認定介護福祉士とは、数多くある介護資格の中で最上位の資格です。国家資格である社会福祉士よりも上位に位置付けられています。

ただし、最上位の資格ながら、まだまだ認知度は低く、「国家資格の社会福祉士の資格で十分ではないか?」「認定介護福祉士になれば特別転職で有利なことってあるの?」と疑問に思っている方も多いようです。

この記事では、認定介護福祉士について詳しく確認していき、気になる取得のメリットや転職の役立ちポイントを確認していきます。

認定介護福祉士とは?

まずは、認定介護福祉士の概要について確認していきましょう。

認定介護福祉士とは介護職の最上位資格

認定介護福祉士とは、2015年に新たに定められた資格です。一般社団法人である「認定介護福祉士認証・認定機構」が設置したもので、介護福祉資格の中で最上位に位置付けられていて、持っていたら介護のスペシャリストであると証明することができます。

介護福祉のすべての分野について包括的な知識を有していて、特に、介護と医療の連携強化や地域包括ケアなどに対応するための知識や技術を習得している人が取得できる資格です。資格取得後は、介護福祉士のリーダー的存在としての役割を求められます。

取得難易度は高く、介護福祉士として5年以上の実績があって、さらに、600時間以上の研修を受ける必要があります。600時間の養成研修では、「十分な介護実践力」「介護職の小チームのリーダーへの教育・指導、介護サービスのマネジメントを行う力」「他職種やそのチームと連携・協働する力」「地域と関わる力」などを身に着けることを目標としています。

取得まで時間がかかることなどから、認定までのハードルが高すぎるという声も存在していて、2019年に発表されたデータでは、資格取得者は55名しか存在していません

認定介護福祉士を目指したいけれど、介護福祉士の資格取得がまだ…という方は、先にこちらの記事を読んでみてください。

施設から在宅へシフトする介護政策の中で活躍でき、将来的な転職が有利に!

介護福祉職員の方の中には、「大変な思いをしてまで認定介護福祉士を取る意味はない」と考えている方もいるのが現状です。

しかし、認定介護福祉士になるための600時間の研修を受ければ、地域包括ケアシステムに役立つ知識を手に入れ、技能を証明することもできます

近年、国の介護政策は「施設から在宅」にシフトしつつあり、いかに高齢者を地域が包括的に支えていくのかが課題になってきています。このような情勢を鑑みると、今後、認定介護福祉士の需要は高まることが期待でき、将来的にも安定して介護職を続けられるというメリットがあります。待遇や給与アップを狙った転職もできるようになりますから、かなり転職に役立つといえるでしょう。

認定介護福祉士を取得するメリット

認定介護士は取得が大変ですが、取れば以下のようなメリットを得ることが可能です!

社会的評価がかなり高くなる

最初に確認したように認定介護福祉士資格を取得するためには600時間の研修を受ける必要があります。研修を受ければ、当然のことながら介護に対する深い知見を手にすることもできるでしょう。

そのため、資格を取得していることで、介護の分野のスペシャリストであるという証明になり、職場のスタッフはもちろん、利用者からも信頼され、高く評価されるといえるでしょう。さらに、介護分野のすべてにおいて知識を深めたスタッフがいるということは勤務先の介護施設そのものの信頼向上へもつながります。

待遇が改善される可能性がある

認定介護福祉士の取得者は少ないのが現状です。そのため、給与が具体的にどれくらい良くなるかのデータも存在していません。しかしながら、介護職は資格手当を用意している職場がほとんどです。そのため、取得すれば、自然と待遇も良くなり給与アップも望めるでしょう。

また、令和元年10月から介護職員への待遇改善が進んでいて、今後、認定介護福祉士は給与が加算される可能性も出てきています。給与アップというメリットがあるのです。

リーダーや管理職につける可能性が高まる

認定介護福祉士は現在のところ、介護分野で最上位の資格という扱いになっています。ですから、資格を取ることで、リーダーや管理職となる可能性が高くなります。

また、リーダーや管理職として活躍すると、マネジメント能力が身につきます。マネジメント能力はどの業界からも求められる力なので、他業種でもリーダーとして活躍できる可能性大です。

介護業界全体のレベルアップに貢献できる!

認定介護福祉士は、介護職の人材育成をする仕事をすることも多いです。新人の介護職員に介護業務について教えたり、講義をしたりする機会も増えるでしょう。

教育を通して、介護業界全体のレベルアップに貢献することができます。新人の成長を見ることで、やりがいなども感じることができるでしょう。

認定介護福祉士の資格所持者が活躍できる職場


認定介護福祉士は、介護業界のリーダーとして活躍できます。ですので、管理職や教育といった業務がしたい人にかなりおすすめできます。具体的には以下のような職場での活躍が期待できます。

  • 介護人材育成のための職場
    ユニットリーダーといった現場のリーダー職の教育指導や介護サービスマネジメントを行う職場で活躍できます
  • 他職種との連携が必要になる職場
    医師や看護師といった職と連携し、チームワークが必要な職場で活躍できます
  • 地域ぐるみの介護をアドバイスする職場
    地域に根差した介護施設や訪問介護事業所などで、地域のボランティアや家族などに助言し介護力を向上させる仕事ができます

認定介護福祉士の資格は、教育をするときや、地域や多職種との協力が必要になるときに力を発揮します。ですから、認定介護福祉士の資格を活用して転職したいならば、異業種と連携しながら介護を提供している施設を狙って職を探すようにすると良いでしょう。

資格取得後の働き先にどんな施設があるのか、待遇はどうなのか…?などを事前に転職サポートに相談しておくのもよさそうです。
こちらの記事では現役の介護士が転職サービスのおすすめを紹介しています。

認定介護福祉士の資格取得条件と難易度について

認定介護福祉士の資格取得条件と難易度を確認しておきましょう!

資格取得条件

資格を取得するには、以下の3つの条件をすべて満たさなくてはなりません。

  • 介護福祉士としての実務経験が5年以上あること
  • 合計600時間の認定介護福祉士養成研修を修了すること
  • 研修終了後に認定申請し、審査に通過すること

認定介護福祉士養成研修は「認定介護福祉士養成研修Ⅰ類」と「認定介護福祉士養成研修Ⅱ類」で構成されていて、どちらも修了する必要があります。加えて、小テストやレポートに合格しないと修了が認められないこともあるので注意しましょう。

案外難しい?!取得の難易度

認定介護福祉士は、取得が難しい資格だといえます。養成研修を600時間、およそ1年半程度受講する必要があり、それだけのまとまった時間を捻出するのがかなり難しいといえるからです。

さらに、養成研修の受講費用はおよそ60万円程度必要なので、働きながらではないと、受講費用が払えないという人がほとんどです。

険しい道のりではありますが、養成研修で得た知識は必ず現場で活かすことができます。より高い介護サービスを提供したい方は、一度検討してみてください!

おわりに:介護のスペシャリストになりたいなら認定介護福祉士を目指そう

認定介護福祉士の資格を取るには、600時間の研修を修了する必要があり、多大な時間と労力が求められます。取得難易度は高いといえるでしょう。とはいえ、持っていたら社会的信用度はかなり高くなりますし、リーダーや管理職といったさらなる高みへチャレンジすることも可能です。

将来的にも活躍できる介護のスペシャリストになりたい方は認定介護福祉士をぜひとも目指してみてくださいね!