取得まで、2か月程度かかります。

准サービス介助士

准サービス介助士は、独学のみで取得できる資格です。実技教習などもありませんので、養成機関などに通う必要もありません。課題を提出し、自宅で最終の検定試験を受けて合格すれば、取得できます。

サービス介助基礎研修

わずか2時間のセミナーを受講することで得ることができる資格です。セミナーでは、車いすや、視覚障がい体験をし、おもてなしの心を学びます。すぐに取得できる資格ですが、都市部でしか開講されていないので、地方の方は取得しづらいという難点があります

おわりに:介護職におけるサービス介助士は、利用者の尊厳を大切にする役目を果たす存在

サービス介助士は、あくまで介助ができる人です。介護と介助は似ているように見えて、行う業務の内容が大きく異なります。介助はあくまでサポートであり、生活の支援を行う介護とはレベルが違うのです。

ですので、サービス介助士の資格のみでは、介護職では活躍できません。ただし、サービス介助士の資格を取ることで、ホスピタリティやおもてなしの心を学び、利用者に寄り添った介護ができるようになります。

サービス介助士の資格のなかには、2時間のセミナーのみで取得できるものもあるので、ぜひ、取得を目指してみましょう!

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