「スキマ時間」を通じ、介護施設での一般業務と「助っ人」とのマッチングを行うサービス、スケッター(Sketter)。

2019年の8月にリリースされてから、登録者も登録施設も急上昇中です。

そんなスケッターを通じ、とても素敵なご転職をされた方も、中にはいらっしゃいます。

本日は、その中のおひとり、スケッターにてお手伝いをなさった介護施設へ転職をされた芳川さんに、

スケッターの魅力や転職のきっかけについてお伺いしました!

(右:芳川さん

左:いろはにかいご編集部・今橋)


芳川様のご経歴

今橋:

スケッターを通じてデイサービス事業所Aさんへ転職された芳川様に、スケッターを実際に使われた人として、魅力などをお伺いさせていただければ幸いです。

まずは、簡単に芳川様のご経歴をお聞かせください。

芳川さん:

接客業で7~8年働いていて、その時に父母を看取って、その際に介護系・福祉系の職種に興味を持つようになりました。

そのほか様々な事情もあり、接客業を離れ、医療事務や受付などを経て、介護業界にて従事するようになった、というのが経緯です。

ヘルパー2級を取得後、専門学校で学びながら勤務していて、言語聴覚士を目指しましたが、最終的に介護福祉士を取得しました。

今は、介護福祉士として働きながら、月に一度「ココロのふれあいさろん おむすび」という場を主催させていただいております。

ココロのふれあいさろん おむすび

スケッターを知るようになったきっかけ

今橋:

ありがとうございます!

介護福祉士を取得後、引き続き介護のお仕事を続けられたのち、どこかのタイミングでスケッターというサービスをお知りになったかと思うのですが、そのきっかけというのはどのようなものだったのでしょうか?

芳川さん:

ツイッターを通じて知りました!前職の施設長の方がスケッターの鈴木さん(※スケッターを運営する株式会社プラスロボCEO)をフォローしてらしたことから拝見するようになったのですが、「このスケッターのアイデア、非常に面白いな」、と、介護従事者目線で感じるようになりました。

法人を退職した後、知り合いの訪問介護事業所を手伝うことになったのに加え、都内のとある特別養護老人ホームの新規立ち上げにかかわることになったというダブルワークをしていたんですね。

特養の立ち上げって実はすごい大変なんですよ。自治体から認知症カフェまで、様々なステークホルダーをまとめなくてはいけないので。

今橋:

事業者側のリソースの問題もあったり、求職者側からも見つけづらかったり。

芳川さん:

そうですそうです。

訪問介護事業所では、自宅で暮らすことを支えるためにご利用者宅を訪問し、コマ単位で勤務します。

事業所によって担当している利用者数もコマ数も異なるのですが、その事業所は引継ぎのタイミングということもあり、フルで勤務っていうのが難しかったので、特養のほうもお手伝いしていたのですが、どうしても隙間時間が生まれてしまったんです。

今橋:

なるほど!そんな折にスケッターを知ったんですね!

芳川さん:

そうです!訪問介護事業所で勤務する日に、どうしても生まれてしまう30分~2時間の隙間時間をスポットで埋めることができる機会はないか、と思った矢先にスケッターを見つけて、「これだ!」って思ったんです。

今橋:

やっぱり介護事業所で勤務される方たくさんいらっしゃる中でも、フルで一日働かれる方もいらっしゃれば、そうでなくてコマ・時間単位で勤務される方もいらっしゃるんですね。

やはりできてしまうものですか、隙間時間は。

芳川さん:

そうですね。

介護保険の在宅サービスだと、1コマがかなり短い時間ですし、訪問介護事業所の場合、事業所によって持っているコマ数が大きく変わってくるので。

スケッターではどのようなことを?

今橋:

なるほど・・・芳川様も同様にその隙間時間を埋めるべく、スケッターを利用する流れになったのですね!

スケッターを利用される中で、実際にどのような業務を行われていたのですか?

芳川さん:

そうですね、登録してから初回に応募させていただいたのは、「音楽療法」の業務です。

私は普段介護施設で勤務をしている時も、レクリエーションは得意なほうでした。

レクリエーションには本当に様々なものがあるので、音楽療法に関わるものも当然あります。

なので、私でも力になれる、と思って応募しました!

今橋:

レクリエーション、楽しいですよね!

「得意」を活かした例ですね。

芳川さん:

他に行った業務でいうと、たとえば「カフェ手伝い」とかですかね。

2回目の時、今度はもう少し長めの枠でのお仕事募集があったので、じゃあいこうと応募をしました。

今橋:

同じ施設でのお手伝いに複数回いかれたんですね!

芳川さん:

はい。

初回スケッター後、二回目までの間に、施設長の方と2~3度やり取りをさせていただいていて。

実は、音楽療法のコマだけでなく、施設のスタッフの数も足りてない、という状況を施設長のほうから聞くようになったんです。

今橋:

なるほど。つまりそのタイミングですでにお声がかかっていたということですね。

芳川さん:

そういうことかもしれません。

実は2回目にお邪魔するときはもう履歴書をもって向かっていました。

それまでもう2度ほどしっかり勤務したことで、お互いがお互いのことをもうある程度知っていたこともあり、施設で実際に勤務してみませんか、というところまではとんとん拍子で進んでいきました。

今橋:

もうその時から口説かれていたみたいな笑

結構とんとん拍子で進んだとのことなのですが、その時にはほかの事業所などは勤務先として探されたりはしていなかったんでしょうか?

