「家族の将来を考えたとき、今のままで本当に大丈夫か…?」
40代に入り、子どもが生まれるタイミングや配偶者の産休・育休を機に、収入面を見直す方も少なくありません。今回は、デイサービスから障がい者支援施設へ転職し、年収310万円から435万円へと大幅にアップを果たした40代男性の成功事例をご紹介します。家族のために新たなキャリアを模索するすべての介護職の方に、きっと参考になるはずです。
目次
1. 転職前後の条件比較
- 転職前
- 職場:デイサービス(正社員/介護職)
- 年収:310万円
- 転職後
- 職場:障がい者支援施設(正社員/児童福祉)
- 年収:435万円
「好きな児童福祉の分野で働きつつも、家族を守るために収入を上げたい」という本人の想いが形になった結果、約125万円の年収アップを実現しました。
2. 転職を決意した理由:家族の未来を守るために
2-1. 第一子出産を控えた心境の変化
彼が転職を決断した大きな理由は、第一子の誕生。9月に出産を控え、家族の将来を真剣に考えるようになりました。もともと、妻と同じ職場で働いていたときに産休・育休が理由で職場の風当たりが強くなり、妻がパワハラを受けてしまったという苦い経験があったそうです。
エピソードの背景
- 妻が産休に入った途端、上司からの当たりが強くなり退職を余儀なくされた
- その後は「給与より働きやすさ」を優先し、児童福祉の放課後等デイサービスへ転職
しかし、いよいよ子どもが生まれるとなったとき、「妻の優しさに甘えてばかりではいけない」と感じ、家庭を支えるための収入アップを本格的に考えはじめたのです。
3. 今回の転職で大切にした軸:給与アップ
3-1. 好きな児童福祉 × 収入増が理想
「家族の未来を守るためには、まずは給与を上げることが現実的な手段」と捉えていた彼。最初は障がい者支援(児童)分野での給与アップを目指しましたが、もし難しければ高齢者福祉への転職も視野に入れていたそうです。
ポイント
- 児童福祉はやりがいがある一方、給与水準が相対的に低めな傾向もあり、本人としては悩ましい状況
- それでも「好きな仕事で収入を上げる」ことができれば、モチベーションを高く保てる
3-2. 現職の勤務期間が短いという不安
一方で、今の職場(児童福祉)に移ってからの日が浅く、クライアント(採用側)からは「また短期離職するのでは?」と不安視されがちでした。このような状況で給与アップ可能な施設を探すのは簡単ではありませんでしたが、信頼できるエージェントが粘り強くサポートしてくれたといいます。
4. 転職活動の難しさとエージェントの粘り強いサポート
4-1. 高齢者施設2社・障がい者支援施設1社の提案
短期離職の不安要素があるなかでも、エージェントが根気よく求人を探した結果、下記のような提案を得ることができました。
- 高齢者施設A
- 高齢者施設B
- 障がい者支援施設(児童)C
妻とも相談したうえで、「やはり好きな分野で給与アップを狙いたい」という想いから、障がい者支援施設Cを第一希望に。
4-2. 面接前の「家族背景」の共有
エージェントは面接前に、彼の家族事情やこれまでの経緯、収入アップを目指す理由をクライアント側にしっかり共有。これにより面接は非常にスムーズに進み、お互いの理解が深まった状態で話ができたそうです。
5. 面接と理事長承認の壁
5-1. 好印象の面接後に浮上した懸念
実際の面接は好感触だったものの、終了後に「理事長の承認が必要」と言われ、直近の短い職歴を理事長が気にしていることが発覚。
ここで、学園長(施設長)やエージェントが奔走し、彼の家族事情や転職理由を理事長へしっかり説明。遠方まで出向いて説得してくれるほど、施設側も採用に前向きでした。
5-2. 丸一日かけての説得成功
学園長がわざわざ理事長のもとへ足を運び、丁寧に事情を説明した結果、丸一日かけての説得で承認を得ることに成功。本人にとっても、「ここまで自分と家族のことを大切に考えてくれる職場があるんだ」という大きな感動があったと言います。
6. 家族を守るための転職:成功のカギ
6-1. 想いをしっかり伝える重要性
今回の転職では、本人の「家族を守りたい」という強い想いや、妻が支えてきた背景がクライアントへしっかり伝わったことが大きな勝因でした。
- 短期離職のリスクよりも「家族を大切にする真摯な姿勢」を評価された
- 児童福祉への熱い思いが、面接官や学園長、理事長の心を動かした
6-2. エージェントや施設側のサポート
また、エージェントだけでなく、学園長が理事長に掛け合ってくれたというサポート体制の手厚さも魅力的でした。転職活動は本人だけでなく、多くの人の連携があってこそ成功につながります。
7. まとめ:家族と共に成長するための大きな一歩
年収アップはもちろん、好きな児童福祉の分野で働き続けられることになった今回の成功事例。
「家族を守るためにはどうすべきか」という軸を明確にし、エージェントや学園長の力を借りながら進めた結果、理想的な転職先に巡り合うことができました。
本人コメント
「妻の優しさに甘えていたかもしれないけれど、今は家族を守る責任を強く感じています。転職は決して楽ではありませんでしたが、エージェントや学園長のサポートで乗り越えられました。これから家族と一緒に、仕事面でもさらに成長していきたいです。」