介護予防運動指導員とは、運動やストレッチを通して、高齢者が要介護状態になるのを予防する専門家です。介護を予防することで高齢者のQOL向上に寄与します。

介護予防運動指導員になるには、養成講座を受講する必要があります。

養成講座自体は約31時間の講義からなり、数日で修了することができます。ただし、介護予防運動指導員の養成講座を受講するには、「国家資格を取得していること」などの条件を満たしておく必要があります。

詳しく確認していきましょう。

介護予防運動指導員とは?

介護予防運動指導員とは、高齢者のための運動指導員です。特徴をまとめると以下の通りです。

  • 運動を通して介護を予防する専門家
  • 軽運動や筋力向上トレーニングなどの指導を行う
  • 医療分野や福祉専門家との連携を図ることも多い

高齢になると、誰もが筋力が衰えていきます。筋力が衰えると、ちょっとした段差でつまずいて骨折し、介護が必要になってしまうこともあるのです。

介護予防運動指導員とは、高齢者のための筋力向上トレーニングを行うことで、筋力不足によって発生する介護を防止する役割を果たします。

あるいは、すでに介護が必要な状況にある高齢者に対しても、ストレッチや運動を行うように指示し、要介護の段階に進まないように予防します。

高齢者、一人ひとりの状況を見極めて、介護予防のプログラムを立案。軽い運動やトレーニングを通して、介護予防に寄与します。

必要に応じて、他の医療・福祉専門職との連携を図ることも多く、介護予防運動の専門家として頼られることも多い職種だといえるでしょう。

介護予防運動指導員の役目

介護予防運動指導員は、 高齢者のQOL向上に寄与する役目を果たす といえるでしょう。

介護予防運動指導員は、ストレッチや軽い運動を通して、高齢者が要介護の段階へと進まないように予防することを仕事とします。

軽い運動を通して、これまでできなかったことができるようになる高齢者もいます。さらに、要介護の段階になることを予防することで、高齢者がその人らしい生活をする支えとなることもできるのです。

つまり、介護予防運動指導員は、患者のQOLを向上させる役目を果たすのです。

加えて、2018年の介護報酬改定では、介護度の重度化防止が推進されています。ですので、今後、介護予防に対する関心は高まっていくことが予測され、介護予防運動指導員のニーズも、高まっていくといえそうです。

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介護予防運動指導員の仕事内容

介護予防運動指導員は、利用者一人ひとりに適した介護予防プログラムを立案し、そのプログラムに則って、軽い運動や筋力トレーニングの指導を行うことです。具体的には、以下のようなことを行います。

  • プログラムの作成
  • 筋力向上のためのトレーニングや歩行訓練
  • 誤嚥などを予防するための口腔訓練や呼吸方法の訓練
  • 健康に生活するための栄養指導
  • プログラムの効果がでているかの確認と事後評価

筋力向上のためのトレーニングだけでなく、口腔訓練なども介護予防運動指導員の果たすべき仕事です。

高齢者の介護依存度を上げないようにするために、さまざまな工夫をしながら運動のプログラムを考えて、トレーニングを行います。

高齢者の自立支援や介護予防を重視する動きが出ている昨今、介護予防運動指導員は介護施設だけでなく、高齢者が多く集まるカルチャーセンターや民間のスポーツクラブなどでも活躍しています。

介護予防運動指導員になるには?

介護予防運動指導員養成講座を受講することで、介護予防運動指導員になることができます。

介護予防運動指導員養成講座とは

介護予防運動指導員養成講座は、高齢者のための筋力向上トレーニングのノウハウや転倒予防・失禁予防・栄養改善・口腔機能向上・認知症予防といったことで構成されます。

実際に筋力トレーニングのマシンなどを使ったテクニックも学ぶことが可能です。研修時間は合計で約31時間、全3日間で修了できます

社会人でまとまった時間が取れない場合は、最大で一年間かけて学ぶことも可能です。

高齢者の健康維持に関する知識を得ることができるので、介護予防運動指導員以外の職種でも活躍できます。

養成講座を受けるための条件

介護予防運動指導員養成講座は、申し込みをすれば、誰もが受講できるようなものではありません。以下の条件を満たす必要があります。

  • ホームヘルパー2級、初任者研修修了者で2年以上の実務経験者
  • 介護職員基礎研修課程修了者、実務者研修修了者
  • 介護支援専門員の資格保持者
  • 健康運動指導士等の資格保持者
  • 医療分野などの国家資格(医師、歯科医師、保健師、助産師、看護師、准看護師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、介護福祉士、歯科衛生士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士)を保持する者

なお、養成講座にかかる費用は最大でも9万円程度になるようです。

介護予防運動指導員の資格試験

介護予防運動指導員の資格を取るには、講座の修了試験に合格しなくてはなりません。1時間の間に45問の問題を解いていきます。

形式はマークシートで、講義の内容をしっかり聞いておけば解けるレベルのようです。

合格率は正式に発表されていませんが、90%以上とされています。

介護予防運動指導員の転職先・求人をチェック

介護予防運動指導員の求人を確認しておきましょう。(※2021/1現在の情報です。情報は変わる可能性があります。)

リハビリ型デイサービスでの介護予防運動指導員(インストラクター)としての正社員のお仕事

リハビリ型デイサービスで、介護予防運動のインストラクターとして、利用者に楽しく運動指導を行います。介護予防運動指導員としての業務だけでなく、利用者の送迎業務、簡単な事務作業なども仕事に含まれます。月給は200,000~240,000円です。

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おわりに:運動を通して介護予防をするのが介護予運動指導員の役目

介護予防運動指導士は、ストレッチや軽い運動を通して、高齢者の筋力を向上させます。

筋力が向上すれば、ケガや事故による介護を防止できますし、要介護状態になることを予防することも可能です。

75歳以上の人口が増えつつある昨今、要介護度にある高齢者をいかに少なくするかが議論されています。このような社会情勢の中で、介護を予防する役目を持つ介護予防運動指導士の需要はよりいっそう高まっていくといえそうです。

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