「要介護2」と判定された方は、どんな介護サービスを受けることが出来るでしょうか?

介護保険サービスを利用するには、利用者の「介護度」を知る必要があります。要介護認定申請を行うと「介護度」がわかり、それによって使えるサービスの上限が変わってきます。つまり、判定された介護度によって公費で受けられるサービス内容や、サービス量が変わるのです。 ケアマネジャーは、利用者さんの介護度を基に介護サービス利用のスケジュールや、受けるサービス内容を定めたケアプランを作成します。今回は、「要介護度2」の方の場合、どんなケアプランが作成されるかご紹介します!

要介護度1の方向け介護サービス解説

要介護度3の方向け介護サービス解説

 

「要介護2」とはどんな状態?

要介護度には7段階の程度があり、低い順に、要支援1〜2、要介護1〜5となっており、要介護度2はちょうど中間の程度です。明確に「歩けないから要介護2」などといった基準はありませんが、おおまかな例としては以下のような状態が考えられます。

・ 着替えや掃除など身の回りの世話の全般に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・ 立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
・ 歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とする。
・ 排泄や食事に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とすることがある。
・ 認知症の周辺症状や理解力の低下等が見られることがある。

【区分支給限度基準額とは?】

介護度は、介護にかかる手間を特殊な方法で時間に換算したもので、要介護2の方の要介護認定基準時間は50分以上70分未満です。(実際の介護時間とは違います)要介護度が高くなるに連れて手間も増えるため、サービスを使える上限額も上がります。この、要介護度によって異なる支給の上限額を「区分支給限度基準額」と言います。

【要介護度2の方はいくらの支給?】

要介護2の方の支給限度額は、1ヶ月におおよそ20万円弱の介護保険サービスを1割か2割の自己負担で受けられます。つまり、2万円から4万円を支払うことで要介護度2の方に必要とされるサービスを受けることが出来るのです。ただし、限度額を超えてサービスを受けた分は、全額自己負担となります。

 

症状や状況に合ったケアプランが作成される

では、同じ要介護2であれば同じサービスを受けるかというと、そうではありません。介護度だけでなく、サービス利用者や家族の世帯状況によって必要なサービスは変わってきます。

【家族が日中いない場合はデイサービスを利用】

例えば利用者に配偶者がおらず、介護者が働いていると日中は介護者が不在の「独居状態」になります。特に認知症を患っていて、独りにさせることができないといった場合は、平日は毎日何らかの介護保険サービスが必要と考えられます。そういった時は、一日丸々面倒を観て貰える「デイサービス」を利用する頻度が高くなります。

【要介護度2の方がデイサービスを通う場合の費用】

例えば要介護2の方が朝から夕方までの平均的な時間帯のデイサービスに通う場合は、自己負担割合1割で、食費等も含め1回約1,500~1,600円程度の金額がかかります。平日毎日利用ということであれば、月に20日程度利用されるとして、1ヶ月に概ね3万円~3万2000円程度の料金がかかります。 要介護度2で、月に20回デイサービスを利用してしまうと、区分支給限度基準額の上限ギリギリか、若干超えてしまう可能性があります。その場合基準額を超えないようにするか、超えてもデイサービスを使うのか、現状の状況に合わせケアマネジャーと相談して決めていきます。

施設入所の場合は?

【サービス付き高齢者住宅等の場合】

施設に入所をしている方でも施設にはいくつか種類があり「サービス付き高齢者住宅」等に入所されている方は、介護保険の分類上「施設」ではなく「住宅」とされており、サービスの使い方は在宅で生活されている方と一緒です。利用者は主に、日中はデイサービス等を利用して過ごされます。夜間は夜間の訪問介護を利用するか、ホームによっては一晩~円等の定額料金でホームの職員の介護が受けられたりできるように設定されたりしています。それらを組み合わせ、可能な限りご本人の望む生活をしていただきます。費用は、筆者の住む地域では家賃相当額や介護保険サービス料を合わせ、1ヶ月に16~20万円程度の費用が平均的です。 又、「介護付き」の有料老人ホーム等では、基本料金が1日幾らと決まっており、その料金の中にすべての介護料が含まれています。その為介護度によって受けられるサービスに量の違いはなく、その方に必要と思われるサービスを必要に応じて介護職員等が行います。概ね1ヶ月の利用料金は16~20万円程度です。

 

まとめ

ここで紹介させていただいたものはあくまでも一例であり、実際にはケアマネジメントの流 れを経て、利用者に最適と思われるケアプランを作成します。ケアプランの数は利用者の数だけ種類があり、同じ利用者でも担当するケアマネジャーが違えば考えも違う為、ケアマネジャーによってもケアプランは多少違ってくるとも考えられます。 大事なことは、利用者ご本人・ご家族・その他関係する多職種が一つのチームを組み、お互いにコミュニケーションをとりながら、常に最善と思われる方法を考え、実行していくことだと考えます。

要介護度1の方向けケアプラン事例

要介護度3の方向けケアプラン事例