「病気や障がいがあっても、病院で過ごすのではなく住み慣れた自宅で過ごしたい」「自宅で家族との時間を大切にしたい」と考える人が増えてきています。しかし、家族だけで医療ケアを行うのはかなり難しいといえるでしょう。

そのような家族や利用者を支えるのが、訪問看護の役割です。この記事では、最近注目を集めている訪問看護について転職は簡単かといったことを中心に解説していきます。

訪問看護ができる施設とは?

訪問看護ができる施設としては、訪問看護ステーションが存在しています。訪問看護ステーションに属する看護師は、直接、利用者の自宅などを訪問します。そして、利用者の主治医から指示されている看護行為を行います。

その内容は、カテーテルの交換や注射、点滴、さらには血糖値や脈拍などの検査も行います。また、検査結果や利用者の健康状態を主治医に報告も行います。

利用者に健康に関するアドバイスしたり、利用者がより良い療養生活を行えるようにサポートしていきます。そのため、看護以外にも、食事援助や清潔な部屋の維持、メンタルケアなども対応範囲です。

看護職員の仕事についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。あわせて読んでみてください。

訪問看護で働くメリット

訪問看護というスタイルで働くメリットとしては以下があります。

利用者一人ひとりと向き合える

病院看護師は何十人といる患者と関わる必要があります。一方、訪問看護ならば、利用者の自宅に訪問し、一人ひとりの利用者とマンツーマンで関わることになります。

自宅にいる家族と話し合ったりしつつ、患者のことをしっかりと考えて診療方針を立てることが可能です。患者と看護師という関係を超えて、一対一の個人として深い信頼関係を築けるのも魅力といえるでしょう。

夜勤なしで働ける

病院の看護師は、入院患者を24時間見なくてはならないので、夜勤をする必要があります。しかし、訪問看護ならば、利用者の自宅を訪れるのは昼間だけで夜勤は存在しません。

病院看護師のように「夜勤がつらい」「夜勤のせいで生活スタイルが乱れる」ということはありません。しかも、夜勤がなくとも、年収が下がりすぎることもありません。

夜勤ありの病院看護師の平均年収は、約480万円とされています。一方、訪問看護師の平均年収は約430万円です。少し年収は下がりますが、生活ペースを乱されずに好条件で働けるのは、訪問看護で働く大きなメリットといえるでしょう。

プライベートもしっかり充実させることが可能

訪問看護ステーションは、さまざまな働き方ができます。訪問先からの直帰がOKだったり、時短勤務や時間と曜日を決めて働くことも可能です。

ですので、育児などと両立しながら働くこともできるメリットがあります。

人間関係が楽

病院の看護師の場合は、他の看護師との連携も大切になってきます。しかし、相性の悪い看護師がいて、人間関係で苦労することもあるでしょう。

一方、訪問看護ならば、基本的に利用者と接することが多く、他の看護師と接する機会は少ないです。ですので、職場の人間関係では苦労しにくいメリットがあります。

訪問看護で働くことの大変さ

訪問看護は、すべてを自分一人でできるのがメリットです。しかし、その一方で、すべての責任を自分で負わなくてはならない大変さも存在しています。

訪問先で、患者に何か異常があったとき、自分一人で対応していかなくてはならないのです。中には、命に係わる問題もあるでしょう。いざというときは、電話などで訪問看護ステーションや主治医に相談することも可能ですが、かなりのプレッシャーがあるといえます。

加えて、訪問看護は悪天候のときでも利用者の自宅を訪れなくてはならない移動の大変さも存在しているのです。

また、大変というわけではありませんが、訪問看護を利用するのはある程度は病状が安定している人ばかりです。ですので、看護師としての高いスキルや技能を発揮できないという不足感を抱えてしまいがちというデメリットもあります。

訪問看護には資格が必要?

訪問看護ステーションの看護師には資格が必須で、いくつかの条件を有している必要があります

まず、第一に、看護師もしくは准看護師の資格を持っていなくてはなりません。さらに、看護師としての臨床経験が3~5年あることも求められます。訪問看護は看護師が一人でさまざまなことをやらなくてはならないので、一定以上のスキルや経験があることが大切です。

ただし、訪問看護師に付き添って、片づけの手伝いをしたり、体を拭くのを手伝ったりする訪問看護助手の仕事は無資格でもなることができます。しかし、求人数が少なく、パートやアルバイト求人が多いので、あまりおすすめできません。

訪問看護に転職するのは難しい?

訪問看護は利用者一人ひとりに寄り添えるやりがいのある仕事です。転職が難しいかを確認しておきましょう。

訪問看護に無資格で転職するのは難しい

無資格で看護未経験者が訪問看護に転職するのは難しいです。まずは、准看護師の資格を取る必要があるのですが、資格を取るには准看護師養成所に2年通わなくてはなりません。加えて、最低3年の臨床経験を経なくてはなりません。

無資格ならば、最短でも5年の時間がなくては転職資格を取得できないのです。

また、訪問看護助手の仕事ならば無資格でもなることができます。「訪問看護助手」といったワードで検索すれば、いくつか求人を見つけることができるでしょう。しかしながら、訪問看護助手は正社員でも月収18万円程度にしかなりませんし、求人数が少ないので転職は少し難しいといえます。

有資格者ならば転職難易度は低い

すでに、看護師としての資格を持っていて、臨床経験も一定年数以上あるならば、転職は比較的簡単にすることができます。訪問看護はまだまだ新しい事業なので、どこも人手不足で多くの求人があるからです。

しかしながら、目についた求人にすぐに飛びつくのは危険でもあります。訪問看護ステーションの中には、利用者と看護師のバランスが取れておらず、看護師一人の負担がかなり重い施設もあるのです。

しっかりと運営されている求人サイトやきちんとした医療法人が運営している訪問看護ステーションを選び取る必要があるといえるでしょう。

どんな転職先・求人があるの?

訪問介護の実際の求人情報をみてみましょう。
(※2020/10現在の情報です。情報は変わる可能性があります。)

訪問介護の看護師求人

正社員の求人です。正看護師の資格が必須となります。
訪問看護業務全般が主なお仕事です。
月給は27万~35万円と高めの設定です。資格手当は5,000円がつきます。他にも、残業手当やコール手当もあり、大変充実しています。

訪問リハの看護師求人

正社員の求人です。正看護師の資格が必須となります。
アットホームな職場でお仕事できます。
ご利用者さまのお宅にお伺いしてのお仕事となります。ご利用者様からの相談対応、リハビリの実施、看護業務、訪問チェックシートの入力などが主なお仕事内容です。
月給は259,000円~。住宅手当・危険手当・訪問手当など各種手当ても充実しています。

訪問介護看護師の最新の求人はこちらからご覧ください。

おわりに:しっかり患者と向き合いたい人には訪問看護がおすすめ

訪問看護の職場では、利用者本人や家族と濃密な信頼関係を築くことができます。すべてのことを一人でしなくてはならない大変さはありますが、利用者一人ひとりと向き合える仕事はかなりやりがいがあります。

訪問看護で働くには資格や臨床経験が必須です。ですので、無資格からなるのは難しいです。

しかしながら、人手不足で転職先は多くありますから、資格がある人はぜひ転職を目指してみましょう。そのときは、その訪問看護ステーションが信頼できるかをしっかりと確認するようにしてください。

こんな条件の求人が注目されています

  • 高時給/高月給
  • 未経験OK
  • 完全週休2日
  • 時短/扶養内