芳川さん:

スケッターに登録していたのは、まさしく隙間時間を埋めるという目的のためだったので、それは達成されていたんですね。

なので、特にはじめはそもそも求職活動すら考えていませんでした。

今橋:

そうだったんですね!訪問介護と特養のダブルワークとおっしゃっていたように、お仕事もかなりお忙しかったのもありますもんね・・・。

芳川さん:

ただ実は、その訪問介護事業所・特養のダブルワークで働いていた時に胸椎(きょうつい)の圧迫骨折をしていることが分かったんです。

特別養護老人ホームでは、要介護度の高い方が多いので、前かがみでベッド周りのお世話をしたり、訪問介護では、四肢麻痺の方の入浴介助といったことをしていました。

本当に体がしんどかったので、もう少し体への負担が少ないお仕事を探すようになったことがきっかけだったんです。

今橋:

そこでデイサービスのデイサービス事業所Aを見つけたということですね。

芳川さん:

はい。認知症ケアに長年たずさわり、様々な施設形態で勤務してきましたが、事業所Aのケア理念が自分のケア観にぴったりでした。

「ご利用者様の尊厳を守り、一人の尊い人間として接する。」これ、普通のことですが、なかなか施設だと出来ていないところも多く…。個人を無視した業務としてのケアになりがちなんです。

また、事業所Aには、五感を刺激する様々なアクティビティとスタイリッシュな雰囲気があります。

日本にはハレとケという概念がありますが、デイに出かけるのが楽しみで、皆さんお化粧したりおしゃれして通っておられて。

そういったところが新しいスタイルのデイだなと感じました。そしてなにより、毎日自分が楽しいだろうと感じたのです。

スケッターに感じた、2つの魅力

今橋:

では、今までのお話と被る部分もあるかと存じますが、スケッターの魅力として何があると思いますか?

芳川さん:

やはり、お仕事としてスポットでお仕事ができるのが魅力だと思います。

介護に限らず、隙間時間というのは誰もが持ちうると思うので。

あとは、実際に現場で業務内容を体感できるということ。介護従事者ならではだと思います。

業務内容だけでなく、ただ見学に行って、施設の概要や設備の説明だけだとどうしても入ってくる情報にも限りがある。

その反対にスケッターであれば、説明でもなく紹介でもなく、一緒に働くことができるので、業務内容以外についても非常に詳しく知ることができるのが大きい気がします。

例えば職場としての雰囲気とか、働いている人の人間性、職場内の人間関係といった面ですね。

今橋:

それは何となくわかる気がします・・・。

やっぱり施設見学だと、見ることのできる情報が、人によって量も質も変わってしまうというのは、何も介護業界に限った話ではないですよね。

芳川さん:

施設のとかケアのための設備の紹介が多いんですよ。

それってやるのはケアワーカーの方なので。

今橋:

どちらかというとお食事中のランチタイムにスタッフさん同士で何話してるんだろうなっていう話のほうが結構興味あったりしますよね笑

芳川さん:

そうですそうです笑

その点デイサービス事業所Aさんのスタッフさんは私にとって非常に楽しい方が多くて、

ここなら毎日ワクワク楽しく仕事をしていけるなあと。

今橋:

就職活動とかでも一緒ですよね。説明会とか面接だけでなく、どっちかっていうと1週間かばん持ちでもいいから一緒に仕事をすることができればもっと知れるなあみたいな。

もちろん就活の場合は学生さんに充てられるリソースも限られるわけですが。

芳川さん:

インターンシップ的な意味合いも、スケッターにはあるのかもしれませんね。

スケッターが介護業界に与える影響について

今橋:

そうですね・・・それでは最後になのですが、介護業界で従事なさる1人のプロフェッショナルとして、スケッターにどんなことを期待されますか?

芳川さん:

介護って、誰でも活躍できる部分の仕事もあると思うんですね。

たとえばカフェでバイトした経験を持った方が介護施設でカフェの手伝いをしてくれたり、音楽がとても好きで指導経験もある方が音楽療法のお手伝いにいらっしゃったりしてくれることは、介護職員がそれらのお仕事を片手間で行うよりもはるかに専門性が高いサービスが提供できる。介護施設での仕事ってとても幅広いので。

ただ一方では、介護施設でしか持ちえない、介護における専門性という部分も当然存在するのではないか、とも思うんです。

もっとスケッターが広まって、介護の専門性にも光が当たるといいな、と思っています。

さらに、もしスケッターを通じて、介護業界に就職をされるといった深い関わりをすることになる方がいらっしゃるのであれば、もっとそういった部分にも目を向けていただき、歩み寄っていただけたらなと思います。


スケッターを通じて施設や施設のスタッフの雰囲気を知ったことで、スムーズに転職をされたのち、楽しく仕事をなさっている芳川さん。

スケッターは、「施設」と「スキマワーカー」のマッチングサービスです。

最初のマッチングは30分~半日の「介護との出会い」ですが、そこから長いお付き合いになるケースもある、ということを今回はご紹介しました!

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