アベノミクスにより徐々に景気が回復してきているとはいえ、好景気とは言えない状況の中、介護・福祉のマーケットは拡大傾向にあります。

措置制度から介護保険制度へ転換し、介護保険法が制定された2000年に3.6兆円だった市場規模も2015年には約2.8倍の10.1兆円へ拡大しました。

そして、高齢者の増加に伴い、その市場は2025年には約15兆円~20兆円になるとされています。

実際に介護事業に参入する企業は増えており、今後も施設が増える傾向が高く「求人の増加」が予想されます。

また、介護求人の方法も、これまでのフリーペーパーやハローワークなどの求人募集に加え、求人情報サイトでの掲載や合同会社説明会なども積極的に進出しており、今後も多様化していくと考えられます。

人手不足により介護士の求人増加!?

介護業界では人員不足の問題が深刻で、社会問題となっています。

年々増加する後期高齢者の数に対して介護士の数が追いつかず、供給不足の傾向にあるのです。

人材不足の要因としては「労働時間や勤務体制の過酷さ」や「仕事に対しての給料の安さ」などが挙げられます。

しかし、景気動向の指標である有効求人倍率の2014年の平均値を見ると、全職業の1.09倍に対し、介護サービス職は2.67倍となっており、現在の日本においてこれだけ急激な拡大を見せる産業は他にありません。

既に他業種からの新規参入も増えており、今後も市場競争が厳しくなってくると予想されます。

このことから、介護の仕事に携わる人材の争奪戦は必至であり、裏を返せば、介護職に就いている方には転職はとても有利な状況です。

国としても介護人材の確保のため、給与など待遇面の改善や労働環境の改善を行うよう指導を行っており、将来的には働きやすい職場になっていく方向です。

特に、有資格者・経験者は厚遇される傾向にあるので、今から経験を積んでおくことでステップアップも期待できます。

現在の国内介護状況

かつて、戦後からしばらくの間は子供の出生率がとても高く、高齢者が人口に占める割合(高齢化率)はかなり少ない状況でした。

しかし、その後は全体として子供の出生率は低下していき、現在は、その当時生まれた人達が高齢者世代を迎えるようになりました。

1950年時点では5%足らずだった高齢化率は、2010年には実に4.6倍の23.0%に達し、「超高齢化社会」へ突入しました。

高齢者が占める割合が増えることで、日本で起こっている事柄のひとつが、「介護の需要」の高まりです。

現在、日本国内の要介護者は600万人超いますが、単身世帯や、子供と別居して生活している高齢者が増加しているため、家族での介護が難しいのが現状です。

そのため、介護施設を利用して介護を行うことがかなり増加するようになっているので、介護士の需要も急速に高まっているといえます。

厚生労働省の発表によると、平成27年度の介護士数が167~176万人であるのに対し、10年後の平成37年(2025年)には、約1.4倍の237~249万人が必要であるとされ、今後もその求人数は増加する予測されます。

現在も将来も、介護士の存在は、社会にとって非常に重要なのです。

介護士の求人とは?どんな転職先があるの?

介護士の転職先としては、以下のような施設や事業所があります。

  • 入居型の介護施設……特養・有料老人ホーム・高齢者向け住宅など。入居してきた高齢者の生活を支えつつ、介護を行う
  • デイサービス施設……通いの施設。通ってきた高齢者の身体介護や身の回りのお手伝い、レクリエーションなどを日帰りで行う
  • 訪問介護施設……利用者の自宅を訪問し、日常生活のお手伝いをする
  • 地域包括支援センター……地域住民の心身の健康・生活安定のために必要な援助を行う機関でケアマネジメント業務を行う

など

介護士の求人は、働き方が多様であるという特徴もあります。

そのため、いずれの施設でも正社員としてだけでなく、契約社員・派遣社員・パートといった業務形態で働くことができます

介護士の就職・転職におすすめの方法とは?

