夜間対応型訪問介護とは、利用者様が24時間安心して過ごせるように、夜間(午後6時〜翌朝8時)に訪問介護サービスを行う介護施設のことです。要介護1以上の人しか利用できない施設で、転職するには高い介護支援能力が必要になってきます。

夜間対応型訪問介護の施設で働くポイントをまとめると以下の通りです。

  • 夜間対応型訪問介護は深夜帯を中心に動く施設
  • 日中自分の時間が取りやすいメリットがある
  • 初心者では転職できない施設なので資格が必要

夜間は、高齢者の体調が変化しやすい時間帯でもあります。そのため、いざというときに焦らずに対処できる冷静さや知識が求められる職場です。これらのポイントや転職のために必要なことを詳しく解説していきます。

夜間対応型訪問介護の施設とは?

夜間対応型訪問介護とは、午後6時〜翌朝8時の夜間に定期的に訪問介護員が自宅を訪問して介護サービスを提供(定期巡回)することが可能な介護施設のことです。

夜間だけでなく、緊急時など日中でも対応ができるよう24時間体制の評価の加算として「24時間対応体制加算」と「24時間連絡体制加算」の2つがありましたが、平成30年に改定され「24時間対応体制加算」に1本化されました。

訪問の仕方は2種類

訪問の仕方は、

  • 定期巡回
  • 随時対応

の2種類あります。

定期巡回は深夜の時間帯に定期的に利用者の自宅を訪問して、入浴や排泄の介助、たん吸引といった医療行為を行います。

随時対応の場合は、何かがあったときに利用者が呼び出し機などで訪問介護員を呼び出して、必要な介護サポートを受けます。定期巡回にせよ随時対応にせよ、利用者は24時間いつでも、夜間対応型訪問介護施設に連絡をすることが可能です。

必要時に訪問介護員が駆けつけてくれるので、自宅で生活しながらも、入居施設にいるような安心感を持つことができます。夜間対応型訪問介護は、利用者や家族の不安や負担をかなり軽くしてくれるといえるでしょう。

夜間対応型訪問介護の注意点

夜間対応型訪問介護では、緊急度が高くて専門性の高いサービスしか受けることができません。ですから、草むしりや掃除といったサービスは受けられませんし、要介護1以上の人しか利用できないのです。

また、利用する事業所と同一の市町村に住んでいる方が対象となります。

利用者様のご自宅で食事の用意をしている様子

夜間対応型訪問介護の施設で働くメリット

夜間対応型訪問介護は、夜勤が主になる大変さもありますが、通常の訪問介護施設にはない以下のようなメリットもあります。

スキルや技能をしっかり活かせる

夜間対応型訪問介護は、介護認定で「要介護1以上」に認定された人しか利用できません。なかには、一定期間ごとのたん吸引やバイタルチェックを必要とする利用者もいます。

体調管理や栄養、生活管理が難しい方を対象にしたサービスなので、命を支えているという実感が持てます。

日中の時間を有意義に利用できる

夜間対応型訪問介護で働く場合の勤務時間は、18時~8時の間になります。この時間帯の間でシフトを組んで働くことになるのです。

そのため、日中は時間を自由に使うことが可能です。家事や趣味はもちろん、アルバイトをしてダブルワークをすることもできてしまいます。

給料が良い

深夜帯の労働は、日中勤務よりも時給や給与が高い傾向にあります。ですから、夜間対応型訪問介護施設で、夜勤を中心に働けば、短時間勤務で高収入をめざしていくことも可能です。

夜間対応型訪問介護の施設で働くことの大変さ

夜間対応型訪問介護で働くことの大変さは、高度なスキルや冷静さを求められる点にあるといえるでしょう。

高齢者の多くは、深夜帯~早朝にかけて、体調を崩す傾向にあります。また、深夜にベッドから起き上がった際に、ふらついて転倒事故が発生することも多くあるのです。

そのため、深夜に働くことが多い夜間対応型訪問介護では、訪問介護員が事故の第一発見者になることも少なくないのです。また、勤務中に利用者の容態が急変することもあるでしょう。

このような不測の事態に対して、冷静に対応して、看護師や医師との連携を取りつつ、対処していかなくてはならないのが大変なところといえるのです。

夜間対応型訪問介護の施設で働くには資格が必要?

