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介護職におけるユニットリーダーとは、ユニットのスタッフをまとめていく立場の人のことです。シフトを決定したり、新人スタッフの指導を行ったりします。
他のスタッフよりも待遇が良い仕事ではありますが、責任が重いなどの大変さもあります。詳しく内容を確認していきましょう。
ユニットリーダーとは?
ユニットリーダーのポイントをまとめると以下の通りです。
- ユニットをまとめるのが仕事
- 省令基準で配置が義務付けられている
- ユニットリーダーは通常の介護スタッフよりも給与が高い
ユニットリーダーとは、その名の通り、ユニットをまとめるリーダーのことです。まず、知っておきたいのが、介護施設のタイプは「従来型」と「ユニット型」に分けられるということ。
ユニット型の施設では、大勢いる入居者を、定員10名程度の少人数グループ(ユニット)に分けます。そして、そのグループごとに、固定のスタッフを配置し、少人数で家庭的な生活を送れるようにサポートしていきます。
ケアユニット型で施設運営する場合、省令基準で「ユニットリーダーの配置」を義務づけられているので、一つのユニットごとに一人のリーダーを置く必要があります。ですので、5つのユニットを作っている介護施設には、5人のユニットリーダーがいることになります。
ユニットリーダーは、ユニットのスタッフのシフトを管理し、新入介護スタッフの教育なども行い、ユニットを管理していきます。ユニットリーダーの采配によって、ユニットの入居者の満足度やスタッフの働きやすさが変わってきますので、責任感ややりがいがかなりあるといえそうです。
ユニットリーダーは、他のスタッフよりも給与が高めに設定されていますから、ある程度働いたのちにキャリアアップをしたいと考えた人が目指すポジションだといえるでしょう。
なお、介護の職には、フロアリーダーというものも存在し、こちらは1フロアにある2~3のユニットをまとめるリーダーのことです。ユニットリーダーだけでは対応しきれない問題がでてきた場合は、このフロアリーダーに相談することになります。
介護職におけるユニットリーダーの役割
介護職におけるユニットリーダーの役割は、現場のスタッフをまとめて、利用者を安心させてあげる点にあります。
スタッフごとに異なる対応や介護をされると、入居者は不安になってしまいます。特に、介護の質に差があると、「この施設で大丈夫だろうか?」と思われてしまう可能性もあるのです。
このようなことを避けるために、ユニットリーダーはユニットの目標を設定し、どのような対応をするかを決定していきます。さらに、介護技術がつたないスタッフがいれば、指導をすることもあるのです。
ユニットリーダーとは、人材を束ねる管理職のような立場の存在だといえるでしょう。リーダーにはいろいろな能力が求められ、仕事量も多く、大変な部分もあります。
近年、75歳以上の人口が増え続けています。さらに、家庭的な雰囲気のあるユニット型施設の需要も高まっています。ですから、ユニットをまとめるユニットリーダーの仕事は、働き続けるにあたり、将来性のある仕事といえるでしょう。
ユニットリーダーの仕事内容
ユニットリーダーは、通常の介護業務に加えて、以下のような仕事をこなしていきます。
- 職員会議を開く
- ユニットのスタッフのシフトを組む
- ユニットの入居者家族との連絡、対応
- ユニットで行うイベントや行事の企画、内容確認
- ユニットのスタッフの教育
- ユニットの新規入居者の選定
利用者の状況などを伝え合う職員会議を開いたり、ユニットのスタッフのシフトを組んだりします。特に、シフトの管理は、スタッフの家庭状況(育児中など)を踏まえて決定していきます。小さいお子さんがいるスタッフはできるだけ日勤にしたり、働き盛りの男性スタッフには夜勤に回ってもらったりします。
このような日常的な業務に加えて、クリスマスや入居者の誕生日などにはイベント企画をし、行事進行を行います。
さらに、ユニットスタッフの介護に問題があれば指摘して指導したりし、ユニットに空きがでたら新規入所者を選んだりします。
ユニットリーダーになるには?
ユニットリーダーになるには、以下のような資格条件や実務経験条件を満たし、さらに、適正があることが必要になってきます。
資格条件
ユニットリーダーになるには、介護に関する資格を保有していることが条件になります。具体的には以下のような資格です。
- 介護福祉士・・・社会福祉専門職の介護に関する国家資格
- 介護職員初任者研修・・・介護の入門的資格
- 介護福祉士実務者研修・・・基本的な介護提供能力の修得を目的とした資格
実務経験が数年以上あっても、無資格ではユニットリーダーにはなれません。
介護福祉士について、詳しくはこちらの記事でご覧いただけます。
介護職員初任者研修について、詳しくはこちらの記事でご覧いただけます。
介護福祉士実務者研修について、詳しくはこちらの記事でご覧いただけます。
実務経験条件
最低でも、1年以上の実務経験があることが必要になってきます。
ユニットリーダーは「リーダー」ですから、数年以上働いていて、介護に関する豊富な知識や技術があって、他の人にもうまく教えられることが条件になってくるのです。
実務経験が長くとも、介護の知識に不足部分があると、ユニットリーダーは勤まりません。
適性があること
ユニットリーダーになるには、リーダーシップや人柄がよいことも大切な条件になってきます。特に、以下のような性格を持っている人は、ユニットリーダーの適性ありです。
独りよがりにならずに、周囲と協力して、ユニットの運営をできる人であることが条件になるでしょう。
すでに資格をお持ちの方でユニットリーダーを目指して転職活動をされている方は、転職サービスを利用すると効率よく転職活動を行えます。こちらの記事では、現役介護士がおすすめする介護職特化の転職サポートをまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
ユニットリーダーの転職先・求人をチェック
ユニットリーダーで活躍できる求人を確認しておきましょう。
(※2021/1現在の情報です。情報は変わる可能性があります。)
特別養護老人ホームでのユニットリーダーの正社員求人
特別養護老人ホームで、ユニットの課題や改善事項への取り組み、ユニット会議の開催と進行、 職員育成、他部署との連絡調整・協議といったユニットリーダーの仕事をします。実務経験3年以上であることが応募条件で、月給 255,000円〜280,000円です。
グループホームでのユニットリーダーの正社員求人
グループホームで、利用者に対する生活全般の介助及び援助。その他にも、ユニットリーダーとして、季節のレクリエーションなども企画し、利用者にとって快適な生活が送れるようにサポートするお仕事です。月給は246,000円〜304,000円です。
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おわりに:ユニットリーダーは、職員とスタッフを支える役割を持つ
ユニットリーダーは、ユニットをまとめる存在です。ユニットのリーダーとして、シフトを管理したり、職員に指導をしたりします。ユニットリーダーになると、給与や待遇もよくなります。
ただし、ユニットリーダーがしっかりとしていないと、シフトに空きができて一部のスタッフの負担が重くなったり、介護の質にムラが出てきたりしていまいます。このようなユニットができてしまうと、施設全体の評判を落としかねません。
ユニットリーダーはやりがいもありますが、責任が重い大変な仕事ともいえそうです。しかし、キャリアアップを目指すなら挑戦してみてください。
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