目次
(1)介護施設には、介助業務以外にも様々な仕事がある。
介護施設における、専門業務(介助業務)とは
- 「高齢者の方が安全に、楽しくごはんを食べることができるように食事の介助をする」
- 「歩くことが難しい人が移動をするのに必要な介助をする」
- 「手や足を自由に動かすのが難しい人の入浴のサポートをする」
…一般的に、介護施設での仕事・福祉施設での業務というと、一日の間常に上記のような仕事をする、というイメージを抱く方も多いのではないでしょうか。
確かに、日常生活に欠かせない着替えや食事、入浴などの介助や入居者の方々とのコミュニケーション、介護施設の関係者(医療機関や行政機関、入居者の家族)といった仕事は、間違いなく介護施設での業務の中心です。
介護というのは入居者の身体に直接触れる、非常に高度なテクニック・経験を要します。同じく、介護事務をとってみても、介護を取り巻く環境変化が激しいことから、介護・福祉業界は制度の変更・追加などが非常に多い業界であるため、広範囲にわたる知識が欠かせません。
介護施設にいるスタッフは、それぞれの職種に合わせ、高い専門性を身につけながら仕事をしているのです。
介護施設には、一般業務(介助以外の業務)も存在する
一方で、冒頭にて例示したような仕事以外にも介護・福祉施設には様々な仕事が存在します。すなわち、上記に挙げたような業務以外に、介護に関する専門性が必ずしも必要でない業務(一般業務)も、以下の写真のように、介護施設内外で様々なものが発生するのです。
具体例として、施設内の整備・デコレーション考えてみましょう。
入居者が快適に過ごすことができるよう、
- 施設内をきれいにする
- 物の配置を考えたりする
- 時には季節に合わせて施設内の飾りつけを行う
といったことは、必ずしも介護領域の専門知識を必要とするわけではありません。
しかし、「施設を運営するうえでは、上記のような仕事も欠かせない」、ということは、容易に想像がつくのではないでしょうか(もちろん、清掃などを外部に委託する施設もあります)。
その他にも、本記事にて紹介するように、介護施設には「必ずしも福祉関連の資格や知識を必要としないが、施設の運営には欠かせない」という業務が、様々に存在するのです。
(2)介護施設の一般業務の具体例一覧(毎日行うもの)
それでは、実際に介護施設において、「必ずしも福祉関連の資格や知識を必要としないが、施設の運営には欠かせない」という間接業務として、どのような仕事が存在するのでしょうか。
ここでは、そのような仕事の中で、具体例を紹介していき、それぞれの内容を説明していきます。
買い出し(備品購入)
介護施設に関わらず、多くの職場では、買い出しが必要になるのではないでしょうか。介護施設では、
- 介護事務に必要な用具
- 入居者の食事の材料
- 各種介助に必要な福祉用具
- 入居者全員の生活用品(ここではトイレットペーパーなどを想定しています。自室用の備品は入居者・利用者個人で用意します。)
など、必要なものが多々あります。
近年では、基本的にはこれらの用品の補充は業者に一括して依頼するケースがほとんどですが、足りなくなったものを補充したり、定期的に行うわけではないイベントなどの際の買い出しなど、突発的に必要になるものの買い出しを介護施設のスタッフが行うことがあります。
物品整理
介護施設では、非常に多くの物が置いてあります。入居者の方々の私物や介護用品、車いすや杖などの福祉用品や事務用品など、数を挙げればキリがありません。
さらに、グループホームなどでは、入居者の方が私物をどこかに無くしてしまったということがしばしば起こります。
そんな介護施設では、定期的にものを整理するという業務が必要になるのです。これも、現場のスタッフが行うことが多い業務といえるでしょう。
髪を乾かす係
施設の種類にもよりますが、介護施設の入居者の多くは入浴を自分一人で行うことができません。
そこで、介護職員のスタッフが入浴の介助を行います。入浴介助には、『入浴介助のマニュアル | 訪問入浴サービスについても解説』でも説明する通り、介助スキルが求められる非常に専門的な業務です。
一方、髪を乾かすタイミングになると、入浴の介助と比較して高度な技術が求められないことから、介護経験の浅いスタッフが担当することがあります。
食事配膳・下膳