夜間対応型訪問介護は、未経験で働ける施設も存在します。しかしながら、夜間対応型訪問介護では不測の事態に巻き込まれることが多いです。その際に冷静に対応するために、介護職員初任者研修や介護福祉士の資格があることが求められます。

介護職員初任者研修とは?

3ヶ月ほどで取れる介護のスタート資格です。身体介護のやり方やケガや病気が起きたときの対処法、高齢者に多い病気などを教えてもらえます。夜間対応型訪問介護の基礎的業務を行うために必要なスキルを学び取ることが可能といえるでしょう。

介護初任者研修をまだ取得していない方は、まずは取得に向けてチャレンジしてみましょう。こちらの記事で詳しく紹介しています。

介護福祉士とは?

介護福祉士とは介護福祉士資格の中で唯一の国家資格です。実務経験が3年以上といった受験資格はありますが、この資格があれば、高度な介護を必要とする利用者にも対応できます。夜間対応型訪問介護でしっかりと働きたい人におすすめの資格です。

介護福祉士の資格についてはこちらの記事で詳しく紹介していますから、ぜひ参考にしてみてください。

柔軟にシフトに対応できることも大切

夜間対応型訪問介護では、就職や転職の際には資格やスキルなどにも注目される一方で、その人が柔軟にシフトに対応できるかという点も見られます。

夜間対応型訪問介護施設は、深夜帯であっても休むことなく介護サービスを提供しなくてはなりません。ですので、シフト制の勤務にしっかりと対応でき、急に休まない人であることが求められるのです。

夜間対応型訪問介護の施設に転職するのは難しい?

夜間対応型訪問介護の施設は、まだまだ認知度が低い傾向にあります。しかしながら、高齢化の進行に伴い、夜間対応型訪問介護の需要は高まりつつあります。ですので、実は求人数も増えてきており、介護職の経験者であれば転職難易度も低いといえるでしょう。

ただし、夜間対応型訪問介護は、介護未経験で無資格では転職困難です。介護に関する知識やスキルがないならば、まずは、介護職員初任者研修の資格を取るようにしましょう。

また、ブランクが長い人や資格はあるけれど介護業界未経験の人は、夜間対応型訪問介護の主な仕事は

  • 就寝介助
  • 体位変換
  • 排泄介助

になるので、これらのスキルの復習や練習をしておくと良いでしょう。

夜間対応型訪問介護の転職先・求人情報

夜間対応型訪問介護の介護職員の求人情報をみてみましょう。
(※2020/10現在の情報です。情報は変わる可能性があります。)

夜間訪問介護の介護職員の求人

正社員の求人です。介護福祉士の資格が必須となります。
利用者さまのご自宅でのお仕事です。夜間に介護が必要なとき身体介護や生活援助などが主なお仕事内容です。

給与

月給は215,800円~。昇給もあるのでやりがいがあります。

夜間訪問介護の介護職員のパート求人

パートの求人です。介護福祉士、サービス提供責任者経験が必須です。
夜間、早朝の訪問介護業務が主なお仕事です。

給与

単価は3,000円。身体介助手当は件数ごとに追加されます。

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おわりに:夜間対応型訪問介護施設は将来性抜群

利用者様を就寝介助している様子

夜間対応型訪問介護施設は、まだまだ認知度は低い状態にあります。しかし、自宅にいながら施設にいるような安心感や支援を受けられる点で人気は高まりつつあります。

今後も需要増加の可能性がかなり高い施設ですので、転職しておくと、将来的に安定して給与がもらえる可能性が高いです。転職するには、資格が必要になってきますが、ぜひ転職の選択肢にいれてみてください。