2016年の業界規模は8409億円、伸び率は5.8%と成長を続けている介護業界ですが、「介護業界に興味はあるけれど、実際の勤務や待遇はどうなっているんだろう?」と悩んだまま踏みとどまってしまっている方も多いのでは?
参考:業界動向サーチドットコム
今回は、「パートや時短勤務先として、介護業界や介護施設を検討している」方向けに、介護業界のアルバイトを見極めるためのポイントをご紹介します。
目次
非公開求人に応募する上で注意するポイント
「介護士、募集」などで検索すると、各地域の介護施設の求人が見つけられると思いますが、多くの求人が施設名が非公開で、どこの施設かわからないケースが多いのではないでしょうか?
求人が非公開の理由には、一般的に下記の理由があると言われています。
非公開求人の理由
・採用担当者が少ない
・あまり選考に時間がかけられない
・施設を出すと求人が殺到してしまう
・欲しい人材がピンポイントで決まっている
・新規事業や事業拡大を外部に秘密にしておきたい
・人事計画やリストラを社内にバレるのを防ぐ
採用を効率よく進める、もしくは求人情報を秘密にしておきたいケースが一般的には多くあります。非公開求人でさまざまな職種を募集している場合には、まずは「応募ボタン」などを押し、掲載企業に問い合わせるようにしましょう。
インターネット上に掲載されている情報よりも、より詳細な情報を教えてもらえるケースもあります。
非公開求人を見極めるには?
非公開求人の応募で、さまざまな条件の職種が募集されている場合には、より詳細に確認するようにしましょう。下でご紹介させていただくのは、特に勤務後にミスマッチが起こりやすい項目ですので、必ず勤務開始前に確認しておきましょう。
勤務地
介護施設は、都心部よりも、郊外や住宅街に多く建てられている傾向があります。そのため最寄駅から施設までの距離や、最寄駅からの交通手段を確認しておきましょう。
送迎バスが用意されている場合もあり、駅から遠い施設が必ずしも不便で働きにくいというわけではありません。問題がないようでしたら、是非応募してみるようにしましょう。
勤務時間
介護施設のなかには、24時間運営されている施設もあります。一般的に介護施設の勤務時間は下記の4つに分けられている一方、採用は1つのページで求人募集が行われている傾向があります。
介護施設のシフトの例
早番 | 07:30-16:30 |
---|---|
日勤 | 08:45-17:45 |
遅番 | 10:30-19:30 |
夜勤 | 16:30-02:30 |
介護業界の魅力の一つがシフト勤務が整備されている点です。
もし勤務時間に希望があるようでしたら、勤務時間や勤務日数は、実際に働き始めてからミスマッチを生みやすいポイントなので、人材会社や、施設での面接時にきちんと伝えておくようにしましょう。
未経験でも就業できる
「介護業界」と聞くと、「資格がないと勤務できないのでは?」とか「他のアルバイトよりもハードルが高そう」などと、気構えてしまう方もいらっしゃると思います。
しかし、実際には未経験者でも働ける介護施設もあるので、もし少しでも介護業界に関心をお持ちのようでしたら、ぜひ応募されることをオススメします。
介護福祉士などの国家資格を取得するためには、介護業界での勤務期間が必要になります。まずは介護業界での勤務を経験し、キャリアアップを目指されてみてはいかがでしょうか?
勤務形態について
介護施設の求人を見つける際に、必ずチェックしておかなければならないのが、雇用形態です。アルバイト、パート、派遣、正社員などのさまざまな募集形態の求人がありますが、介護業界では、パートや派遣からキャリアをスタートさせても、ステップアップしやすい傾向にあります。
もしフルタイム勤務が難しい場合であっても、介護業界ならばキャリアを築くことが可能です。
「現在は週5日勤務が難しいけれど、将来は復職したい」とお考えのようでしたら、介護業界は選択肢の一つとして検討しても良いでしょう。
待遇について
職場を探す上で大切などが待遇です。面接時に、給与はもちろん、夜勤手当や残業代、そして交通費が支給されるかどうかについてはきちんと確認しておきましょう。
待遇で気をつけなければいけないのが、給与が高い求人です。一般的に給与が高い求人の方が、勤務条件がハードな傾向にあります。
高給な求人に多いのが、深夜の在宅介護です。一般家庭で介護を行う「在宅介護」は、環境が整備されている介護施設での介護よりも、仕事がしにくい傾向にあります。
それ以外にも、決められた時間内に業務をこなさなければいけないことや、介護を担当するご高齢者のご家族とのコミュニケーションも必要になることから、施設よりも業務の負担が増える傾向にあります。
高給与の仕事を見つけた際には、必ず勤務地と業務内容を確認するようにしましょう。
終わりに
高齢化社会が進むにつれ、今後もさらなる成長が予想される介護業界。シフト勤務が発達しているため、フルタイム勤務が難しい方でも継続してキャリアを築きやすいのが魅力です。
もし「週5日の勤務は難しいけれど、キャリアは築きたい」、「今は週5日勤務は難しいけれど、将来的に復職を考えている」という方は、ご参考にされてみてはいかがでしょうか?