資格×特徴

「この資格で活かせる職種はなんですか?」
「資格をとったら働けますか?」
よく聞かれる質問をウィルオブ介護が整理します

介護の資格をわかりやすく解説

介護のお仕事は、資格がなくても始められるお仕事ですが、施設の種類によっては、資格がなければ働くことができない施設もあります。 介護の資格を持つことで、働くことができる施設の幅が増えたり、給与があがることがあったりといいことづくしです。キャリアアップのためにも、改めて『介護の資格』について理解しましょう。

介護にも色々資格があるのね!

介護支援専門員都道府県別任用資格

介護支援専門員の資格をとると、ケアマネジャー業務につくことになります。
(*介護支援専門員はケアマネジャーとも呼ばれる)
介護職と比べて求人数は多くありませんが、介護支援専門員の仕事を持っていることで、介護の現場だけではなく、利用者さんのご家族とのかかわりを感じられるなど、違う目線からのお仕事をすることができます。

受験資格

医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士)、精神保健福祉士
この内、いずれかの有資格者で、実務経験5年以上(実稼働900日以上)の者
または、生活相談員、相談支援専門員、主任相談支援員などの相談業務の経験が5年以上(実稼働900日以上)ある者

★業務独占
1997年に介護保険法が制定されたことを受け誕生した資格。(第1回試験は98年)
それ以前は相談員(SW)が介護分野も業務の一環として行っていたが、2000年の制度開始と介護分野の専門職として配置された。ただし、ケアプランは、家族が作成し、直接行政窓口に申請することもできる。

介護士ブロガーたんたんさんから一言アドバイス

介護職をしている人の中でもケアマネジャーの資格を取得を目指している方は多いです。もし腰痛などで介護現場での仕事が出来なくなった時の保険的な役割もあります。

詳しい解説はこちら

介護福祉士国家資格

「社会福祉士及び介護福祉士法」に定められた国家資格。
直接介護を行う介護職のとる資格としては、最上位の資格である。入職時に取得していなくても、受験資格を満たしていて、1年以内の受験意思があれば優遇される場合もある。

受験資格

① 3年以上(実働日数540日以上)介護職に従事しており、介護福祉士実務者研修を修了しているもの

② 介護福祉士養成施設(大学・専門学校等)卒業

★名称独占
1987年に社会福祉士及び介護福祉士法(CSWCW法)が制定されたと同時に誕生した、国家資格。
対象は『身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者に付き』とされ、老人介護のみを示すものではない。

介護士ブロガーたんたんさんから一言アドバイス

介護福祉士は介護の仕事をしている方全員に取得して欲しい資格です。給料の向上だけではなく専門的な知識は施設でのケア向上につなげる事ができます。

詳しい解説はこちら

介護福祉士実務者研修認定資格

介護福祉士実務者研修とは、今まであった介護職員基礎研修及びホームヘルパーが一本化された研修です。
この変更により、平成28年度(平成29年1月)の介護福祉士国家試験から、受験資格として実務経験3年に加えて、実務者研修の修了が義務づけられるようになりました。介護福祉士のニーズの高まりにより、介護福祉士実務者研修を修了している人のニーズも高くなっています。

受験資格

どなたでも受験することができます。

介護職に従事するにあたって基本的な介護能力の修得と、医療的ケアに関する知識や技能の習得を目的として2013年に誕生した資格。
※2016年度(第29回)試験より、実務経験ルートで介護福祉士国家試験を受験する際に必須となりました。

介護士ブロガーたんたんさんから一言アドバイス

介護福祉士実務者研修は介護福祉士の資格を取得するにあたって必要な資格です。施設によっては実務者研修の資格取得の費用を出してくださることも多いので、機会と時間があれば取っておきたい資格です。

詳しい解説はこちら

介護職員初任者研修認定資格

介護職員初任者研修とは、介護職に就きたい人が取得を目指す基本的な資格です。
この資格があるかないかで、求人数に大きな差があるため、介護のお仕事をするならとっておくべき資格です。

受験資格

どなたでも受験することができます。

2013年4月、介護職員のキャリアパスを明確にするために誕生した資格。
本制度の誕生にともない、訪問介護員養成研修(ホームヘルパー資格)・基礎研は廃止となりました。

介護士ブロガーたんたんさんから一言アドバイス

介護職をする上で介護職員初任者研修は必要不可欠な資格です。無資格だと基本的な身体介護をする事すらできないので、介護の仕事を本格的にしたい人は取得することをオススメします。

詳しい解説はこちら

移動介護従事者(ガイドヘルパー)都道府県別任用資格

移動介護従事者は、障害を持つ人の外出をサポートするための資格です。
視覚障害や手足の麻痺などで、一人では外出することがむずかしい人の歩行介助や車椅子の介助、さらに外出にともなうさまざまな行動について手助けを行います。

受験資格

どなたでも受験することができます。

1974年ガイドヘルパーに関する制度が発足。 1997年から養成研修がスタート。2003年に施行された支援費制度により、ガイドヘルパーの体制が整えられ、2006年の法改正以降正式名称は移動介護従事者。
支援費制度は、現在は「障がい者自立支援法」と名称が変更されている

介護士ブロガーたんたんさんから一言アドバイス

障がい者と関わる仕事をしたい人には是非取得することをオススメする資格です。幅広い仕事をする上では必要不可欠ですし、事業所によっては資格保有が必須条件になっていることもあります。