介護施設において、食事は一日の中でも大きなイベントの一つです。入居者個人個人の摂食・嚥下能力や好みに合わせ、きざみ食やソフト食なども提供されます。
そんな介護食を作るのは介護食のプロである専門のスタッフの仕事ですが、その食事を一人一人に配膳し、それらを片付けるということも大切な仕事です。
ただ配り、片付けるだけでなく、入居者一人一人に気を配りながら、食事の時間を楽しく過ごせるよう、丁寧に配膳をすることが求められます。
傾聴
傾聴とは、相手のするお話に対し、肯定も否定もせず、ただ深く耳を傾けて聴くことで、相手を理解していくというコミュニケーション方法の一種です。
介護施設では、入居者同士で会話をする方もいれば、施設の職員と会話をするのを日課にする方もいます。
介護施設にて生活をしていると、
- 家族に会いたくなったり
- 地元が恋しくなったり
- 時には今までの人生を振り返ってみたり
など、時々話をしたいと感じる入居者も多いのではないでしょうか。
そういったときに30分~1時間程度の時間をとって、じっくりお話を聴くことも、介護施設における大切な仕事です。
その他のお仕事
「必ずしも福祉関連の資格や知識を必要としないが、施設の運営には欠かせない」という業務として、そのほかの業務に
- 家族への連絡・宛名貼り・郵便の管理
- 換気
- 植栽・散水
- 車いすなどの移動、運搬の補助
などが挙げられます。
「家族への連絡・宛名貼り・郵便の管理」は、家族とのやり取りに関する各介護施設のやり方により行わないケースもあります。例えば、メールや電話などでのやり取りがメインであれば、そこまで業務量としては多くないでしょう。
その他の換気や植栽・散水、物の移動や運搬補助などは基本的に毎日行うものだといえるでしょう。
曜日ごとに担当制となっている介護施設や、気づいた職員が行うという介護施設もあり、各施設の運営方法により業務量が異なります。
(3)介護施設の一般業務の具体例一覧(状況により発生するもの)
前の見出しでは、介護施設において、基本的には毎日生じる「一見介護とは直接関係ない業務」の具体例を紹介しました。
ここでは、毎日生じるわけではないが、時期やタイミングにより施設のスタッフが任されることもある「一見介護とは直接関係ない業務」の具体例を紹介していきます。
イベントの準備や進行
施設では、
- お正月
- 七夕
- クリスマス
- 入居者の誕生日
など、時期やタイミングにより、入居者・職員総出で集まり、皆で時間を過ごす、というイベントが開催されることがあります。
そんなときには、施設スタッフが部屋を飾りつけしたり、イベントの内容を考えたりします。
どれだけ準備期間を設けるか、どの程度の規模のイベントにするかは各介護施設により異なりますが、中には1か月前から少しずつ準備を進めるという施設もあるようです。
施設のデコレーション
介護施設には様々な物が混在しており、整理するだけでもかなりの業務量になる、というケースは少なくありません。
そんな中でも、できるだけおしゃれな、過ごしていて心地よい環境で生活したい、という入居者のニーズにこたえるべく、施設によっては定期的に施設内の装飾・デコレーションをすることがあります。
レクリエーションの準備・レクリエーション
レクリエーションというのは、デイサービスなどで行うアクティビティです。
ゲームをしたり、体を動かしたりするのもレクリエーションですし、歌を歌ったり折り紙などを楽しんだりするのもレクリエーションだったりと、その種類はかなり多岐にわたります。
レクリエーションの一つの重要な目的は「機能回復・機能改善」ですので、レクリエーションによっては専門的な知識も必要になることがあります。
しかし、レクリエーションは「入居者の娯楽」という側面も持ち合わせているため、その意味では必ずしも介護に関する専門知識が求められるわけではありません。
最低でも毎週2~3回、多い施設では毎日のようにレクリエーションを行う施設もあるため、入居者が飽きないようなレクリエーションを企画・準備することが大切だといえます。
HP(ホームページ)作成
施設利用を考える人も、お仕事を探している人も、現在はネットでまずは介護施設を探すようになりました。魅力的なホームページは、直接生活・仕事には関係ないものの、介護施設に対する信頼が上がるといえます。