介護士に就職・転職する場合におすすめの方法を紹介します。

フリーペーパー

若い人達の効果的な採用に力を発揮しているものに「求人フリーペーパー」が挙げられます。

駅やコンビニエンスストア、店頭などにラックを置き、通りがかりの人が自由に持ち帰れる「無料」の雑誌です。

介護の人材募集は、その需要の高さからどのフリーペーパーにも多数掲載されており、最近は介護ジャンルに特化したものも発行されています。

求人フリーペーパーは、大都市圏をエリアごとに区切った地域密着型の情報掲載を行っているものが多いので、自宅の近くの介護施設を探し易いのも大きなメリットです。

ハローワーク

ハローワーク(職業安定所)は公的機関なので、掲載される求人情報には信頼性があってその数も多いです。

無料で利用でき、地元の求人も探しやすく担当者によっては就職先の評判や転職に際してのアドバイスをもらえたりします。

また、条件を満たす対象者であれば、「求職者支援制度」を利用できるのも大きなメリットです。

受講料無料(テキスト代などは自己負担)で介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)などの資格を取得でき、就職の斡旋も受ける事ができます。

求人サイト

インターネットには介護職を専門に取り扱うサイトもあり、多くの情報が記載されています。最新の求人情報はもちろん、業界全体の求人傾向を把握することもできます。

求人情報は、日々更新されるので、こまめにチェックすることで、より理想的な求人を見つけることもできるでしょう。

毎日、あるいは週一回程度の頻度で更新されますので、こまめにチェックすることで最新の情報を得られます。

スマホなどを使えば、空き時間などを使って転職活動をすることも可能です。

転職エージェント(人材紹介会社)

転職エージェントは、登録することで豊富な求人の中から条件に合う求人を提案してもらえます。

最近では、面接のセッティングやフォロー、給与など就業条件の交渉などを行ってくれるサービスもあります。

膨大な求人の中から自分の希望に合う求人を一から自分で探す必要がないので、転職活動に不安な方におすすめできます。

介護職の転職でおすすめの転職エージェントを知りたい方は、以下記事で紹介しているので参考にしてください。

今後の就職・転職方法は転職エージェントが主流化!?

介護業界の特色として、介護事業所は基本的にハローワークに無料登録するためその情報量も多いですが、その問題点もいくつか挙げられます。

まず、公的な機関ですので平日しか通うことができず、土日の休みが多い転職者にとっては非常に利用しづらいです。

ハローワークから自宅が遠い人は交通費もかかりますし、紹介状がないと面接までたどり着けないのもデメリットです。

また、国が運営しているため求人票に労働基準法に反することが書けず、実際に就業してみたら労働時間や勤務形態が違っていたということも多くあるのが実情です。

それに比べ、転職エージェントならば、WEB求人サイトを利用して、空いた時間に手軽に求人を探すことができ、施設側は安くはない掲載料を払っているため待遇の良いところが多く掲載されている傾向があります。

また、完全成功報酬制度のシステムをとっている求人サイトなどはその特性から非公開求人も多く、事前に職場の内部情報を詳しく提供しており、キャリアコンサルタントの一貫したサポートも受けることができます。

介護求人の検索方法はさまざまな方法がありますが、働きながら転職を考える人も多くいます。

学生時代からネットやスマホのある生活環境で育ってきた「デジタル世代」や「ミレニアル世代」の介護士に占める割合が増加していくことから、今後、ますますインターネットの求人検索や転職エージェントが活用されていくと言われているのです。

まとめ

介護関連の仕事は、現在の日本のマーケットでは明らかに売り手市場であり、高齢化に伴い益々需要が伸びる傾向にあります。

中でも「ホームヘルパー」や「介護福祉士」の職種は需要が高まっており、無資格の方でも介護施設などで働きながら資格を取得することができます。

自分の希望する条件を満たした就職・転職を目指すならば、資格は早めに取得しておくべきだと考えられます。

超高齢化社会・要介護高齢者の増加という社会環境の変化や、国の介護職員処遇改善策への取り組みから、将来的に介護の仕事は安定性が高まっていくと考えられています。

現在の状況はまだ高収入を目指す職業ではありませんが、「社会貢献・職に困らない・安定した収入」を目指す方にはお勧めできます。

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