詳しい解説はこちら

精神保険福祉士国家資格

精神保健福祉士は、精神的な障がいと闘う人々とその家族をサポートするための国家資格です。精神病院やメンタルクリニック、総合病院の精神科などの医療機関や、市役所や精神保健福祉センターなどの行政機関、精神障害者福祉ホームなどの生活支援施設などが主な勤務場所になります。

受験資格

①福祉系の大学で指定科目を履修するパターン
②一般の大学・短大を経て一般養成施設に入るパターン
③大学や短大を経ないパターン
これらの大きく3種類があります。

1997年に誕生した、精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの国家資格です。
PSWと略称されています。

介護士ブロガーたんたんさんから一言アドバイス

受験資格がありますが、国家資格なので精神障がい者と関わる仕事がしたい方には取得をお勧めする資格です。

詳しい解説はこちら

福祉用具専門相談員認定資格

福祉用具専門相談員は、介護を必要とする人や介護者の要望に応え、心身の状態や障害の度合いに応じて、福祉用具を選定する仕事です。介護施設ではなく、福祉用具貸与・販売事業所での求人が主となります。

受験資格

どなたでも受験することができます。
ただし、介護福祉士、社会福祉士、保健師、看護師/准看護師、理学療法士、作業療法士、義肢装具士の資格を持っていれば、福祉用具専門相談員の業務に従事することができ、資格を取り直す必要はありません。

福祉用具専門相談員は、介護保険の指定を受けた福祉用具貸与・販売事業所では二名以上の配置が義務づけられています。ケアマネージャーと連携をとって業務を進めていく必要があります。

介護士ブロガーたんたんさんから一言アドバイス

福祉系の資格を保有すれば業務に従事する事ができますが、福祉用具を販売するにあたって資格を保有しているかどうかは顧客の信用が変わってくる可能性があります。

詳しい解説はこちら

福祉住環境コーディネーター民間資格

介護の現場ではあまり求人がないのが現状です。
どちらかというと、本部勤務、工務店、設計事務所などで新築あるいはリフォーム時の適切なアドバイスが主です。資格も介護職よりは、設計士や建築士がプラスαで取得する場合が多いです。

受験資格

福祉住環境コーディネーターには1級~3級があり、2級と3級はどなたでも受験することができます。1級は、2級を取得していないと受験できません。

1999年から東京商工会議所が開始した民間資格。高齢者や障がい者に対し、快適な住環境を提案する仕事です。単にバリアフリーを推進するのではなく、その方に必要なものをその環境に合うようにアレンジし、アドバイスしていく必要があり、医療・介護両面の多職種との連携が必要になります。

介護士ブロガーたんたんさんから一言アドバイス

介護職の知識を生かして転職をしたい方には是非オススメしたい資格です。気になる方は是非挑戦して欲しいです。

詳しい解説はこちら

社会福祉士国家資格

社会福祉士は、福祉や医療に関する相談援助に必要な知識があることを証明する国家資格です。
介護施設をはじめとする社会福祉施設や、社会福祉協議会、地域包括支援センターなどが主な勤務場所になります。

受験資格

①福祉系の大学をでる
②短期養成施設等をでる
③一般養成施設などをでる
大きく3種類があります。

1987年に社会福祉士及び介護福祉士法(CSWCW法)が制定されたと同時に誕生した、国家資格。合格率は毎年30%前後を推移しており、福祉職の国家資格の中では最難関の資格の一つ。

介護士ブロガーたんたんさんから一言アドバイス

介護職としてキャリアを積んでいきたい方にはおすすめの資格です。施設長や部長クラスでは資格を保有している方も多いです。資格取得には時間が必要ですが取っておいて損はない資格だと思います。

詳しい解説はこちら

介護の資格は数多く存在します。すべての資格を取得するのは難しいです。なので自分の将来設計と合わせて資格を選んで取得する事が大事になってきます。例えば現在介護現場で働いている方は、怪我などで現場を離れる事が大きなリスクになります。そういうときにケアマネジャーや社会福祉士として身体的負担を下げつつ働く事ができます。介護の資格は選択肢を広げるためにも必要なものです。自分が長く介護業界で働き続けたい人はリスクの分散的のため必要な資格を取得しましょう。必要に関しては施設や地方自治体が援助をしてくれるケースもありますので、相談したり調べてみることをオススメします。

この記事を監修した人

深井 竜次

1993年生まれ。たんたんの名で活動する介護士ブロガー。保育士から介護士に転職した、島根県在住の現役介護士。介護職の正規雇用の給料や勤務形態に疑問を持ち、派遣社員の道を選択。派遣の仕組みを有効活用しながら労働時間を減らし、介護職専門のブログサイトを立ち上げる。アフィリエイトブログを始めて約1年後にブログ収入100万円を突破。介護の現場に立ち続けながら、介護職のリアルな悩みや問題を合理的に解決へ導くブログを日々更新。その働き方や生き方が多くのWEBメディアに取り上げられ、話題となる。2020年2月に著書月収15万円だった現役介護士の僕が月収100万円になった幸せな働き方を出版。

著書:月収15万円だった現役介護士の僕が月収100万円になった幸せな働き方
Twitterアカウント:@tantan4423
ブログ:介護士働き方コム

送信中です。
ページが切り替わるまで、そのままでお待ちください。