そのため、施設にて働くスタッフは忙しい時間を縫い、ホームページを作成・編集することがあります(※Web制作企業などに外注するケースもあります。)。
施設の特徴やサービス内容、費用などに関しては介護の専門知識が必要であるものの、サイトをより見やすく、魅力のあるものにすることに、介護の専門知識はそこまで求められません。
散歩の同行
施設介護の入居者は、基本的には1日のほとんどを施設内で過ごすことになります。要介護度が高かったりすると、なおさら施設外に自力で出歩く、ということは難しくなります。
そんなとき、施設周辺を散歩することで、入居者をリフレッシュさせることができます。
その散歩に同行し、安全を確保したり、話相手になったりといったことも、介護施設における業務の大切な一部です。
(4)介助業務や事務以外の仕事が増えることの「負の側面」とは
ここまで本記事にて説明してきたような、あまり資格や専門知識が求められない業務は、同時に施設運営に欠かせない重要な業務でもあります。
ただし、このような業務が施設内に増加することで、施設で働く職員にとって負の影響を及ぼす可能性もあるのです。
以下、その具体例として主に2点、介助業務や事務以外の仕事が増えることの「負の側面」について説明していきます。
介護職員にかかる負担の増加
介護施設でのお仕事というと、まず「忙しい」というイメージを持つ方が少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
例えば、全国労働組合総連合(2019年)による調査では、
- 始業前の時間帯ではおよそ8割の介護職員
- 準夜勤の時間帯ではおよそ6割の介護職員
- 夜勤の時間帯ではおよそ7割の介護職員
が時間外労働を行っている、という結果が出ました。
(参考:全国労働組合総連合(2019)『介護労働実態調査 報告書』)
なぜ介護職員はこんなに忙しいのでしょうか。
原因の一つには、介助業務や介護事務以外に、本記事で紹介しているような業務が非常に大きなボリュームを占めていることが挙げられます。
インターネットにしばしば掲載されている、「介護職員の1日」といった表を見るとわかるとおり、入居者や利用者の介助行業務や引き継ぎ・報告業務などだけでもかなりの時間・負担がかかります。
それに加えて、専門業務以外にも、介護施設の運営に欠かせない他の業務が増えてしまうことで、介護職員の負担が増加してしまうという側面があるのです。
キャリアパスが描きにくくなる
介護施設での仕事には本来様々な職種が存在しており、それらの職種において考えられるキャリアパスがあるのです
各職種で身に着けたスキルや経験はその職種の専門業務に向き合うことで得られるものだともいえるでしょう。
しかし、本記事でここまで説明してきたような、「専門業務以外の、職種を横断する仕事」に関しては、そういった「その職種だからこそ得られるスキルや経験」というものが身に付きにくいといえます。
そのため、一般業務が多い施設では、資格やスキル、経験といったものを軸にしたキャリアプランを描きにくくなる、ということが起こる可能性があるのです。
(5)介護関係者以外では、介護施設での一般業務は魅力を感じる人も多い
先ほどは、介護施設における一般業務が増えるにつれ、各職種の介護職員の負担が増えてしまう側面について説明してきました。
しかし、それはあくまで「専門業務」を持つ介護職員のケースです。
様々な経験、知識を得ることができることから、
- 福祉・医療関係を専攻する学生
- 介護業界への転職を考えていて、職場の雰囲気を感じたい人
- 両親などの介護を見越し、介護について自分でも学びたい人
といった人を中心に、介護施設にて「資格や経験を問わない業務」をすることに魅力を感じるケースが多いのも事実です。
それには、介護施設で働くことで初めて得られる以下のようなスキル・経験があるからだと考えられます。
- 福祉・介護業界を概観する
- 高齢者とコミュニケーションをとる
- 身体介助を身近で見たり、手伝ったりする
- レクリエーションで、人を楽しませる
- ホスピタリティについて学ぶ
こういった、いわゆる「介護の基礎」「ホスピタリティの基礎」について学ぶには、介護施設は最適な場所といえるのです。
(6)介護施設での上記のようなお手伝いをスキマ時間にできるサービス「Sketter(スケッター)」
本記事では、「介護施設における一般業務」について、「具体的にどのような業務があるのか」「一般業務が施設職員に与える負担」「介護従事者以外の人が、介護施設での一般業務をする魅力」などを説明してきました。
介護施設で
- 施設利用者のお話を聞いたり、散歩に同行する
- レクリエーションなどにて自身の趣味・スキルを活かす
- 様々な施設関係者とお話をしながら施設のデコレーションをする
といった業務を行うことの魅力は先にお伝えした通りです。
しかし、介護従事者以外で、かつ介護経験のない人がこのような業務を行うことができる機会というのは、短期でこのようなアルバイト・パートを探したり、ボランティアを探したりする必要があります。
アルバイトなどをする時間は多くの人にとってなかなか取れないですし、ボランティアは募集数が限られるうえ、どのような仕事をするのか想像がつきづらいといった点からハードルが高いのではないでしょうか。
Sketterとは
そんな、アルバイトやパート、ボランティアでは「帯に短したすきに長し」であった、
- 本業のスキマ時間に
- 気軽に
介護施設でお仕事を体験してみることはできないか、というニーズに応えるのが、「Sketter(スケッター)」というサービスです。
スケッターURL:https://www.sketter.jp/ |
Sketterでは、本記事にて説明したような「介護の専門知識や経験は求められないものの、施設の運営に欠かせない仕事」を手伝ってくれるスポットの助っ人の募集が多数集められています。
Sketterのおススメポイント① 気軽さ
多くの募集は平日・休日を問わず、また時間も2~3時間程度の募集が多いことから、自分が空いた時間に、いつでも応募することができます。
場所も選べるので、自宅や職場などから近い介護施設を選ぶこともできるため、限りなく気軽に、散歩感覚でお仕事のお手伝いができます。
Sketterのおススメポイント② 知識がなくても、自分のスキルを活かせる仕事を選べる
上のサイト画像をの通り、業務内容は事前に詳細に明示されます。
他にも、例えば「麻雀、テーブルゲームお相手」という案件の詳細を見れば、介護についての詳しい知識がなくても、該当する業務に対する興味さえ持っていれば十分施設の業務を行える、ということが事前にわかります。
Sketterのおススメポイント③ ボランティアとは異なり、報酬がもらえる
Sketter上で募集されているお手伝い案件では、他に報酬がもらえる案件が多く存在します。
(案件によっては報酬がなかったり、逆に報酬額が時給1000円を上回ったりすることもあります。)
お金を稼ぐことを目的にはしていなくても、報酬があるだけで応募する際のハードルは下がるのではないでしょうか。
(7)Sketterで気軽に介護施設の「助っ人」に!
ここまでで説明したように、介護施設には介護に直接関わる専門的業務だけでなく、施設運営に必要不可欠な一般業務も非常に多くあるのです。
イベント準備や施設のデコレーションなどは特に、学校の文化祭などを思い出していただくと想像しやすい通り、基本的には手をかければかけるほど質の高いものに、時間をかければかけるほど入居者が楽しめるものになります。
しかし、介護施設のスタッフは介助業務などの一般業務だけでもかなり忙しく、介護に直接は関係しない業務にまではなかなか手が回らなかったり、一般業務もしっかり行うために長時間の残業をしたりすることも往々にして発生します。
そのため、Sketterの利用者が施設にて一般業務のお手伝いをすると、とても感謝されるそうです。
- いつもの仕事で感謝されることが少ない
- 誰かのために仕事をしている実感が中々わかない
- 自分だけのスキルを活かした仕事が中々できない
という思いは、多くの社会人が持ったことがあるのではないでしょうか。
- スキマ時間に
- 趣味や日常生活、仕事などで培った自分のスキルを活かして
- 感謝の形として報酬をもらう
そんな「助っ人」の募集が、Sketterでは数多く待っています。
スケッターでの「助っ人募集」のチェックは、こちら↓から!
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